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<福島の子どもの甲状腺がん>100万人に310人の発症率!!&5/19報道ステーション(内容書き出し)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/280.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 5 月 20 日 14:20:40: igsppGRN/E9PQ
 

<福島の子どもの甲状腺がん>100万人に310人の発症率!!&5/19報道ステーション(内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3725.html
2014-05-20(12:27) みんな楽しくHappy♡がいい♪


NHKの全国放送ニュース9では、「美味しんぼ」に関しては、批判的な雰囲気で報道していましたが、
今日の県民健康管理調査で福島の子どもの甲状腺がんが確定と疑い合わせて90人になったという事に関して、
一言も報じませんでした。


報道ステーションは確定の人数50名としてちゃんと報道しました。
(3月11日の特番でも疑い含めて74人のところ確定の33人で放送していた)
津田教授のコメントもあったので、内容を書き出しました。


被ばくの影響は・・・?
福島の子どもの「甲状腺がん」50人に

福島の子どもの甲状腺がんが50人に・・・被ばくの... 投稿者 kotetsu1111


13:19〜



さて、もうひとつ次のニュースなんですが、
報道ステーションでも今年の3月11日に
福島の原発事故で18歳以下の子供たちの甲状腺癌について、特集として3月11日に放送いたしました。
賛否両論、様々なご意見を頂きました。
そういう中で調査委員会がまた新たな報告書を出しまして、
子どもの甲状腺がんの人数について発表がありました。


福島県が行っている子どもの甲状腺検査。
対象者のおよそ8割の結果が公表された。


鈴木眞一:え、50名が、甲状腺がんが確定しています。


甲状腺がんの診断が確定した子どもは、
今年2月に確定した数より17人増え、50人となった。


番組では福島県内で増加する甲状腺がん患者と原発事故の因果関係について取材を続けてきた。
今年3月11日の特集では甲状腺がんと診断され、手術を受けた子どもの母親から苦悩する胸の内を聞いた。



100万人に一人と言われた子どもの甲状腺がんが、なぜこれほど次々に見つかるのか。
今回公表した癌が確定した子どもの人数を調査総数で割ると、
およそ6000人に一人



鈴木眞一:
えっと、通常は症状があって受診する人ですけど、広く80%以上の人を全対象者の中から検診していますので、
こういう形で見つかっているということ。
要因が全て、えー、放射線の影響による、一番放射線の事象で起こったのではないかと考える、う、には
今の時点ではそういうものを、お、見て取れるものは見つかってないという事で、


調査規模を大規模にしたため、今まで隠れていた患者が判明しただけで、
原発事故での影響ではないとの考えだ。
いわゆるスクリーニング効果と呼ばれている。


国は福島と比較するため、
青森、山梨、長崎の3県で18歳以下を対象に甲状腺の検査を実施したが。
その結果、(国の調査・2012年度)
4365人のうち一人が甲状腺がんと診断されたことも今日報告された。




つまり他県でも福島県に近い割合で子どもの甲状腺がんが確認されているという事なのか?



津田敏秀教授 岡山大学大学院(環境生命科学)
福島県では0歳から18歳まで全員を対象にやっている訳ですけれども、
3県の場合はですね、調査に協力した方々、しかも年齢が上のお子さんたちが多くて、
福島と調査対象が違いますので、このままでは全く比較できません。


さらに検討委員会は
過去の国連の調査で、
被ばく線量が100ミリシーベルト以下では明らかな健康への影響は確認されていないことから、
推定で100ミリシーベルトを超える被ばく者がいない福島県でも放射線による健康影響は考えにくいとしている。
しかし、委員からも疑問の声があがった。



清水修二委員 福島第一県民健康感ぢ調査検討会:
もしですね、「100ミリシーベルト以下なら影響がない」という前提で評価してしまいますと、
もうその時点で結論が出てしまっている事になるんじゃないかと思います。
極端な話、健康調査をしなくてもいいということに、論理的になってしまうんじゃないかというふうに思うんですね。
調査の結果を評価する際に、これは判断基準にするのは適切ではない


津田教授はこれまでの検査結果から「甲状腺がんと原発事故に因果関係が無い」と断定できないと主張している。


津田敏秀教授
これまでの福島の甲状腺がんの調査では、
発見されている甲状腺がんの割合がですね、福島県内で地域的にばらつきが見られています。
こういうのはスクリーニング効果だけでは全く説明できません。


検討委員会では、甲状腺がんと診断された子どもの居住地域などについても解析を進める方針だ。



古舘:
スタジオの恵村さん、いろいろと断定的な意見もずっと続いてはいるんですけれども、
やはり低線量被ばくというのは、
子どもの甲状腺がんとの因果関係というものはまだはっきり分からないという
謙虚な前提に立たなきゃいけないんじゃないかというふうに思うんですけどね。


