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「汚染水隠され被ばく」と損害賠償訴訟
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140507-1297408.html
2014年5月7日20時50分 日刊スポーツ
東京電力福島第1原発事故直後の作業で被ばくした男性(48)が「現場に高濃度の汚染水があったことを隠し危険な作業を続けさせた」として、東電や関連会社に1100万円の損害賠償を求める訴えを7日、福島地裁いわき支部に起こした。
原告側の代理人弁護士は「福島第1原発事故の復旧に加わった作業員が被ばくを理由に提訴したのは初めてではないか」としている。
男性はいわき市にある東電の関連会社の元作業員で、訴状によると2011年3月24日に3号機のタービン建屋地下で電源ケーブルを設置する作業に加わった。事前に「空間線量は10ミリシーベルト程度で作業可能」と説明を受けたという。
原告側によると、地下に湯気が出る水たまりがあり、線量計の警告音が鳴ったが、作業は続行された。後の被ばく量調査で、同年3月12日〜31日の外部被ばく量は20・49ミリシーベルト、内部被ばく量は13・1ミリシーベルトだったことが分かった。
原告側は提訴後、東京都内で記者会見し「東電は3月18日の時点で汚染水の水たまりを確認したのに26日まで公表しなかった。必要な情報を作業員に伝え、緊急時には退避させる義務があった」(代理人弁護士)と主張した。男性は「現場の環境改善を進めてほしいと思い、提訴した」と話している。
東電は「訴訟で請求内容や主張を詳しくうかがい、真摯(しんし)に対応したい」とコメントした。(共同)
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