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核再処理 青森・六ケ所村 規制委 審査中なのに動き着々
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2014年5月5日 東京新聞 こちら特報部:[ニュースの追跡]より 俺的メモあれこれ
福島第一原発事故後、初の濃縮用ウランの輸入が7月にもある。青森県六ケ所村の日本原燃に運び込まれる予定だ。先月には高レベル放射性廃棄物が英国から運び込まれた。核燃料再処理工場などの建設がじわじわ進み、原発停止中も、核燃料サイクル施設は動き続けている。(荒井六貴)
◆原発事故後 ウラン初輸入へ
セシウム137などを含む高レベル放射性廃棄物のガラス固化体132本が運び込まれたのは先月23日。中部、関西、中国、四国、九州の電力5社が英国の事業者に委託した使用済み核燃料の再処理で発生した。日本原燃が六ケ所村で保管するのはこれで計1574本となった。
だが、六ケ所村に置くのは暫定処置にすぎない。いずれは、国内のどこかに整備する最終処分場に移す約束だが、議論は全く進んでいない。国内の各原発で保管する使用済み核燃料約1万7000トンもいずれは処分しなければならない。
一方で、日本原燃には7月から9月にかけて、カナダからウラン625トンが運び込まれる予定だ。ウラン濃縮施設で原発の燃料に使えるように加工して各原発に送るという。
日本原燃の広報担当は「電力会社の発注に基づいている」と説明したが、国内の全原発が停止しているのに、新たな燃料を生み出すのは、おかしくないか。最終的に、高レベル放射性廃棄物がさらに増えることにもつながる。
濃縮施設の稼働には、原子力規制委員会が定めた新基準に合格する必要がある。原発と同じく活断層のほか、廃棄物を液体状にした際に沸騰を防ぐ冷却施設の整備など、再処理施設特有の審査項目もある。
日本原燃は1月、濃縮施設など4施設の審査を申請したが、原子力規制庁の担当者は「規制委の委員は、日本原燃の申請には重大事故の対策などで説明が足りない部分があり、補充が必要だと話している」と説明しており、審査は長引きそうだ。しかも、確実に合格する保証はない。
それでも、日本原燃は使用済み核燃料の再処理工場も10月に完成させると意気込む。プルトニウムを取り出し、廃棄物をガラス固化体にする工場だ。広報担当は「技術的なめどは立った」と説明したが、過去もそう言いながら、放射性廃棄物が工場内で漏れたり、ガラスが機器で詰まったりする問題が起きている。
そして、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の工事も、原子力規制委の審査に合格するか分からないまま進めている。ただし、今年2月末時点で終えた工事は全体の7・4%。工事は遅れており、日本原燃は先月11日、完成時期の16年3月から17年10月への延期を発表した。
延期に伴い、工事費は1900億円から2100億円に増加する見通し。六ケ所村では再処理工場に2兆2000億円が投じられるなど、建設費用は膨らむ一方で、市民が支払う電力料金にのしかかってくる。
そもそも、今後、MOX燃料は使えないかもしれない。過去に使っていたのは、福島第一原発3号機など4基だけ。「ウラン燃料の原発よりも危ない」と市民の反対が強く、MOX燃料工場は無用の長物になりかねない。
原子力資料情報室の沢井正子氏は「使うあてのないプルトニウムを取り出せば保管やテロ対策に費用がかかる。ガラス固化体にしても、高レベル放射性廃棄物の最終処分の先送りにすぎない」と問題視している。
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