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減らぬ湖沼セシウム 魚の基準値超え続く
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2014年5月12日 東京新聞:核心 俺的メモあれこれ
東京電力福島第一原発事故で各地に広がった放射能汚染。海ではその影響が次第に薄まりつつあるのに、湖や沼では底土の放射性セシウムの濃度がなかなか下がらない。そうした湖沼(こしょう)の魚の汚染度も高止まりの状態が続いている。(山川剛史、清水祐樹)
■傾向
冬のワカサギ釣りで人気の赤城大沼(前橋市)や霞ヶ浦(茨城、千葉県)、手賀沼(千葉県)などでは、いまだに高い確率で食品基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超える魚が見つかる。
赤城大沼では、今年3月にワカサギの持ち帰りが解禁されたものの、わずか1週間で政府の指導により再び禁止となった。
水産庁が2011〜13年度に集めた計約4万9000件の魚類のセシウム濃度の検査データを分析すると、海と淡水域の差は歴然だ。
海(福島沖)の魚の濃度は急速に低下し、1キログラム当たり平均11.5ベクレルにまで低下。セシウムがたまりやすい海底の岩場を好むメバルはまだ注意が必要だが、軟体動物のタコやイカはほぼ不検出。食物連鎖による濃縮が心配されたヒラメやマダラは餌の小魚の濃度が下がるに従って汚染度は下がり、カレイ類も深い水域の物なら大丈夫ということが分かってきた。
9日には福島県いわき市で水揚げされた魚が事故後、初めて東京・築地市場で取引された。これに対し赤城大沼は平均で約103ベクレル、一番低い値でも82ベクレル。手賀沼や霞ヶ浦も少しずつしかセシウム濃度は下がっていない。
■現場
湖沼で何が起きているのか。赤城大沼と霞ヶ浦、手賀沼の現場を歩いた。
岸で放射線量を測ると、局所的に高い場所はあるものの、毎時0.15マイクロシーベルト(1マイクロシーベルトは1ミリシーベルトの1000分の1)前後と、東京都内よりわずかに高い程度。しかし、水中は別だった。水そのものからセシウムは検出されなかったが、土は手賀沼で3100ベクレル、赤城大沼は280〜800ベクレル、霞ヶ浦では90〜210ベクレルと、かなりの汚染が確認された。
環境省は沖の底土も調べている。その放射線量は手賀沼が2530〜8200ベクレル、赤城大沼が100〜1860ベクレル、霞ヶ浦が200〜1300ベクレルと、さらに高い。セシウム134は半減期が2年と比較的短く、事故から3年たっているから、セシウム全体の濃度はもっと下がっていてもおかしくないのに、とても低下傾向にあるとはいえない。
■原因
湖沼の放射線量が海に比べ、なかなか下がらない原因は何なのか。
海洋生物環境研究所(東京都)の研究者は、広大な海と閉鎖された湖沼では、水の入れ替わり速度がまるで違うと指摘する。また、海水魚は体内の塩類濃度を調節する機能が働くため、不要なセシウムは徐々に排泄されるのに対し、淡水魚は体内の塩類を保とうとする。このため、淡水魚は海水魚よりもセシウムを排出しにくいという。
群馬県水産試験場の担当者は、山頂付近にある赤城大沼では水の入れ替わりが非常に遅く、湖内に残るセシウムがプランクトンなど魚のエサに移行し、魚を汚染していると分析。今後、水が入れ替わっていけば、徐々に魚の濃度も下がっていくと期待する。
霞ヶ浦を調べる国立環境研究所(茨城県)では、魚の汚染は土が原因とみている。周辺の森林から、事故で汚染された土や落ち葉などが霞ヶ浦に流れ込んでいる可能性も調べている。
2014年5月12日 東京新聞:核心
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014051202000144.html
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