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<那須塩原の汚染>「当初の5年というのが猛烈な被ばくの期間。本当ならこの期間に逃げなければいけなかったのです」小出裕章氏4/19那須塩原(内容書き出し)
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2014-04-28(07:53) みんな楽しくHappy♡がいい♪
2014年4月19日 栃木県那須塩原市
−放射能と向き合い、子どもたちの未来を創る−
「未来のために今できること」
【講演】京都大学原子炉実験所・小出裕章助教
【日時】2014年4月19日(土)13:00開場 13:30開演
【場所】那須塩原市 黒磯文化会館大ホール
【主催】第3回311 「つながる、つたえる、そして未来へ」実行委員会
【後援自治体】那須町 ・ 那須塩原市 ・ 大田原市 ・ 矢板市 ・ 塩谷町
【協賛】アジア学院・よつ葉生協
0:38〜
那須塩原というこの場所に、こんなに沢山の方がおいで下さって、大変ありがたく思います。
先程、西川さんも言って下さったように、
この那須塩原は、福島県の南部に比べてもむしろ汚れているという様なところです。
そういうところで生きていかざるを得ないという状況にみなさんが追い込まれている訳で、
おそらく沢山の不安を抱えながら、毎日の生活を送られているのだと思います。
申し訳ありませんけれども、私自身はあまり皆さんに明るい話題を提供できる自身がありません。
でも、事故から3年経ってしまった今、そしてこれからどんな事に気を付けるべきなのか?
という事を聞いていただこうと思います。
早速話を始めます。
http://youtu.be/nQSTlM_9RiA?t=49m6s
先程地図を見ていただきましたが、
栃木県の汚染地図はこれです。
北部を中心にして汚染しています。
那須塩原はここですから。(□の部分)
1平方あたり6万ベクレルから10万ベクレルという様な汚染地帯が中心部にあって、
その周辺に3万ベクレルから6万ベクレルという汚染地帯が広がっています。
4万ベクレルを超えるようなところは放射線の管理区域なんです。
みなさんの住んでいる那須塩原は本当は放射線管理区域です
私の様な人間しか入ってはいけない。
私が入ったって、水を飲んではいけないという様な場所が、今この場所なんです。
こんなことを私はみなさんに言いたくない。
これは日本政府が作っている地図です。
「ただし」ですけれども、
汚染は少しずつ減ってきています。
那須塩原は今見ていただいたように1平方メートル当たり、セシウム134と137を合わせると、
約6万ベクレルに汚れていました、2011年3月の段階で。
しかし、放射性物質というのはそれぞれ寿命を持っていて、
少しずつ減って行って、
セシウム134という放射性物質は2年経つと半分に減ってくれる。
137の方は30年の寿命があって、30年経たなければ半分に減りません。
寿命が長いやつですけれども、それでも少しずつ減っていきます。
どんなふうに減るか?というと、セシウム134の方はかなり素早く減って行ってくれて、
10年も経つとなくなってしまうという位のスピードで減っていきます。
セシウム137の方はなかなか減らないで、
30年経ってようやく半分になるというぐらいというように考えられています。
でも10年以降はほとんどセシウム137だけを気を付ければいいという事は分かって頂けると思います。
そして、1平方メートル当たり6万ベクレルで汚れていた、たとえば那須塩原市。
これは、「環境」というものですね。
地球の「環境」というもののなかに那須塩原市もあるわけで、
「環境」は移動しています。
高い汚染地帯から低い汚染地帯に、ま、基本的には汚染は流れて行くわけです。
たとえば、Reactor safety Study という米国の有名な研究がありまして、
その研究の中では、地表に降り積もったセシウムの63%は、6割以上は半減期0.61年。
つまり、半年後とぐらいで半分に減って行くという、かなり速く消えてくれるだろうという推定をしています。
のこり37%は半減期93年ですから、もうこれは諦めなさいという事ですけれども、
こういうふうに減るだろうというデータが一つだけ与えられていました。
私はどれだけこの評価が正しいのか分からないのですが、
もしこの評価が本当だとすると、
セシウム134、青いのはこんなスピードでなくなっていくし、
「長く汚染が続くだろう」と言ったセシウム137も当初急激に減ってくれて、
あとなかなか減らないという状態が続くという、そういう計算結果になりました。
そして、こういうセシウム134,137が地面を汚染していて、皆さんを被ばくさせる訳ですね。
先程から、住民の方々が空間ガンマ線量と言っているのですが、
1時間当たり何マイクロシーベルトというのを調べてきて下さったというデータを報告して下さったけれども、
それは地面に降り積もっているセシウムから地上50cm、1mというところに放射線が飛びだしてくる訳ですが、
飛び出してくる放射線の強さがセシウム134と137で違います。
セシウム134のガンマ線はセシウム137のガンマ線に比べて約3倍強いんです。
地面を汚染していたセシウム134と137は事故当初はほとんど1対1だったんですけれども、
でも134の方が3倍もガンマ線が強いので、被曝のほとんどはセシウム134でした。
それが急激に減って行ってくれるので、ま、どんどん減ってくるだろうというのが今の計算です。
当初は約7割がセシウム134からの被ばく量でした。
でも10年以上はほとんどセシウム137だけになってしまいます。
そして今聞いていただいたように、セシウムは環境中で移動しているので、
その効果も含めて計算するとどうなるか?というと、こんなになります。
セシウム137の方もかなり急激に当初減ってくれて、後ずーっと尾を引いているというようになる。
事故当初1時間当たり0.25マイクログレイ、
これはシーベルトとみなさんが使う単位に呼び変えていただいてもかまいませんが、
この位あったものが、事故から3年経った現在は多分0,05ぐらいのところまで減っているはずだ。
というのがこの計算結果です。
それにはもともと0.05マイクロシーベルト1/h 位の放射線がありますので、
それとほとんど同量ぐらいが降り積もって現在でもこの那須塩原にある。
そして、人々が被ばくをしているという状態になっています。
今後はもう減らないという事が続くだろうと私は思います。
当初(表が間違えています)0.26マイクログレイあったものが3年後には0.05にまで減ると。
現在は自然から受ける空間ガンマ線とほとんど同じ程度にまでなっているというのが私の計算結果でした。
そしてこれからずーっとこの土地に住み続けるとどうなるか?というと、
こういうふうに被ばく量が上がっていきます。
セシウム134の方はほとんど数年で被ばくが無くなってしまいまして、ずーっと後は変わりません。
しかしセシウム137の方はずーっと上がって行って、
30年経ったころの合計で約7ミリグレイの被ばくを
皆さんは地面からだけの被ばくでするという計算結果になります。
そしてこの7ミリグレイの半分は、最初の5年間に受けます。
すでに3年経ってしまいました。
当初の5年というのが猛烈な被ばくの期間で、
本当ならこの期間に逃げなければいけなかったのです。
残りの25年で残りの半分が上乗せされますけれども、
本当なら事故直後のいま、この3年の間私はみなさんに逃げていて欲しかったと思います。
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