http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/742.html
Tweet |
火の神話学
アフリカ大陸の東に浮かぶマダガスカル島には「火は太陽が人々を守るために授けてくれた」という民族神話があるそうだ。ただ、やっかいなことに太陽の「兵隊」だからとても強い。地上では何ものもこれには勝てないと信じられていた
▼元編集者で岩波書店社長だった大塚信一さんが「火の神話学」(平凡社)に書いている。プロメテウス神話を引くまでもなく、人類の歩みは、「荒ぶる火の神」を掌中に収めようとする欲望の歴史ともいえる
▼が、3・11後に起きた惨事は<核という火を制御可能と信じた人間の驕(おご)りが木端微塵(こっぱみじん)に打ち砕かれた瞬間でもあった>(同書)。私たちは、そのとてつもない痛苦から、“核の火”の恐怖をあらためて心に刻んだのではなかったか
▼「疲れますね」「こんなに長くかかるとは思っていなかった」―。これが、5日で泊原発が停止して2年になるのを前にした北電社長の感想という。きのうの本紙に載った
▼荒ぶる神に向き合う「恐れ」も「畏れ」も伝わってこない。再稼働が見通せないなら再値上げを、と電気代を人質に取るかのような論理も相変わらず
▼「原発を動かすことが北海道のためになる」とも語った。ならば何度でも聞こう。もし事故が起きたら、命を森を川を海を畑を水田を牧草地を、世界が憧れ、われわれが誇る食や観光資源をどう守るのか。福島原発事故を踏まえ、説明してほしい。2014・5・2
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/536869.html
火の神話学―ロウソクから核の火まで [単行本]
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素37掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。