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河合弘之弁護士「あの原発事故の恐ろしさを見て『動かしていい』などとまともな人間なら思わないはずだ」6/1官邸前・国会前☆大抗議(文字起こし)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3757.html
2014-06-06(12:17) みんな楽しくHappy♡がいい♪
河合弘之氏(弁護士/脱原発法制定全国ネットワーク・代表世話人)
http://youtu.be/T0uIBrhsZDw?t=13m30s
20140601 UPLAN【国会前・後半】川内原発再稼働反対! 0601官邸前・国会前☆大抗議
みなさんこんにちは、弁護士の河合弘之です。
脱原発弁護団全国連絡会の仲間たちが、いま、日本中で差し止めの裁判を起こしています。
北は北海道の泊原発から、南は薩摩川内の川内原発まで、
私たちの仲間はいま必死に戦っています。
その第一の成果が5月21日に出た福井地裁の大飯原発3,4号機の差し止め判決であります。
私は311の事件をみた時に、
「あ、これで裁判官の目が覚めた筈だ」
当時はですね、もう我々の脱原発裁判はみんな負けて、敗訴が確定して、もう非常に沈滞した状態だったんです。
戦っていたのはわずか、大間原発、浜岡原発、島根原発だけでした。
しかし私は、絶対に裁判官はあの福島原発の恐ろしさと被害の大きさを見て考えが変わったはずだ。
目からうろこが落ちた筈だ。
良心を呼び覚まされた筈だから、もう一回裁判を起こし直そうと日本全国の弁護士に呼びかけました。
そうしたら300人の弁護士が集まったんです。
そして日本中で裁判を起こすようになった訳です。
その第一の成果が先日の判決の訳ですが、
まさにあの裁判官は、原発の恐ろしさを正面から見据えた、そういう目が覚めた裁判官だった訳です。
私たちの狙いは見事当たった訳です。
あの裁判の一番初めに書いてある事はなんだか皆さんご存知でしょうか?
「福島原発を忘れるな」
福島原発のあの事故の悲惨さからすべての判断をスタートさせなければいけないという、
そういう考えなんです。
これがまさに私たちの狙いでもありました。
あの福島原発事故の恐ろしさを見て「原発をもう一回動かしていい」などとまともな人間なら思わないはずだ。
これが当たった訳です。
そしてあの大飯原発の差し止め判決も、主はなにかと言うと二つあります。
ひとつはですね、基準地震動の決め方がいい加減だ。
10年間のうちに5回も基準地震動をオーバーする地震が来た。
なんなんだこれは、おかしいじゃないか。
基準地震動というのは全ての耐震設計のスタートです。
これぐらいの揺れが来るから、その揺れが来ても事故が起きないような、
そういう耐震性を備えようというのが基準地震動という考え方です。
500ガルにするか1000ガルにするか、それを決めるわけです。
で、それを決めたのに10年のうち5回も、
5回もというのはですね、柏崎刈羽とか女川とか、それから一番はっきりしているのは福島原発です。
あそこでも、あの事故でも基準地震動をオーバーする地震が起きた。
「それじゃあ全然あてにならないじゃないか」と、
そんな論より証拠、俗に言えば「百日の説法屁一つ」という言葉がありますが、
どんなにち密な議論で説得しても
結果として基準地震動を超える地震が10年のうち5回も発生したんは危なくてしょうがないじゃないかという、
そういう、極めて素人にもわかる論理。
しかも科学的な論理で出たのが今回の判決の第一です。
これを覆すことはほとんど不可能です。
※百日の説法屁一つ
http://www.nihonjiten.com/data/955.html
[百日の説法屁一つ]ひゃくにちのせっぽうへひとつ
百日も続いた説法がようやく終わろうとしたとき、坊さんが不用意にもおならをもらし、せっかくの有り難みも消し飛んでしまった、という意味。長い間努力して取り組んできたことが、最後のわずかな失敗でむだになることのたとえ。
類 「磯際で船を破る」「狐その尾を濡らす」「九仞の功を一簣に虧く」「草履履き際で仕損じる」
それからもうひとつ、ふたつ目を言うとですね、
使用済み燃料用のプールを覆う囲いが、屋根があまりに弱いではないか。
格納容器と比べたら本当に弱い訳ですよね。
ちょっとした圧力でボンッ!といっちゃう。
上から飛行機に突っ込まれたらボンッ!といっちゃう。
こんなことじゃ危ないじゃないか!