恵村順一郎 朝日新聞解説委員:
「低線量被ばくがお子さんの甲状腺にどういう影響を及ぼすのか」という事について、
今の科学が知り得ているという事はあまりにも少ないと思うんですね。
「影響がない」のではなくて、「影響があるのかどうか分からない」という事だと思います。
その事をまずしっかり踏まえる必要があると思います。
まず大事なことはですね、県民の視点に立って、検査が受けやすい体制をつくって頂くことだと思うんですね。
その上で、出来るだけ多くのデータを継続的、それから定期的に蓄積していくということだと思います。
それからもうひとつなんですが、検査データを素早く本人に通知するのはもちろんなんですけれども、
このデータから何が分かるのか、あるいは何が分からないのか、をですね、
丁寧にできるだけ説明をして頂くと。
そして、相談にも応じる体制をつくって頂くことだと思います。
県民の不安というのはこれからも長く続く訳ですから、
行政や医療機関には、子どもたちや親のためにその不安に誠実に答える、
そういう息の長い取り組みをお願いしたいと思います。


古舘:どうかそこに是非もっともっと寄り添っていただきたいと強く思います


ーーー


悪性、悪性疑い90人


県民健康管理調査の資料を見てみました。


2014年5月19日
第15回福島県民健康調査検討委員会資料
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/65185.pdf



手術をしていない人を入れると90人もの人数になっています。
一番大きい腫瘍が40.5mm


90名の被災時の年齢・男女別の人数グラフ(見やすくするため数字を入れました)


http://blog-imgs-64-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2014052023s.jpg


番組内では甲状腺がん確定の50名を調査人数で割っておよそ6000人に一人としている。
疑いを含めれば実際は90名となるので、もっと多くなるだろう。


検査の進捗状況によれば


http://blog-imgs-64-origin.fc2.com/k/i/i/kiikochan/2014052024s.jpg


受診者数 が平成26年3月31日現在(2月21日検査分まで結果確定)で295,511人。
そのうち、結果が分かっている結果判定数が287,056人。


つまり、287,056人中50名が癌が確定していて、40名が穿刺吸引細胞診等をした結果、悪性の疑いがある。
40名のうち一人は手術で切り取ってしまった後に良性結節であったことが判明しているけれど、
「がんの疑い」という場合、手術待ちの人がほとんどだと言う事なので、90名近くなることは現実だろうと思う。


では、287,056人で89名の甲状腺がんの発生というのは
100万人に直したら何名になるのか、計算してみました。


310人!(計算間違っていないですよね?)
89×100万÷28万7056=310.044033219
あまりにビックリしちゃって、何度も計算し直しました。


なんと、100万人に一人か二人と言われた子どもの甲状腺がんが
100万人に310人!!!


現時点での確定している50人で計算してみても、
福島の子どもは、100万人に対して174人の甲状腺がんが発症している事になります。
1〜2人と言われていた甲状腺がんが手術をした人だけの50人で計算しても174人になるんです。


この、…これが…「被ばくの影響じゃない」と?


100万人に1〜2人 →100万人に310人


300倍も多発しているというのに、「被ばくの影響じゃない」というのなら、
本当の影響がどこにあるのか、大きな問題にして調べなきゃいけないんじゃないの?
風疹が流行っているとか、はしかが流行っているとか、そんな時は大騒ぎするのに、
なんか、みょ〜に静か。


風疹と麻疹は多発するとメチャクチャ慌てて「予防注射しろ」と「奇形児が生まれる」とか
煩い位、とくにNHKは叫んでいるのに、
なんで普段の300倍も子どものがんが増えているのに、黙っているんだろう?
「美味しんぼ」のニュースと一緒に、甲状腺がんの結果もちゃんと報じるべきだと私は思う。


県民健康管理調査で、必死になって、「被ばくとの関連性はない」って否定ばっかりしてないで、
そんなら、本当の原因は何なのか?
鳥インフルエンザより多発してるんだから、
もっと真っ青になって、慌てて調査しているはずなんだけどな。


そんな様子もなく「スクリーニングのせいだ」とかなんとか言っちゃって、のんびりしている姿が
なお一層怪しくなる。


そして、鈴木眞一氏の話し方は、ますます必死にごまかそう感パワー全開だ!


