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東電批判で打ち切り寸前…映画「あいときぼうのまち」の受難
http://nikkan-gendai.com/articles/view/geino/151599/1
2014年7月5日 日刊ゲンダイ
大メディアは総スカンの理不尽
昨3日に行われた映画「あいときぼうのまち」のトークイベント。弁護士の宇都宮健児氏をゲストに招き、映画製作にかけた思いや背景などが語られたが、取材に訪れたマスコミは日刊ゲンダイ含め、たったの2社――。まさに、この映画がおかれている状況を物語っているようであった。
福島県双葉町と東京を舞台に、国の原発政策に翻弄され続けた4世代1家族の70年間に及ぶ歴史を描いた作品。福島県出身の脚本家・菅乃廣氏がメガホンを取り、3・11前後の状況にも触れるが、実はこの映画、6月21日の上映開始時から客足が伸び悩み、打ち切りもやむなしの状況だという。
関東での上映は「テアトル新宿」の一館のみ。特に単館系の作品は公開から1週間が勝負だが、初日から各回の観客動員数は50人足らずで客席はガラガラ。2週目以降は1日4回から2回に上映回数も半減となった。
公開前のメディア露出はほぼ皆無。正確にいえば、「宣伝の場が与えられなかった」(宣伝担当者)そうで、マスコミ向けの試写会を開いても、大手新聞社や一般誌の映画担当記者の姿はほとんどなかったという。
この日のイベントに登壇。故・若松孝二監督の門下であり、同作の脚本を手がけた井上淳一氏がこう言う。
「3・11や原発を題材としたフィクションはインフレ状態であるのは事実だし、作品に力がないといわれたらそれまで。でも、あくまで想像ですが、映画の中で『東電』という実名が出ている。それがメディアの原発タブーに引っかかったのではないかと。架空の電力会社にするのではなく、原発事故の責任の所在をきちんと描きたかった。映画のエンドロールで実名表現について、憲法21条、『表現の自由、検閲の禁止』を明記したのはそのためです。表現の自由を自ら放棄することなんて、僕にはできない。表現者として、それはしてはいけないと思っています」
夏樹陽子や勝野洋といったベテラン俳優が重要な役どころを演じる。反原発を声高に掲げるわけではなく、各時代の家族の苦闘やラブロマンスも丁寧につむいだヒューマンムービーだ。一見の価値はあるだけに、打ち切り前にぜひ劇場へ。
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映画『あいときぼうのまち』予告編
2014/05/07 に公開
日本の原子力政策に翻弄(ほんろう)された一家の4世代70年にわたる葛藤を、四つの時代を交錯させて描く人間ドラマ。福島県出身の菅乃廣監督の父親が生前に発した「この奇病は昔原発で浴びた放射能が原因かもしれない」という一言をきっかけに企画され、脚本を若松孝二監督の弟子で、『戦争と一人の女』で長編初監督を務めた井上淳一が手掛ける。キャストには夏樹陽子、勝野洋、大谷亮介、千葉美紅が名を連ねている。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0018981
配給: 太秦
http://www.u-picc.com/aitokibou/
(C) 「あいときぼうのまち」映画製作プロジェクト
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