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http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700/view/20140529/1401366507
福島第一原発事故収束と世界
以前と言っても多分数週間程度前だが福島第一原発の現況を示す写真を見て、3号炉原子炉建屋の上部がかなり片付いていることに驚いた。予想以上のスピードで片付けがされていると感じた。
それを可能にしているのは技術なのだろうが、作業員の方の被ばくも相当なものになっているはずだ。そして、なぜ、こうも急いでいるかと言えば、更なる事故の発生や今後の汚染の継続を心配しているからだろう。福島第一原発事故を引き起こした東北地方太平洋沖地震のあと、確か一年程度福島県のちょうど原発が立地していたあたりで微小地震が群発していて、Hi-netで震源マップを見ると小さな赤いドットの集団が表示されていた。それが段々と南西方向へ移動して、今では福島県と茨城県の境あたりに分布している。何が言いたいかというと、地震前と比べても福島県の浜通り一帯は相当に地盤がゆるゆるになっていて、揺れが大きくなる傾向があるはずだということだ。今後、首都直下地震などが起こることは確実で、それに伴って福島第一原発の直下でM5とかM6が起これば相当にまたひどい状況になるはずだと思う。
凍土壁で1号炉から4号炉までを囲ってしまうという案に対して地盤沈下が起こる可能性が指摘されたが、結局、工事に移る様子だ。主に海洋汚染が心配されているのだと思うが、現実に次の事故が起こってしまった場合の汚染がどのようなものになるのかが多分予測されていない。
世界が今の日本に期待をしているのは明確に福島第一原発事故の収束だ。これ以上汚染が拡大しない状態に一刻も早くしてほしいということだろう。
そして、もし事故が収束すれば、その次に待っているのは、世界の核廃棄物処分場になってくれと言う要求のはずだ。もちろん、完全に事故で破壊された原子炉の始末など10年やそこらでできるはずがない。だから、日本にある程度事故対応能力がある間は日本にそれをやらせて、事故対応が出来なくなれば、さっさと日本市民は廃棄されていくのだろう。それがどんなシナリオになっているかはよく分からない。しかし、例えば西日本にある原発で一時的にせよ福島第一原発と同じ程度の事故が起これば多分、日本の大部分は居住不可能という判定がされていくだろう。今現在、福島第一原発近郊への帰還が急がれているが、その意味は、将来被曝被害がより大規模に表面化したときに世論の揺れ戻しがあるということのはずだ。当然、電力会社や役所、マスコミ、政治家の方たちへの不信が強まるはずだが、それは国内世論の混乱を作り出すわけで、それも計算済みなのではないだろうか。
何も自分は原発事故の収束を先延ばしするべきだと言っているわけではない。単に、世界が日本をどんな意図をもって注視しているかを述べただけだ。今日の続きが明日もあるわけではない。危機対応があまりに甘いのではと思う。特に利権にしがみついている人たちだ。
以上のように見ることの根拠として、現在のタイの情勢を挙げたい。以前の軍のクーデター時、一般市民が軍に対して出て行けとデモをすることなど一切なかったのだから。社会はどんどんと動いている。
地震時の事故の経緯や被曝実態を明らかにし、原発はどれも廃炉にするしかない。世界で反原発の動きが活発化するはずだが、それは確実に多くの賛同を得るはずだ。そして、地熱発電を全国規模でやることではないだろうか。火山帯から離れた都市部でも可能な技術がかなり実現化しているという。
2014年05月29日21時25分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:49486
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