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<スクープ>火山予知連会長が警告/川内原発「立地不適」/超巨大噴火の予測は不可能(しんぶん赤旗・日曜版)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/861.html
投稿者 gataro 日時 2014 年 5 月 09 日 10:07:36: KbIx4LOvH6Ccw
 

「しんぶん赤旗・日曜版」 2014年5月11日号 1面 
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/24845.jpg

(1面のつづき)

降灰で電源喪失の可能性/川内原発 火山灰も大問題

http://matome.naver.jp/odai/2137681448217348901 「超巨大噴火の時期は予知できない」というのは気象庁の火山噴火予知連格会長である藤井敏嗣・東大名誉教授だけではありません。予知連副会長の清水洋・九州大学教授も「モニタリングで異常が捉えられたとしても、それが超巨大噴火の前兆なのか判断するのは難しい。噴火した後に『あれが前兆だった』と分かることもある」と語ります。

 日本では、「カルデラ噴火」と呼ばれる超巨大噴火がおよそ1万年に1回の割合で発生。特に九州は、超巨大噴火の痕跡である大きなくぼ地=カルデラが集中しています。

 「日本ではいつ次の超巨大噴火が起きてもおかしくない時期」(複数の火山専門家)。清水教授は強調します。 「超巨大噴火は、東日本大震災をうけて国の予知研究の対象になった。やっと基礎研究が始まった段階だ。超巨大噴火のモニタリングは将来の課題だ」

 超巨大噴火だけでなく火山灰も大きな問題です。九電によると川内原発で想定される火山灰は15aです。

 九州電力の元幹部はいいます。「原発をつくる際に、火山灰の影響は考えていない」

 内閣府の検討会がまとめた「大規模火山災害対策への提言」(昨年5月)は、ぬれた火山灰が送電機器に積もるとショートして停電を起こすことがあると指摘しています。福島第1原発事故のように外部電源を喪失する可能性があるのです。

 九電は保守要員がかけつけるから大丈夫だとしますが、提言はぬれた火山灰が道路に数_積もると一般車両での避難は困難になるとしています。長崎大学による雲仙普賢岳(長崎県)噴火の降灰影響調査では、回答者の半数が自家用車の故障を体験しています。

 火山対策だけでなく、川内原発が大事故を起こした場合の避難計画も不十分です。30`圏内の人口は約9万
7千人。避難計画策定が必要な福祉施設だけで153もあります。

 原発の事故では発生から1時間半前後に放射能が漏えいすることもあります。短時間で住民が安全に避難できるとするのは絵に描いた餅にすぎません。

(写真)噴火とともに火山灰を吹き上げる桜島=2013年8月18日

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「しんぶん赤旗・日曜版」 2014年5月11日号 1面 


巨大噴火の予知は不可能
火山噴火予知連絡会会長 東京大学名誉教授 藤井敏嗣さん

http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/24846.jpg 火山対策の新基準をつくるにあたり原子力規制委員会から、火山噴火予知連絡会に相談はありませんでした。

 規制委はモニタリングをすれば噴火の数年前に前兆現象をとらえられるとしています。

 前兆現象を数年前に把握できた例は世界的にないのです。これまで前兆現象を認識できたのはせいぜい数日前で、ほとんどが数時間前。モニタリングで噴火時期が判定できるというのは火山学の常識から外れています。

 現時点では火山噴火は経験則に基づいて予知しています。北海道の有珠山(うすざん)では地震が起きると噴火に至ることを何度も経験しています。2000年の有珠山噴火では、3日前の地震で噴火予知ができました。

 逆にいえば経験がない噴火はなかなか予知できない。超巨大噴火は日本では7300年前が最後です。観測史上、世界中の誰も経験していない。超巨大噴火前に何が起こるかまったく分かっておらず、だから予知できないのです。   (6面につづく)

(1面のつづき)

運転中の噴火予知できない


 人命を守るため超巨大噴火の時期を予測して被害を軽減する努力は必要です。私たちは、地殻変動や地震観測など、いろいろな観測を組み合わせて噴火予知に努力しています。

 ただ正直に言うと「予知」は実用レベルからはるかに遠い。それが現状です。

 文部科学省科学技術・学術審議会は昨年11月に「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画の推進について」を建議しました。

 私は、この提言をまとめる責任者でしたが、何年後にどこの火山が噴火するという中長期の予知はできないとはっきり書きました。

 どのくらいの期間マグマがたまれば超巨大噴火に至るのかの研究が始まったのは、世界的にみてもここ数年です。日本では研究が一向に進んでいません。今後、国の機関で研究をすべき課題です。

 一般的に火山が規則正しい間隔で噴火を続けることはごくまれです。過去の噴火間隔から次の噴火時期を予想することは困難です。原発の運用期間である最大60年の間に噴火があるかどうかは判断できません。

 川内原発の運転期間中に噴火するかしないかで立地の適否を判断するなら、“分からないから、立地は認められない”ということになるのではないでしょうか。


 

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コメント
 
01. 2014年5月10日 11:23:05 : Era7KZtLJQ
原発事故が起きて30km圏内の避難区域が永遠に居住不能になるとしても、その
程度で原発事故が済むのなら、わたしは原発を否定しない(使用済み燃料の10万年
の保管の問題はないとしてだが)。

ところが事故は大事故となれば、日本全体が消滅してしまう。九州の原発でしかも
火山の大噴火による事故となればそうだろう。仮に5000年に一度しか大噴火
に会わないとしても確率は100分の1程度になる。国の消滅と比較するなら甘い
数字ではない。


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