それから私がとても心配なのは、
このような調査をしていない東京都や千葉や神奈川、埼玉、群馬・・・・等の関東に住む子どもたち。
親も全く気にしていない様子だし、
手で触って分かるくらい大きくなってから初めて甲状腺がんだと分かる子どもたちが増えるのではないか?と。
福島県だけじゃなく、その他地域も同じようにヨウ素被ばくをしているので、
(水道水からヨウ素が出ていた位だから)
とてもとても心配です。


 

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コメント
 
01. 2014年5月20日 14:34:28 : Rg2ozIQ132
鼻血どころの騒ぎじゃねーよな!
新聞もテレビも無いから、どの程度世間が騒いでるか分からないが、少なくとも俺のまわりは完全にスルーだ。
飛鳥なんかどうでも良いだろに、馬鹿なテレビを見てる奴から甲状腺癌になれば良い。

02. 2014年5月20日 14:54:02 : nJF6kGWndY

この人の計算は、以前も間違っていたから、あまり信頼はできないが

確かにベント時等のヨウ素の被曝量が多い場合、甲状腺がんの確率は、高まっても不思議ではなかった

ただ検査すると癌が増える効果なども考慮した方が良いだろうな

http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai-15.html
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/62605.pdf
C−8 は年齢階級別の罹患率で、見ていただけるように死亡率とは打って変わって、15
歳位から甲状腺がんの罹患率はものすごい勢いで増えているということが見て取れると思
います。最新のデータに基づくと、生涯で甲状腺がんと診断される確率は男性で0.29%、
女性で約1%ということになります。
C−9 は年齢階級別の罹患数ですね、見ていただくとわかると思いますが、ものすごくば
らつきがあります。0〜4 歳は、昔は罹患があったのですがここのところは全然ありません。
女性の場合、2000〜2004 年に13 人診断されておりものすごくばらついているということ
で、わかりませんが、あるところで検査をしたりとか、何かの影響で増えたり減ったりと
いう現象が起こっていて、ただでさえ数が少ない甲状腺がんの統計ですから、そういうこ
とがものすごい影響を与えていると推測されます。
C−10 からは韓国の統計になりますが、韓国では、がんの罹患数が男性では5.2%で6
番目に多いがん、女性では最も多いがんが28.7%で甲状腺がんです。つまり、女性の場合
がんと診断された4 人に1 人が甲状腺がんと診断されているということです。ところが、
死亡原因としては、甲状腺がんはその他の中に消えていてわからないということです。
C−11 では年次推移を示しておりますが、左上の男性のグラフは、1 番下のグラフでず
っと上がっているというのがわかりますが、右下の女性のグラフでは、2000 年から急増し
始めて、2004 年に第1 位になってどんどん増え続けており、年率25.4%の上昇が見られて
いるということが示されております。
C−12 は年齢階級別の統計ですが、いわゆる乳がんと非常に似ている分布をしていて、
15 歳ぐらいから上昇していて、40 歳、50 歳というのはものすごい勢いで甲状腺がんの罹
患率が高くなっているということです。要するに、比較的中高年の女性において甲状腺が
んが乳がんを凌ぐ最大のがんになっているという状況です。
C−13 は、韓国の罹患率と死亡率ですが、罹患率は爆発的に上がっていますが死亡率は
全然変わっていないということです。
C−14 は、National Survey といって甲状腺がんの現状を調べるために韓国が行った、
National Evidence-based Healthcare Collaborating Agency から資料を持ってきたので
すが、大体20 歳〜69 歳の男女を3,633 人にアンケートを取ると、甲状腺の超音波検査を受
けたことがあると回答した方が23.3%、韓国の国民のおよそ4 人に1 人が甲状腺の超音波
検査を受けたということで、これは女性が約30%で、50〜59 歳が28.8%になっており、
そのうち、がんと診断されたのが約2%ですので、超音波検査を受けた100 人中2 人がが
んと診断されているという、すごい数だということがおわかりだと思います。また、1cm
以上の100%は手術をしていて、1cm 未満87.5%は手術をしている状況です。結節も23.6%
から見つかっているということです。
C−15 からは、アメリカの現状です。これも死亡率は全然変わっていませんが、診断数
が爆発的に増えているという現状で、最近の5 年生存率は97.7%と、ほとんど治る甲状腺
がんがたくさん診断されているので5 年生存率はどんどん上がっているという現状です。
24
C−16 ですが、これはJAMA から取ったデータですが、アメリカにおいて爆発的に増え
ている甲状腺がんの種類は、いわゆる乳頭性(Papillary)のがんで説明できているという
ことです。それから、右のグラフを見ていただきますとわかるように、2 cm 以下の甲状腺
がんで爆発的な上昇が説明できていて、2〜5cm の甲状腺がんとか5cm 以上の甲状腺がん
はほとんど変わらないという状況で、同じようにアメリカも死亡率が変わっていないとい
う現状です。
C−17 以降は参考のために、がんの過剰診断ということが国際的には大きな議論を呼ん
でいますので、それについて簡単にご紹介いたします。
まず、がんの過剰診断の典型例が甲状腺がんだと言われています。過剰診断というのが
何かといいますと、その診断がなくても、その人の寿命前に症状をもたらしたり、あるい
はその人が死に至ることがない、がんの診断のことをいいます。
C−18 は、本当にがんが増えているのであれば診断数と死亡率は、ほぼパラレルに増え
るという現象が起こらなければいけないのですが、過剰診断の場合は、ひたすら診断数が
増えるけれども死亡数が変わらないという状態です。がんというのは基本的に死に至る怖
い病気だというのが前提ですが、診断数だけが増えて死亡数が変わらないという現象は、
ただ診断数を増やしているだけだということです。
C−19 は日本の罹患率・死亡率ですが、ただ罹患率のデータがまだまだ年次推移を見る
には正確ではないので気を付けて見ないといけないのですが、男性の肺がんが増えていて、
罹患率も死亡率も増えている訳ですね。90 年代半ばから死亡率は下がり始めていて、罹患
率はあまり下がっていないのですが、これはがん登録の精度や、肺がん検診におけるヘリ
カルCT による過剰診断という話も国際的には話題になっています。それから、結腸がんに
関しても基本的には、罹患率も死亡率も増えている。
C−20 はすい臓がんですが、すい臓がんは診断されたががんは、ほとんど亡くなるので
すい臓がんの罹患率と死亡率はほとんどくっついているという現状です。胃がんに関して
は、胃がんの死亡率が減っている原因は、胃がんになる人が減っているから死亡率が減っ
ているということが示されております。
C−21 は、前立腺がんと乳がんですが、前立腺がんは増えているのですが、90 年代以降
爆発的に増えているのですが、その割に死亡数が現在では下がり始めているというところ
です。乳がんも診断数が増えていて、死亡数も増えているが最近は少し下がり始めている
という現状です。
C−22 が、アメリカSEER における罹患率と死亡率の推移で、これはいわゆる、過剰診
断が起こりやすいだろうというがんの典型例として出ているものですが、A が甲状腺がん、
B がメラノーマ、C が腎臓がん、D が前立腺がん、E が乳がんです。


