http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/547.html
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1087.稼働コスト5000万円/月 の凍土壁
http://onodekita.sblo.jp/article/98814682.html
2014年06月03日 院長の独り言
・絵に描いた餅としか思えない凍土壁工事が始まった
・総延長2キロ以上にも及ぶ凍土壁が無事に稼働するとはとても思えない。
・一つの井戸で約50メートルもの氷柱を作る必要がある
・雨が降っても溶けないのか、あるいは台風で設備が飛ばされないのか?
・電気代は約5000万円程度。
・この凍土壁を何年間利用し続ける予定なのか。
実証実験
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi/data/0019_08.pdf
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/archive-j.html?video_uuid=m7ge19ib&catid=61699
氷柱の大きさは直径でおよそ2−3メートル程度でしょうか。このような実験で、「有効性」を確認したとのことで、いよいよ本日から工事が始まりました。
多い地下水 確実に凍結? 福島第一原発 2014年6月3日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014060302000119.html
東京電力は二日、福島第一原発の凍土遮水壁の本格工事に着手した。凍土壁は地下水の動きを封じて、建屋地下にたまる高濃度汚染水問題を解決する切り札と期待されているが、厳しい原発事故現場での作業であることに加え、複雑な地下の状況が十分に把握できていないなど懸念も残る。(岸本拓也)
建屋の周囲に超低温の冷却液を循環させて土壌を凍らせる凍土壁は、十メートル四方で実証実験が実施されたが、実際の総延長は一・五キロ。全てが設計通りに凍って壁になるかどうか疑問視する専門家も少なくない。
東電の担当者は「技術的な問題は何もない」と強調するが、福島第一の敷地は非常に地下水が多い。建設前は数本の川があり、地下水の流れが速い場所もありそうだ。次々に水が流れていく状況だと、その部分は凍らず、壁の性能が大きく損なわれることになる。
現場は原子炉に近く、事故発生当初に比べると放射線量は格段に下がったが、それでも毎時〇・一〜四ミリシーベルトと要注意の場所もある。そんな現場で、配管を溶接して継ぎ足しながら地下に埋め込んでいく、根気のいる特殊な作業が続く。
(中略)
もう一つの懸念は、海側の敷地では高濃度汚染水がたまる地下トンネルなどの障害物が入り組んでおり、まだ地下の状況が完全には把握できていない点だ。
二月の止水工事では、地下の電源ケーブルに気をつけて作業していたのに、掘削機でケーブルを切断、4号機の使用済み核燃料プールの冷却を止めてしまった事例もある。
また、凍結の維持には一般家庭約一万三千世帯分相当の電力量を消費する。建屋内の汚染水が漏れ出さないための水位管理の方法も、まだ検討段階という。
見切り発車状況であることが記事からも伝わってきます。
工程と設置案
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140530_10-j.pdf
約1年かけて、建設する予定でしょうか。そして、この総延長1500メートルに打ち込まれる井戸の数は、全部で1550本。これらをすべて連結して、凍らせるとのことですが、本当にこんなことが可能なのでしょうか?冬場ならまだしも、大雨の時には溶解してしまいそうですし、台風の時には配管接合部などが飛ばされてしまいそうです。公式発表で40年間かかると言っているのに、このような凍土壁を40年間持たせられるのでしょうか。毎日の点検だけで、かなりの重労働で、途中で冷媒などが漏れ出したら、もうどうしようもない気がします。
こんな施設を屋外に建設して維持できるのでしょうか。しかも、塩害の強い海岸沿いに。原子力村の一員である鹿島建設の利権なのでしょうが、あまりにも杜撰です。
成功したら、大々的に世界に売り出し、失敗しても「前例のない工事」だから仕方がないとして、施工者の責任は問われないでしょうし。
そして、問題は運転コスト。私がざっと見たところでは、使用電力量の計算はどこにも表示されていませんでしたので、東京新聞の書いた「一般家庭約一万三千世帯分相当の電力量」を参考にしてみましょう。
電事連の分析によりますと1世帯あたり300kwh/月となります。業務用電力として1kwh=15円として計算しますと、
15.0x300x13,000=約5,000万円/月
つまり、年間6億円もの電気料金がかかるわけです。
廃炉作業が2年程度で終わるのならば、まあこの方法もあるのかもしれません。しかし、いったいいつ終わるのかさえわからないのに、こんな凍土壁を採用するとは非常に理解に苦しみます。後先を考えないのが原子力村の特徴とはいえ、あきれ果てます。それだけ、実情はどうしようもない。打てる手を打つしかないとの苦し紛れの一手。まさしく、不敗の日本帝国軍が特攻隊を作り出した時期に一致しているのではないでしょうか。あるいは、戦況の一発逆転を狙った無謀なインパール作戦かも。。。そして、これらの作戦を生み出した大本営のお偉方は戦後ものうのうとして、高位について、悠々自適の生活をしていたことも・・・
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