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原発過酷労働 マスク外せず、水飲めず 「残業減を頼んだら解雇」
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2014年5月15日 東京新聞朝刊 俺的メモあれこれ
昨秋に続き、東京電力福島第一原発でまた違法な10時間超えの過酷労働が発覚した。汚れた処理水をためるタンクが不足し、工程通りに完成させるよう、現場への締め付けが背景にあった。特に夏以降は大型の対策工事が数多く予定されており、現場からは過酷労働や事故を懸念する声が上がっている。(片山夏子、1面参照)
溶接型タンク増設を担当した作業員の一人は、雇用先の社長に「月締めで忙しいから出てこい。次の作業の日程が決まっている」と早出・残業をするように言われた。指示された作業量は、とても1日にこなせる量ではなかった。
作業中はマスクをはずせないので、水も飲めない。別の作業員は、水分補給もままならない状況を、「夏なら脱水症状になる。疲れて集中力も続かない。残業を減らしてと頼んだら解雇された」と振り返った。
当面の福島第一の作業予定表をみると、建屋への地下水流入をストップさせるための凍土遮水壁建設や新型の除染装置の増設、水漏れの恐れがあるボルト締め型タンクの溶接型への置き換えなど、大型工事がびっしり詰まっている。これとは別に、建屋内の調査などの作業もある。
タンク置き換えは、水抜きや解体、基礎工事、溶接などの工程が近隣のいくつもの区域で同時並行的に進められる。通常のタンク増設や外部の工場からの運び込みもある。作業の調整が重要だが、天候にも左右されるのに、日程的な余裕はあまりない。
国や東電からは日程厳守のプレッシャーがかかる。4月の原子力規制委員会の会合で、経済産業省資源エネルギー庁の担当者は「本年度中に間違いなく(凍土遮水壁の)スイッチを入れ凍土の造成に入りたい。スケジュールに合うように今後も進めたい」と言った。「工程通り」という重圧が現場にのしかかる。
現場では、ベテランの作業員や技術者不足が深刻化している。ベテランの一人は「一気にいろいろな作業をしようと人を詰め込んでいるが、作業間の場所や時間の調整がつかないままで作業が進んでいない。絶対無理な工程でも、国も東電もぎりぎりまで動かさない。現場の実情を考慮して進めなければ、人は離れるしトラブルや事故が起きる」と指摘した。
福島第一では昨秋にも、東芝やその下請け企業が、労基署から是正勧告を受けている。
これらの企業は、海側敷地の高濃度汚染水対策などで、作業時間が10時間になる前に、労働時間を記録する線量計を借り換えさせていた。その結果、実質10時間超えの違法労働になっていた。
東電は、東芝などへの是正勧告後、元請け各社に、作業が10時間を超えないように周知していた。
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