03. 2014年5月20日 15:05:18 : nJF6kGWndY

もちろん、福島で甲状腺癌が有意に増えていたとしても、それによる平均余命への影響自体は、かなり小さいから

それ以外の生活習慣、心理的、経済的なストレス要因などの方に、より注意が必要なのは言うまでもない

http://www.enup2.jp/newpage3.html
ガンは放射線被ばくをしなくても、自然発生しています。ガンの自然発生状況を知りたい。またチェルノブイリ事故によるガンの発生状況と比べるとどうなるか知りたい。


【解答】
ガンの自然発生率は次の通りであります。

ガンの種類

対象

発症率(罹患率)
(10万人当たり)

死亡率
(10万人当たり)

甲状腺ガン

0〜14歳の子供

0.05〜0.1人/年

(非常に低い)

成人

1.5人/年

(  〃  )

白血病

0〜14歳の子供

2.9人/年

1.0人/年

全年齢(年齢調整)

5.2人/年

4.0人/年

全ガン

0〜14歳の子供

9.2人/年

2.3人/年

全年齢(年齢調整)

300人/年

150人/年


(注1)年齢調整は、各年の罹患率や死亡率を昭和60年の年齢構成で換算したものである。平均寿命が伸びて老人人口が増えても、年齢調整を行なえばその影響がなくなる。老人人口が増えている現在の実際の罹患率や死亡率は年齢調整を行なった値よりかなり高い。
(注2)白血病および全ガンの自然発生率は国立がんセンターのガン統計(1998年または1999年)による。

 チェルノブイリ事故によるガンの発生状況とガンの自然発生状況を比べてみますと次のようになります。

 チェルノブイリ事故の放射線被ばくによって、厳重管理区域住民27万人の、全ガンの過剰ガン死(生涯に亘るガン死)は1500人と推定されています(チェルノブイリ・フォーラム報告書 2005年8月)。これは生涯(80年間)に亘る全ガンについての死亡者が10万人あたり560人ということになります。これを年間に換算しますと、10万人あたり年間7人の全ガン死亡となります。これがチェルノブイリ事故の被害であります。

 一方表に示すように、自然発生全ガンの死亡率は10万人あたり年約150人であります。そして自然発生の全ガン死亡率の毎年ごとの変動は10%程度の15人くらいでしょう。