使用済み燃料プールが一番心配された。
アメリカもそれを一番心配していたことはみなさんご存じだと思います。
この使用済み燃料が原子力発電所のアキレス腱なんです。
そのアキレス腱はなおったの?
いや前と変わりません。
じゃあ危ないじゃないか。
こういう分かりやすい論理であの判決は原発の差し止めをしているんです。
私たちはこれを水平展開できる論理と呼んでいます。
水平展開できる論理というのは他の原発にも当てはまる論理という事です。
そういう意味では今回の大飯原発の判決はあの大飯原発だけに当てはまるのではないのです。
日本中の原発に当てはまる論理で、原発をあの裁判官は止めたのです。
この考え方を私たちはもうすでに日本中の裁判所に広めつつあります。
あの判決のコピーを全部に渡してそして証拠提出いたしました。
私たちが負けるとすれば、もしくは私たちを負かすためには
裁判官はあの論理を全部超えなければいけない。
あの差し止め判決の理由は8つ位ありますが、そのうちの6つは水平展開できる理由です。
私たちを負かすにはあれを全部潰していかなければならない。
「でもあれを潰すのは極めて困難だ」というふうに考えます。
そしてあの判決にはしかし、みなさん、
バッシングが始まっています。
一番ひどいバッシングは原子力学会です。
原子力学会は「あれは非科学的な判決だ」
「福島原発の原因究明は終わってないなどと言っているけれども終わっている。
私たちが、自分たちが報告を出した。
だから、あの判決は科学的でない」
何を言うんですか!
あんたがた御用原子力学者のせいで、福島原発のあんな事故が起きたんじゃないですか!
従来の御用原子力学会、原子力学者にはあの判決を批判する資格はありません!
まず、自分たちが科学者として恥ずべきです。
業界から金をもらって都合のいい意見を出しまくって、
そしてその結果があの事故ではないですか!
彼らにはあの判決を、
そう、そこに「恥を知れ」って書いてあるけれど、まさに恥を知れ。
恥を知るべきだ。
そしてあの「福島原発の事故の原因は自分たちの報告書に書いてある」
笑わせるな!
なにも、だって、放射能がいっぱいで現場検証も出来ないのに何故「報告が終わった」なんて言えるんだ!
なんで「原因が分かった」なんて言えるんだ!
原因なんてわからない。
あの判決にも書いてあります。
放射能事故の、「原発事故の恐ろしさは真の原因究明が出来ないことだ」と。
「なぜならば原因究明するための立ち入りが出来ないからだ」
放射能に現場が汚染されているから出来ないと。
それがほかの技術と違うところなんです。
交通事故ならここで交通事故が起きたら現場検証ができます。
しかし、あの原発の事故は現場検証が出来ない!
そういうものが原子力技術なんです。
だから止めるべきなんです。
週刊誌や新聞は、
「じゃあ、あの判決のとおりにやったら、日本中原発出来ないことになるじゃない」
そのとおりです!
そのとおりです。
原発は止めるべきなんです。
あの正しい論理を延長していけば日本には原発をやれるところはない!
半径250kmは危険だ。
近藤俊介の意見によっても危険だと、ちゃんと根拠がある。
で、半径250kmという事は、直径500km。
500kmの丸を各原発に全部書いていったら、
日本で安全なのは沖縄と北海道の北端だけです。
それ以外は全部覆われてしまう。
だから、あの判決をそのまま素直に読めば、「日本で原発は止めましょう」という事になる。
私たちはこういう非常に良い、使い勝手の良い武器を得ることができました。
これを裁判でも、そして市民運動の中でも広めて、
日本から原発を無くしていくために頑張ろうではありませんか。
ありがとうございます。
22:35
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