http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/316.html
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同じ医者の方でも内容が180度違います。
どちらもお医者様ですが、どちらが「真実」なんでしょう?
現役のお医者さんが書かれた「内部被曝 (扶桑社新書) 肥田 舜太郎」のカスタマーレビューから
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4594065775/ref=cm_cr_pr_hist_1?ie=UTF8&filterBy=addOneStar&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending
現役の内科医です。年間50mSvまで被曝を許容されている現場で働いています。
「広島で被爆して以来、6000人の被爆者を診てきた95歳の医師」がウリの著者です。
しかし著者自身が被爆地広島で元気で長生きしてしまったという事実そのものが、本の主張を根底からひっくり返してしまうという、かなり希少なマヌケ本です。
構成は全七章
第一章:原発事故の影響でこれから何が起こるのか
第二章:体を侵す放射線被害
第三章:低線量被曝のメカニズムを解明した「ペトカウ効果」
第四章:低線量・内部被曝の怖さ
第五章:被爆体験と「原爆ぶらぶら病」
第六章:一億総被曝時代を生きるには
第七章:原発のない社会へ向けて
まず第一章から。
初期の被曝症状として下痢、口内炎、咽頭痛など感冒や急性胃腸炎でもでるよくある症状を勝手に「初期の被曝症状」と断定。放射線をどの位被曝したかもわからないのに、原発からの距離も風向も時間も関係なく原発事故後の体の不具合は全て「初期の被曝症状」ですか?
「玄海原発がある佐賀県玄海町では子どもの白血病の発症率が10倍です。」?
もともと九州北部はHTLV-1ウイルスが原因の成人T細胞白血病の多発地域です。もし原発が原因で白血病が増えるのであれば玄海原発周囲だけではなく他の原発周囲でも発症率が10倍にならないとおかしいですよね。
「スリーマイル島の原発事故より規模が大きく避難が遅れた福島ではスリーマイル島の事故以上のことが起きる。」。ちなみにスリーマイル島原発事故の被害は公衆の被曝量は0.01〜1mSVでした。死人はゼロ。そりゃ、福島原発事故でそれ以上のことが起きても不思議じゃないことくらい中学生でも分かります。そんなに酷かったのであれば当時の政権与党・民主党と内閣総理大臣・菅直人を一切非難しないのはどうしてなんでしょう。
そして第三章では低線量被曝による放射線被害はないという通説を180度覆した大発見「ペトカウ効果」とやらが出現します。
「X線を260mSv/分、合計35Sv外部照射してようやく壊れた試験管内の人口細胞膜モデルが、試験管内で内部被曝状態を作ると合計7mSvを12分間浴びせただけで細胞膜モデルが破壊された」つまり「低線量の放射線の方が高線量の放射線より危険性が高い」と大喜びです。
しかし合計7mSvを12分ということは0.58mSv/分=34.8mSv/時=835.2mSv/日=304848mSv/年=304Sv/年です。どこが低線量の放射線でしょう?
260mSv/分=15.6Sv/時=374.4Sv/日=136656Sv/年というとんでもない量の放射線にくらべりゃ、304Sv/年なんて低線量とでもいうのでしょうか。
ちなみに福島原発事故で最も汚染がひどい避難区域でも年間放射線量は150mSv/年にすぎません。ペトカウ効果を起こすには2000倍の放射線量が必要です。
またペトカウの実験は、試験管の中で、細胞の一部にすぎない細胞膜の、人工的な「モデル」に放射線をあてて破壊したに過ぎません。DNAを含む核もなければミトコンドリアやゴルジ体もない実験系であり、この結果をそのまま人間への健康被害に当てはめるなんて無謀は常識人ならしません。なんといっても発癌メカニズムの肝となるDNAが入っていない実験系なんですから。しかもペトカウは「放射線による細胞膜の破壊ではなく活性酸素が原因だと結論づけています。活性酸素が原因とわかったと言っているのに結論は放射線が悪い。活性酸素が脚光を浴びた時期にこじつけてしまったのでしょうか。
そしてペトカウ効果の発表はなんと1972年、もう40年も前の昔です。未だに教科書に載るわけでもなければ医学誌にでることもなく、仮説にすら出て来ないのはどうしてなんでしょう。答えは「その後科学的に実証されなかったので仮説自体が終了」したのでしょう。
その後は科学のかけらも感じられないこじつけが繰り広げられ、学業成績の低下、性格の変化まで低線量被曝のせいにされています。
第五章では猛烈な倦怠感があって動けない、働けない、でも医者にかかっても異常が指摘されない状態を勝手に「原爆ぶらぶら病」と定義する無謀さ!
左翼活動家精神科医香山リカが「新型うつ病」を勝手に定義したのと同じで、そんな病名は医学界にはありません。本人曰くこの病気が無視されている理由は「もともと原爆が米軍の軍事機密だから」だそうで・・・
この「俺がみつけた原爆ぶらぶら病」と「慢性疲労症候群」が一致したなんて大騒ぎしていますが、慢性疲労症候群の原因に放射線被曝は挙げられていません。また著者は「原爆ぶらぶら病」の患者に対し、弱者に寄り添うという美辞麗句のもと、患者の横で指をくわえて突っ立っていた以外のことは何かしたのでしょうか。命に別状はなくもんどりうって苦しんでいるわけでもない「原爆ぶらぶら病」患者に莫大な時間を費やし(ついでにオルグも行い?)、命に関わる病気の患者さんの診療に携わる時間はどこにあったのでしょうか。
第六章に至っては放射線被曝で「免疫力(笑)」が低下し様々な病気を引き起こすので、免疫力を高めるしか対処法はない!とつかみ所のない「免疫力」を出してくるなんてみのもんたの健康情報と大差ありません。
広島に住み続けて95年、放射性物質だらけで汚染されまくった広島で、地元の農作物も海産物を食べ、汚染された空気をたくさん吸っても、著者が十分すぎるほど元気で長生きしたのはどうしてなんでしょう。放射線は健康に関係しないんじゃないのかしら。
なんていろいろ裏を取りながら調べを進めていくうちにこのようなまとめサイトをみつけちゃいました。
正しい放射能情報を【見つけるため】のサイト
>>http://www47.atwiki.jp/info_fukushima/pages/1.html
ここの「信頼できない医師」リストにもお名前が。
なんだ、付き合って損した。
最終章では低線量被曝による健康被害は原子力エネルギーがうまれて75年立っても科学的に証明されていないにも関わらず、「内部被曝による健康被害はないというのはでっち上げ」「核エネルギーそのものが危険で即座に停止すべき」という社民・共産党そのものの主張をかまして終了となります。
最後のあとがきがわりの【解説】には反原発NPO代表野呂美加、twitterでデマを量産するジャーナリスト竹野内真理が登場。
「ああ、そうですか。やっぱりお仲間でしたか。」と妙に納得です。
<参考リンク>
■<反原発の非御用学者の叫び>何も知らない親族達は、核汚染状況下で、ウイルスが突然変異を起こすことを知らない・・・
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/594.html
■琉球大学の大瀧丈二准教授が放射線でチョウの奇形が発生と発表されていますが・・・・・
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/253.html
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