 したがって、前述のチェルノブイリ事故による10万人あたり年間7人の過剰ガン死は検出できません。つまり全がんの自然発生率を乱す値ではありません。

 これはチェルノブイリ事故20年後までの疫学調査で明らかにされたことであります。


http://www.jacr.or.jp/topics/09radiation/03.html
チェルノブイリ原発事故後、特に小児において甲状腺がんが増えました。

●チェルノブイリ原発事故と小児の甲状腺がん
 1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故後はチェルノブイリ地方で小児、特に女児に多くの甲状腺がんが見られたことが報告されています。図3はチェルノブイリ原発事故後の人口100万人当たりの甲状腺がんの発生件数を示しています。一般に小児の甲状腺がんの発生は100万人当たり1〜3人といわれていますが、原発事故の2〜3年後から急な増加が見られます。そして、被爆時の年齢によってそのピークが異なることがわかります。0〜10歳までの乳幼児・小児は被曝7年後にピークがあり、以後漸減して、1997年以降はベースライン、すなわち通常の発生率に戻っています。10〜19歳の思春期では被曝10年後にピークが見られ、2002年以後は急激に増加しますが、ベースラインには戻っていません。
図3
図3
 表1は長崎大学のグループが高濃度汚染地域の小児の甲状腺がんを数回にわたり現地調査した結果です。調査は3つのグループに分けて行われました。すなわち、グループIは原発事故後に妊娠・出産、グループIIは事故時に妊娠中、グループIIIは事故時すでに小児であったグループです。結果を見ると、事故時すでに小児であったグループIIIに甲状腺がんの発生率が高く、男児で4,810人中7人(約0.15%)、女児は4,910人中24人(約0.5%)と、女児に多いことがわかります。一方、事故時に妊娠中、事故後に妊娠したグループでは甲状腺がんの発生はほとんどみられていません。
小児の甲状腺がん
検査時
グループI
グループII
グループIII
年齢
事故後に妊娠・出産
事故時妊娠中
事故時既に小児

男児
女児
男児
女児
男児
女児
8
0/67
0/75


9
0/651
0/667


10
0/1383
0/1287


11
0/1523
0/1547
0/156
0/149
0/28
0/26
12
0/897
0/858
0/501
0/406
0/333
1/345
13
0/305
0/302
0/437
1/437
1/989
6/906
14


0/164
0/159
2/1449
8/1460
15


3/1339
9/1319
16


0/579
2/757
17


1/93
0/100
合計
0/4826
0/4646
0/1258
1/1151
7/4810
24/4910

表1 (Lancet 358: 1965-6, 2001より)
 また、今年(2011年)になって新たな調査結果が発表されました。原発事故の2〜3週間後に高濃度汚染地域に住んでいた小児32,385人の甲状腺のヨウ素-131(131I)摂取率を検査し、1998〜2000年の間に追跡しえた13,243人中45人に甲状腺がんが見つかったというのです。さらに2001〜2007年の間に追跡しえた12,514人には触診と超音波検査を実施し、触診で10mm以上の結節、超音波検査で5mm以上の腫瘤が認められた中から65人に甲状腺がんが発見され手術を行いました。病理組織学的は乳頭状がん61人、小胞性がん3人、髄質性がん1人でした。乳頭状がんは甲状腺がんの中でも比較的悪性度の低い“がん”です。

 図4に世界のヨウ素(I)接種率を示します。チェルノブイリのあるウクライナはヨーロッパ大陸の内陸部にあり、ヨウ素(I)の摂取率はやや不足気味です。したがって、体内に入ったヨウ素-131(131I)は大量に甲状腺に取り込まれたと考えられます。一方、日本人はコンブやワカメ、ノリなどのヨウ素(I)を含む海産物を食する習慣があるために摂取過多となっています。ということは、ヨウ素-131(131I)が体内に入っても、チェルノブイリの小児ほどには甲状腺に取り込まれないと考えられます。ゆえに、甲状腺がん発生の危険性もチェルノブイリの原発事故より低いと想定されますが、今後注意深く見守っていく必要もあります。
図4 (Harrison's Internal Medicineより)
図4 (Harrison's Internal Medicineより)
 また、内部被曝を防ぐには体内に取り込まれる放射性物質の量を早期に規制する必要があります。ヨウ素-131(131I)に関していえば、チェルノブイリ原発事故の際は汚染された食品の摂取規制開始が1〜2週間後、福島の原発事故では1〜5日後に始まっています。放射性ヨウ素の量もチェルノブイリでは牛乳で3,700ベクレル(Bq/L)に対して、福島では300Bq/L以下、粉ミルクは100Bq/L以下に規制されています(表2)。もしこの規制値が日本で確実に守られていたのであれば、福島の原発事故による甲状腺がん発生の確率は、チェルノブイリの原発事故に比べてより低いかもしれません。

チェルノブイリ
福島
規制値(閾値)


牛乳
< 3,700Bq/L
< 300Bq/L
粉ミルク
3,700Bq/L <
< 100Bq/L
規制開始
1〜2週間後
1〜5日
対策がどれくらい
徹底的に行われたか

Better?

