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美味しんぼ 鼻血描写 確かなのは「分からない」
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2014年5月3日 東京新聞朝刊 こちら特報部:[ニュースの追跡]より 俺的メモあれこれ
漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の作品「美味(おい)しんぼ」で東京電力福島第一原発を視察した主人公らが体調不良を訴える場面が「風評被害を助長する」と物議を醸している。ちなみに作中では、放射性物質が原因とは断定していない。被ばくの健康影響は未解明な面が多い。「安全」と決めつける姿勢は国などの「安心神話」とも重なる。(出田阿生)
◆前双葉町長 「被害隠し図る国と県」
作品のストーリーでは、主人公の記者が福島原発を視察後、疲労感に襲われ、鼻血が収まらなくなる。診察した医師は「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と話す。主人公は「うっかり関連づけたら大変ですよね」と答える。
その後、実在の井戸川克隆前双葉町長が作品に登場し、「私も鼻血が出ます」 「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語る。
発売直後から、編集部には電話やメールで批判が相次いだため、編集部は「鼻血や疲労感が放射線の影響と断定する意図はない」などとするコメントを発表。次号で、批判や有識者の見解をまとめた特集を掲載することにしたという。
埼玉県で避難生活を送る井戸川さんは、原作者の雁屋(かりや)哲さんから昨年取材を受けたという。「ここ2年ほど、朝起きると鼻血と鼻水が出て、1時間ほど収まらない。これが被ばくの影響なのか、ストレスのせいなのかは分からない。確かなことは、自分が相当被ばくしていることだ」と話す。
「原発事故によって放射能汚染され、帰還できない区域が存在する。さまざまな影響が出ているのだから『福島は絶対に安全』と断定することこそ、根拠がない。国や県の安全キャンペーンは、被害の隠ぺいを図っているともいえる」
現在も福島県民のうち、13万人が避難生活を続けている。国は年50ミリシーベルトを超える帰還困難区域の住民には事実上の移住を求め、年20ミリシーベルト以下の避難指示解除準備区域では早期帰還を進めようとしている。年20ミリシーベルトという基準は職業上放射線を取り扱う人の上限で、一般人は年1ミリシーベルトと法で定められている。
◆避難者「とらえ方さまざまある」
事故当時、福島県富岡町に在住し、東京都内に避難しているNPO法人「とみおか子ども未来ネットワーク」理事長を務める市村高志さんは、「美味しんぼ」の問題について「漫画なので多少は脚色することもあるだろう。なぜ、これほどの騒動になるのか、やや違和感を覚える」と語る。
事故での被ばくによる健康影響は「ない」のではなく「分からない」。個人により、放射線に対する感受性にも差がある。「だから、ずっと不安を抱えながら生きていくことになる。白黒がつけられないところに被災者の苦しみがある」と市村さんは説明する。
「風評被害なのか、実害なのか、それさえも分からない。そんな状況で、それでも『美味しんぼ』の作者が作品で表現したいと考えたのであれば、ある意味では勇気ある行動だと思う。さまざまなとらえ方があっていいのではないか」
福島では現在、復興庁が低線量被ばくの影響に否定的な「リスクコミュニケーション」を展開。長崎大は1日、福島県の復興支援組織「未来創造支援研究センター」を発足した。センター長の山下俊一副学長は事故直後、「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません」などと講演し、県民たちから不信を買った経緯がある。
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/7662345.html
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