http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/877.html
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http://www.asahi.com/articles/ASG575DK1G57UTIL03V.html
(朝日新聞 2014/5/8)
東京電力福島第一原子力発電所で2011年3月の原発事故の直後に被曝(ひばく)したのは、東電などの指示が不適切だったためだとして、復旧作業をしていた男性(48)が7日、東電や工事の元請け会社などに計1100万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁いわき支部に起こした。弁護団によると、被曝した作業員が東電を訴えるのは初めてだという。
事故は11年3月24日に起きた。東電の元請けと下請けの作業員計6人が、津波で浸水した3号機のタービン建屋地下でケーブルを設置する作業にあたった。その際、汚染水にくるぶしまでつかった3人が最大で180ミリシーベルトの被曝をし、病院で治療を受けた。
訴状などによると、訴えた男性は汚染水には入らなかったが、汚染水につかった3人の近くで約1時間半にわたって作業をしたため、「少なくとも20ミリシーベルト以上の被曝をした」と主張。東電は3月18日に1号機で高濃度の汚染水を発見するなど危険を認識できたのに、男性らに「作業できる環境」と伝えていたと指摘したうえで、「安全配慮義務に違反し、無用に大量の被曝をさせた」と訴えている。男性にはこれまでのところ健康被害は出ていないという。
-----(引用ここまで)-----
この現場にいたのは、関電工社員2人、1次下請けのK電設従業員1人、2次下請けの3人、合計6人で、
東電を訴えた男性は2次下請けの1人である。
当初、東電は2次下請けの3人を隠し、現場にいたのは3人だけと発表したが、赤旗等にすっぱ抜かれ渋々訂正した。
「作業員2人、靴に水入ったまま作業 被曝によるやけどか 福島第一原発で復旧作業中に」 (朝日新聞 2011/3/24)
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/689.html
「高汚染水 建屋で被ばく/元作業員、東電などを告発へ/福島第1原発」 (しんぶん赤旗 2012/10/26)
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/325.html
「福島第一で大量被曝もう1人 東電、指摘受け一転発表」 (朝日新聞 2012/11/3)
http://www.asyura2.com/12/genpatu28/msg/469.html
最初に発表された3人のうち2人は数シーベルトの被ばくをして病院に搬送された。
「被曝作業員の放射線量、推定2-6シーベルト 命に別状なし」 (ウォールストリート・ジャーナル 2011/3/26)
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-209930.html
「汚染水に足170mSv以上の線量を確認した」 (たむごんの白熊ニュース 2012/3/28)
http://portirland.blogspot.com/2012/03/170msv.html
「(閲覧注意) 汚染水に足がつかった作業員。皮膚が焼けただれた画像」 (たむごんの白熊ニュース 2012/5/3)
http://portirland.blogspot.jp/2012/05/blog-post_1320.html
元資料はこちららしいが、すでにアクセス不能。
「第25回北海道核医学技術セミナー 原発事故から 今被曝を考える」
http://nuclear.med.hokudai.ac.jp/kitakaku/Takeda2011.pdf
JCO臨界事故で亡くなった人の写真を思い出させる写真である。
数シーベルトの被ばくをしたら、運よく命は助かっても、足の切断は不可避ではないだろうか。
2人のうち1人については死亡がうわさされたが、東電は否定。その後の情報は一切ない。
「福島原発被ばく作業員の死亡が隠蔽されている可能性」 (大村京佑のサイト 2011/7/6)
http://kayskayomura.com/node/46
「死亡のうわさ『事実無根』 東電、福島第一原発作業員」 (朝日新聞 2011/7/8)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107080179.html
3号機タービン建屋内が超高線量である理由は、3号機燃料プールでの爆発で燃料が吹き飛び、
その一部が屋上を突き破ってタービン建屋内に落下したからだろう。
ちなみに、関電工という会社は、東京電力系で電気設備最大手級、東電向け売上比率約4割。
関電工の取締役は、東電からの天下り指定席である。
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/1942
http://www.asyura2.com/11/senkyo113/msg/838.html
2013年12月に東電発注の送電線工事をめぐる談合で課徴金納付・排除措置命令を受けている。
東電社員が談合の音頭を取っていたという。ズブズブの関係である。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013122000591
たとえ関電工の作業員が死亡しても、東電の強い圧力で遺族に口止め料を支払い完全に隠蔽するだろう。
この訴訟の原告は、はるかに処遇の悪い2次下請けの作業員であり、口止め料も出なかったのだろう。
興味があるのは、この裁判で関電工作業員らが証人として出廷を要請されるだろうと言うこと。
一緒に現場で働いていたので当然である。
もし彼らが元気であれば証言台に立ち、東電は、
「原告よりも被ばく量が多かったのに、このように健康ですよ」
と反論を展開できるはずである。
しかし、おそらく彼らはすでに亡くなっているか、病床にあって出廷できないのではないか?
それを公にしたくない東電は、早々に和解に持ち込むかも知れない。
興味深い裁判である。今後の展開に注目したい。
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