表2 (「放射能汚染 ほんとうの影響を考える」化学同人 浦島充佳 著より)
 さらにチェルノブイリ原発事故から10年後の2005年の時点での小児の甲状腺がんの死亡率を見ると、被爆時14歳以下の小児甲状腺がん5,127人のうちの死亡者は9人、被爆時18歳以下の6,848人のうちの死亡者は15人です。実に死亡率は0.2%で、99.8%が生存しています。このように、小児の甲状腺がんはがんの中でも非常に治癒しやすい病気といえます。


04. 2014年5月20日 16:44:01 : TGgfYEbPRU
低レベル放射線曝露と自覚症状・疾病罹患の関連に関する疫学調査 −調査対象地域3町での比較と双葉町住民内での比較−(pdf)
http://www.saflan.jp/info/870

表7(3/11以降に発症した病気) 「甲状腺の病気」で双葉町の発症増が他地域に比べて突出してるのが良く判る・・・。


05. 2014年5月20日 17:41:44 : YUlX54A6ss
>>02

>>03

もっと簡潔に書け。アホウ



06. 2014年5月20日 18:31:32 : cubtedisaA
>1985年以前は、ウクライナ、ベラルーシ、欧州ロシアに住む子どもたちの80%以上は健康だった。今日では良好な者は、20%より少ない。高濃度に汚染された地域では、健康な子どもを一人見つけることも困難だ。

Prior to 1985 more than 80% of children in the Chernobyl territories of
Belarus, Ukraine, and European Russia were healthy; today fewer than 20% are well. In the heavily contaminated areas it is difficult to find one healthy child (Chapter II.4).

>甲状腺がんの子どもたちでは、染色体異常の数、小核の数、点突然変異率が、かなり高い。

The number of chromosomal aberrations,
number of micronuclei, and incidence of
spot mutations are considerably higher in children
with thyroid cancer (Mel’nov et al., 1999;

>現時点での重要なことは、1人の甲状腺がん患者の背後に、約1000人の甲状腺障害患者がいるということだ。専門家は、ベラルーシだけで150万に及ぶ人々が甲状腺障害の危険があると見積もっている。

An important finding to date is that for every
case of thyroid cancer there are about 1,000
cases of other kinds of thyroid gland pathology.
In Belarus alone, experts estimate that up to
1.5 million people are at risk of thyroid disease
(Gofman, 1994; Lypyk, 2004).
Derzhitskaya et al., 1997).

>ミンスクで甲状腺がん手術を受けた146人の子どもたちには、細胞免疫の有意な変化が記録された。すなわち、T−リンパ球、B−リンパ球、ナチュラルキラー細胞(T lymphocytesは、natural killer cellの誤りか?)の減少、サイログロブリン抗体の高力価、好中球増加である。

Significant changes in cellular immunity
were documented in 146 children and
teenagers operated on for thyroid cancer in
Minsk.These changes included: decrease in the
number of T lymphocytes (in 30% of children
and 39% of teens), decreased levels of B lymphocytes
(42 and 68%), decreased T lymphocytes
(58 and 67%), high titers of antibodies to
thyroglobulin (ATG), and neutrophilic leukocytosis
in 60% of the children (Derzhitskaya et al.,
1997).

>チェルノブイリ甲状腺がんは、本質的に常に乳頭がんで、もっと攻撃的な体裁をなし、しばしば、甲状腺自己免疫と結びついている。さらに、多くは、大きな固形部を有す、尋常ならざる亜型で、急速に増殖し、高い割合で局所あるい遠隔転移を伴っている。

甲状腺がんは、しばしば、事前に、あるいは同時に放射線由来の良性結節、甲状腺機能低下症、自己免疫性甲状腺炎、甲状腺不全を伴っている。

Chernobyl thyroid cancers virtually always
occur in the papillary form, are more aggressive
at presentation, and are frequently associated
with thyroid autoimmunity. Furthermore,
many have an unusual subtype with a large solid
component, grow rapidly, and have high rates
of local and remote metastases (Williams et al.,
2004; Hatch et al., 2005; and many others).
They also often precede or are accompanied
by radiation-induced benign thyroid nodules,
hypothyroidism, autoimmune thyroiditis, and
thyroid insufficiency.


