http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/862.html
Tweet |
投稿者より〜以下は朝日新聞・5月9日付「天声人語」全文です。同コラム、駄文・悪文が圧倒的に多いですが本記事の趣旨には共感します。
西郷隆盛の遺訓集に「文明とは道のあまねく行わるるを賛称せる言」とある。道義なり道徳なりによって世の中が動いていくことを文明という。文明は豪壮な宮殿や華美な衣服のことではない、と。細川元首相はこれに同感だといい、原発をどうするかは日本の国の文明のあり方にかかわると強調した。おととい発足した「自然エネルギー推進会議」での発言である。脱原発をめざす小泉元首相との二人三脚が再び始まった。過去の人たちだとか冷やかな見方もあるが、世論に与える影響はあろう。今後は選挙にかかわらず、国民運動に徹するという。賢明な手法だ。先の都知事選で脱原発側が二つに割れたことを踏まえたか、幅広い結集を最優先している。その兆しは、おとといのパネル討議で見えた。精神科医の香山リカさんや経済学者の金子勝さんは、かつて小泉政権の政策を批判していた。それがいま、脱原発の一点で動くことになった。縁は異なもの、である。金子さんは今回の会が「時代の座標軸の変化を象徴している」という。保革や左右といった旧来の政治的立場を超えた連帯が求められ、現に生まれつつあるということである。福島の原発危機はそれだけの衝撃を、この文明に与えた。新たな連携について小泉氏はいう。「一緒にできることがあれば一緒にやる。別々にやることがあれば別々にやる」。原発に限らず、互いの違いを認めつつ必要ならば手をつなぐ。そんな成熟した態度が大切だ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素37掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。