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地下水バイパス 初の放出作業始まる
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140521/t10014604851000.html
5月21日 10時42分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の発生を抑える対策「地下水バイパス」で、くみ上げた地下水を初めて海に放出する作業が21日午前から行われています。
福島第一原発では、建屋に流れ込む地下水の影響で、汚染水が1日およそ400トンのペースで増えていて、地下水バイパスは、建屋に流れ込む前の地下水を山側でくみ上げて海に放出し、汚染水の発生を抑える対策です。
先月くみ上げられた地下水の検査の結果、放射性物質の濃度が国の基準より低く定めた目標値を下回ったとして、国と東京電力は21日午前10時25分から海に放出する作業を始めました。
福島県の職員など東京電力以外の第三者が立ち会うなか、免震重要棟にある操作盤でポンプの起動や弁を開ける操作をして地下水を放出しています。
21日は560トンの地下水が配管を通じて原発の専用港の南側にある排水口から放出され、順調に進めば、2時間余りで放出が終わるということです。
今後の放出は1週間に1回程度行われ、本格的に稼働すれば、1日に増える汚染水400トンのうち、最大100トン程度を減らすことができるということです。
汚染水の問題を解決するには、さまざまな対策を実施する必要がありますが、その一つの地下水バイパスが想定した効果をあげられるか注目される一方で、放出する地下水の放射性物質の濃度の厳格な監視や、地下水位の低下で建屋の汚染水が流出するなどの悪影響が出ないようにすることが課題になります。
官房長官「運用は厳格に指導」
菅官房長官は、午前の記者会見で「汚染水対策全体のなかで作業量が大幅に減少することになるので、よりほかの分野に精力を注ぐことができ、汚染水対策が国民の皆さんに安心していただけるような環境が少しではあるが前進したと考えている」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「漁業者をはじめとする関係者の方々から、苦渋の決断として容認いただいていることを十分に踏まえて、目標を順守した運用になるように、経済産業省から厳格に指導させたい」と述べました。
汚染水と混じる前に海に放出
福島第一原発では、山側から海に向かう地下水が建屋に流れ込み、メルトダウンした燃料を冷やした後の水と混じり、汚染水を増やしています。
このため、地下水が汚染水と混じり合う前に建屋の山側に掘った井戸でくみ上げて海に放出するのが地下水バイパスです。
建屋の山側の合わせて12の井戸で地下水をくみ上げ、1日およそ400トンのペースで増えている汚染水のうち最大100トン程度を減らすことができるとされています。
東京電力は来年3月末までにおよそ80万トン分の汚染水をためるタンクを確保する計画で、地下水バイパスを実施することでタンクの容量に、余裕を持たせるとしています。
しかし地下水バイパスで、汚染水の問題がすべて解決するわけではありません。
汚染水をさらに減らす対策として、建屋周辺の地盤を氷の壁で囲い、地下水を遮断する「凍土壁」や、汚染水が漏れ出している格納容器の破損か所を修復することなどが計画されています。
また、東京電力は敷地内のタンクにたまっている汚染水、35万トン余りの浄化を来年3月末までに完了することを目標にしていますが、そのためには、汚染水の処理設備を増強し、安定的に稼働させることが不可欠です。
このように汚染水の問題を解決するには、さまざまな対策を実施する必要がありますが、トラブルが相次いだり、技術的な難しさが指摘されたりしていて、多くの課題を克服しなければなりません。
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