>小児甲状腺がん疾病率は、1989年から1994年にかけて43倍に増加した。(千人あたり0.003人から0.13人へ)

Childhood thyroid cancer morbidity increased
43-fold (∼ 0.003–0.13 cases per 1,000)
from 1989 to 1994 (Lomat’ et al., 1996).

>20年後に、事故当時18歳以下であった人々の甲状腺がん疾病率は、200倍以上になった。

After 20 years the incidence of thyroid cancer
among individuals who were under 18 years of age at the time of the catastrophe increased more than 200-fold (Figure 6.6).


07. 2014年5月20日 18:44:38 : HXRA2DVFQo
みんな死んでいく

船が沈むのは 風評だ 沈んでても それは 風評だ 「沈んではいない」と叫ぶ

しかし いずれ 船は沈む 多くの子供たちが死ぬ

「風評」と言ったやつの名を 岩に刻め

「言論弾圧」したやつの名を 岩に刻め


08. 2014年5月20日 19:01:20 : cubtedisaA
>鈴木眞一:放射線の影響による、一番放射線の事象で起こったのではないかと考える、う、には今の時点ではそういうものを、お、見て取れるものは見つかってない

この人物は、いつまで、このような偽りを続けるつもりだろう?

放射線由来の甲状腺がんを、特定の遺伝子の変異から判断できる。

チェルノブイリ原発事故当時、子どもだった甲状腺がん患者の切除組織では、その39%から、第7染色体長腕(long arm )の複製増加が認められた。

また、CAP-Gly domain-containing linker protein 2遺伝子における発現の増加が認められた。

http://www.helmholtz-muenchen.de/annualreport2011/research-highlights/04_p_1_5.html

福島の甲状腺がん患者の51人は、すでに手術を受け、切除部位は保存されている。

その、遺伝子のマーカを調べれば、放射線由来かどうか、高い確率で判断できる。

これは、ジャーナリストの竹野内真理さんも、常々主張していることだ。

http://savekidsjapan.blogspot.jp/2014/04/mari-takenouchis-open-questions-to.html


09. 2014年5月20日 19:27:47 : cubtedisaA
>>06補足

>小児甲状腺がん疾病率は、1989年から1994年にかけて43倍に増加した。(千人あたり0.003人から0.13人へ)

これは、100万人あたりに直すと、1994年では130人になる。

福島における100万人あたり310人が、どれだけ衝撃的な数字であるかを物語っている。

さらに、この数字は、100万人あたり400人以上になる可能性が大きい。

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/264.html#c21


10. 2014年5月20日 19:49:34 : ErWNQ05orE
>>06,08,09コメントはナイスショットです。

11. 2014年5月20日 22:10:22 : 9eoHyNhThE
クズ論を否定するためには、面倒でも、福島規模でなくてもいいから、それなりの対照調査をきっちりやらないと

でないと、バカどものうわ言はいつまでもこだまする


12. 2014年5月20日 23:39:14 : yHBMMDzEyc
どうでもよい、一昨年の12月16日に答えは出てる。
死に絶えてくれ福島県人は。

[32削除理由]:言葉遣い
13. 2014年5月21日 00:03:03 : Jny2RmHXSQ
総理 因果関係がわからないはずでしょ
風評ですと言わなくていいんですか
マンガはだめなのにこれはいいんですか?
福島県の人は騒がないんですか……
何を基準に騒ぐんですか……

14. 母系社会 2014年5月21日 09:02:31 : Xfgr7Fh//h.LU : ISLQ9dqSRM

この記事に出てくる岡山大学大学院の津田敏秀教授によると・・・

統計学では、統計学的に調べた結果、「有意性が認められた」とか
「有意性が認められなかった」などと良く言い・・・

それで、日本の学者は、この「有意性が認められなかった」場合、
つまり、統計学的には「有意に増えたとは言えない」場合には・・・

<実際にも増えていない>と主張する人が多いのですが、これは統計学
を良く理解していないために犯す初歩的な間違いなのだそうです。

●統計学的に調べた結果、「有意性が認められた」場合は、実際にも
増えたと見なしても良いのですが・・・

●統計学的に調べた結果、「有意性が認められなかった」場合は、単に
統計学的に調べた結果、「有意性が認められなかった」という意味しか
なく、これは<実際にも増えていない>という意味ではないのだそうです。

