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流産、死産、指がない子、精神障害、甲状腺の異常や奇形の遺伝、消えない被爆後遺症、ビキニ環礁核実験(6/20 神奈川新聞)
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Friday, June 20, 2014 東京江戸川放射線
核兵器の製造、管理や原子力技術の開発などを担う米エネルギー省は1982年、原水爆実験で被ばくしたビキニ、ロンゲラップ環礁などの島民向けに調査報告を初めて公表した。
題名を直訳すると「1978年に調査されたマーシャル諸島の北の島々の意味」。冊子は英語とマーシャル語で発行された。
公表されたのが、これまで島民が苦しんできた身体の異変と放射能との因果関係だ。流産、死産や放射線の影響で手の先がない子や精神障害のある子が産まれる可能性があると図解入りで示した。
40年間にわたりビキニ被ばくの取材を続けるフォトジャーナリスト島田興生(74)は「発がん率は極めて低いと記されたが、核実験の後遺症に関し、島の人はあらためて驚きパニックになった」。甲状腺の異常や奇形の遺伝などは体験的に分かっていたが、報告で客観的に証明された。
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ロンゲラップ島民の心は揺れた。首長を中心に島を脱出するかとどまるかで幾度となく集会を重ねた。85年5月、ついに200キロ離れた無人島メジャトへの移住を決意。島民325人は故郷を後にした。
船に同乗し、離れ際の様子を写真に収めた島田は振り返る。「泣いたり騒いだりせず、淡々としていた。汚染された島から出られるといううれしさと、ふるさとにもう帰れないかもしれないという悲しさが交じり合って中和したような表情だった」
脱出から30年近くが経過した現在も、ロンゲラップ島民は故郷の地を踏めていない。移住先のメジャト島のほか、首都マジュロなど都市部で暮らす人もいる。
そして今、再び「帰島問題」が持ち上がっている。米国は1998年からロンゲラップ島の残留放射線の表土汚染除去(除染)を進めてきた。2012年までに、新たに約50戸の住居を建設したほか、飛行場や埠頭(ふとう)、発電所なども敷設し、帰島の準備をしている。
島民の反応は多様だ。「私は被ばくしているので帰ってもいい。ただ、娘や孫は絶対に連れて帰れない」「とにかく帰りたい。都会の生活は嫌。ロンゲラップに帰れば自由を獲得できる」。都会に慣れた孫の世代は、ヤシの実を取り、漁に出る島本来の暮らしを知らない。すでに島民の生き方や伝統を一変させてしまっている。島田は「核は人体や健康を破壊するだけでなく、自然や文化も壊してしまう」と言う。
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島田はこれまでの経験を生かし、「ビキニ・福島プロジェクト」と銘打った活動の一環で、撮りためた写真をスライドショーで紹介しながら核の危険性を説くなど全国を回っている。
12年7月には、福島県浪江町の仮設住宅を訪問。住民の前でロンゲラップの現状を伝えると、こんな声が寄せられた。「私は普段は黙っているが、実はもう二度と自分のふるさとに帰れないかもしれないと諦めています」
国は14年度を「福島が大きく動く1年」と位置づけ、4月には一部地域で初めて「避難指示区域」を解除した。
米政府に翻弄(ほんろう)され続けたロンゲラップの仲間に思いをはせ、島田は言葉に力を込めた。「私のマーシャルを通じた経験から、福島の被ばくした人たちにへの関わり方として、彼らの言い分をガタガタ言わずに聞いて信用すると決めた。でも、国は聞いちゃいないですよね。もちろん、内部被ばくの問題も健康障害が出ないことを望んでいるが、島を脱出したマーシャルの1985年が福島には来ないことを祈っている」 =敬称略
http://www.kanaloco.jp/article/73272/cms_id/87156
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