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「自然放射能は体に良い」というデマにご注意!自然物放射能も危険である!ラジウム温泉と姫川薬石
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-204.html
2014/06/02 Mon. 10:30:14 真実を探すブログ
何やらネット上では「自然放射能で人工放射能被ばくから回復できる」とか「微量の放射能は体に良い」というような話をチラホラと見かけるので、今回はこのような話が事実なのか調べてみました。
読者の方から教えて頂いたのですが、「自然放射能で人工放射能から回復する」と言われている物に「姫川薬石」という石があるようです。
☆姫川薬石販売店
URL http://www.yamadaya-y.com/himekawa_yakuseki.htm
この石について調べてみると、
「被曝で甲状腺が腫れてしまい苦しんでいた方が姫川薬石を喉の下に当てていたところ、痛みもおさまり、腫れも消えて身体が楽になった。」とか、
「石からラジウムが出ておりその効能はかなりあり、放射能で傷ついた遺伝子を回復させるものがこの石から出ており」
というような話が出てきますね。
体を健康にする石があることは私もある程度は知っています。例えば、「強い磁力を帯びた特殊な磁石で肩こりを治した」というような話がありますが、このような話は大抵、ある程度の科学的な根拠があるのです。
しかしながら、この石では「自然の放射線が良い」という話が暴走しているように感じます。「ラジウム石と呼ばれるものでも、核廃棄物などを混ぜたとんでもない危険物質が売られていた」というような情報も見かけますし、私としては安全は保証できない物です。
というか、放射能には「良い放射能」と「悪い放射能」があるかのように書かれているサイトやホームページをいくつか見ますが、自然だろうと人工だろうとダメージ量に差があるだけで、有害であることには変化ありません。
事実、世界の放射線の安全をつかさどる国際放射線防護委員会(ICRP)は、「どんな微量でも放射線は危険である」という勧告を発し、1人当たりの自然放射線の年間被曝量の上限を2.4ミリシーベルトに定めています。
以下の動画でも京都大学の小出助教が「自然の放射能だろうが危険性はある」と断言しています。
☆20120714 小出裕章さん質疑 自然放射線と人工放射線の違い
そもそも、「人工放射能」から出てくる放射線と、「自然放射能」から出てくる放射線を別物扱いしている方を稀に見かけるのですが、エネルギーの差はあるものの、出てくる放射線は全て同じ物なのです。
☆Q. 人工放射性核種は自然放射性核種より危険なのか?
URL http://genjitsu.jp/archives/1360
引用:
人工放射性核種・自然放射性核種とは
放射性核種とは、放射線を出す性質を持つ核種(原子核)を指す。具体的には、カリウム40・ヨウ素131・セシウム137などが挙げられる。
•人工放射性核種:核爆発・原子力発電所によって、人工的に生み出された放射性核種(ヨウ素131・セシウム137など)
•自然放射性核種:天然に存在する放射性核種(ウラン235・カリウム40など)
よくある誤解 その1
Q. 「人工放射性核種」から出てくる放射線と、「自然放射性核種」から出てくる放射線は別物か?
A. No。放射性核種によってエネルギーの差は多少あるが、出てくる放射線はα線もβ線もγ線も同じものである。では「人工放射性核種」は特に危険ではないのか? → その2に続く。
:引用終了
このように、数々の専門家や機関が自然放射能についても「危険性がある」と述べているのです。ただ、ラジウム温泉のような例外もあるので、自然放射能の全てが問答無用で「ダメ」というわけでもありません。
☆放射能泉である「ラジウム温泉」はなぜ安全なのか
URL http://gigazine.net/news/20110317_radium_hot_spring/
引用:
ラジウムとは、ウランがエネルギーを放出しながら崩壊していく過程でできる物質で、そのラジウムが崩壊したものをラドンといいます。ラドンは自然放射線の半分以上を占めている無色・無臭のガス状の物質です。
高濃度のラドンを含む地層を通った地下水はラドンを含んだ温泉水となり、ある一定量以上のラドンを含む温泉を法律で「放射能泉」としています。そしてラドンを多く含んだ放射能泉を一般にラジウム温泉と呼んでいるということです。
ラドンは放射線の中でもα線を放射しますが、α線はγ線やβ線と比べて非常に高いエネルギーを持っています。しかし、α線は紙も通れないほどに透過力が弱いため、体内に取り込んでも体外までエネルギーが出ていきません。
そのため、細胞に直接大きなエネルギーを放射して強い刺激を与えることになるのです。ちなみに、体内へ入ったラドンの50%は30分で消え、約2時間もたてばほとんどのラドンが尿などから排出されます。
そのため、福島第一原発で起きている事態によって空気中の放射線量が増えて健康が増進するとかそういうことはありませんし、環境放射能の値が増えて「むしろ健康によい影響を与える」などというのは原理的に考えてありえない、ということです。全くの別物です。
:引用終了
ですので、自然放射能は例外なくダメージはあるのですが、ラジウム温泉のような極めて弱いα線だけを放出するタイプならば、健康に良いかもしれないと言えるのです。冒頭で紹介した「姫川薬石」はラジウム石とのことなので、ラジウム温泉のような効果が期待できるでしょう。
ただし、本当にα線だけを放出しているのか?については測定してみないとわかりませんし、上記で書いたように粗悪品もあるとのことなので、ご購入する際は要注意してください。
- Re: 「自然放射能は体に良い」というデマにご注意!自然物放射能も危険である!ラジウム温泉と姫川薬石 のんぽり 2014/6/02 22:30:41
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