★★というのは、今回のように、ある病気について0歳から18歳まで調べて
統計学的に「有意性が認められなかった」場合でも、10歳から18歳で
というように対象を狭くして調べたら、「有意性が認められた」=
「有意性があった」場合があるからだそうです。

★ですから、統計学的に調べた結果、「有意性が認められなかった」
場合は、単に、統計学的に調べた結果、「有意性が認められなかった」
という意味以上のことは無いのであって、これは<実際にも増えていない>
という意味ではないというわけです。

★統計学が誕生して、多くの学者が統計学の有効性を認め、活用する
ようになった時、このような間違いを犯す学者が非常に増えたので、
統計学者が特別に、良くある間違いとして、学者や学生に注意するよう
になったそうです。

それで、外国の学者には、このような初歩的間違いを犯す人は非常に少ない
そうですが、残念ながら日本の学者には、逆に、非常に多いのだそうです。

それで、今までの様々な公害事件や今回の原発事故でも、日本の学者や
中央官庁官僚には、このような初歩的間違いを犯す人が多く、非常に大きな
障害となっているそうです。

★★それで、安全派には統計学的に調べた結果「有意性が認められなかった」
から、<実際にも増えていない>と主張して、放射能の影響を軽視する人が
多いそうでです。


15. 2014年5月21日 10:59:21 : TIMdOtw8Y6
この小児甲状腺ガンの発症率は、たとえスクリーニング効果を認めたとしても、
説明できない。数十年後に発見されるガンが検査によって発見されているとし
ても、こんな大きい数字にはならない。一生分のガンより多いからだ。

>>08の言う
「遺伝子のマーカを調べれば、放射線由来かどうか、高い確率で判断できる」
のにそれが放置されているのも疑わしい。ガン細胞の増殖速度なども調べられて
いるはずだ。数十年後に問題となるガンかどうか調べているはずだ。それも公表
されない。


16. 2014年5月21日 11:20:30 : otc5jCOOmg
通常、厚生統計では発症や死因疾病は、人口10万人あたり率でとる。
癌についてはこのHPをご参考に。http://ww3.tiki.ne.jp/~ashinsin/data/koza30.htm

福島の県民総人口が200万人なので、100万人あたり数値が300倍というロジックは、いくらなんでも。むしろ、何人であろうが、医療が行われないで放置されているというなら、その事実を問題にすべきです。何がしたいのかよくわからない。
伝染病じゃないのですし、同じ環境でも個々人の感受性で発症する・しないがあると、肥田俊太郎さんも言っています。こういう煽りが、地元の人たちにとっては迷惑なことも多いし、脱原発を真面目に求めている人たちの信用まで落としていることを、そろそろ自覚してはどうでしょうか?
そもそも、事故対応が悪く被害を大きくしたのは、民主党政権です。事故後1年半も菅と野田が居座ったせいです。そいつらが反原発を言っている茶番!


17. 2014年5月21日 11:24:43 : qQo4zpJqE2
保険の請求、忘れるでないぞ!。

18. 2014年5月21日 13:35:03 : FPhSdJ1FgU
報道ステというより古館氏を全面的に支持する。
正直以前は個人的にあまり彼を信用していなかったが、この人は根底に良心がある人ではないかとは感じていました。その直感は間違いではなかった。

19. 2014年5月21日 18:04:40 : 6M4lvIhSf6
「はだしのゲン」も「美味しんぼ」も

安倍にとっては「左翼」おじいちゃんを苛めた悪い奴らと映っているはずだ

とにかく国家権力に立ち向かう真の愛国者、国民の側にたって闘う正義の人々すら、

「左翼」と映れば容赦なく切り捨てる

この狂気を、利用して徹底的な日本売国を行わせている奴らが真の敵である

ことにまったく気づかない

自分自身の復讐、怨念を晴らすために、国民と国が犠牲にされるなんて

まさしく狂気である


20. 2014年5月21日 20:52:23 : 7a485pUwzQ
おかしな話をしている。
放射能の因果関係は認められない、とか医大の先生が言っている。

放射能との関係を否定ばかりしているが、医学者だったらそれ(放射能)も視野に入れて検討してみるとの発言になるはずだ。

根本的な考え違いが話をややこしくしている。

原発事故があったのは事実だ。
大量の放射能が拡散した。
その事実に目を向けない科学者はいないだろう。

真剣にまともな議論をしてほしい。
逃げてばかりいれば、水俣病の二の舞になるだけだ。
国民の生命を守る議論をしてほしい。


21. 2014年5月22日 13:46:50 : pzRzX8B4ec
甲状腺の手術は首を真一文字に切開する。傷跡もかなり目立ってくる。小さなこどもたちがそういう手術をしなければならなくなるというのは、心苦しい。


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