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満足に機能しないALPS
東電福島第一原発のALPS 試運転再開2時間で、またまた停止 満足に稼動しない東芝製”欠陥装置”(FGW)
http://financegreenwatch.org/jp/?p=43216
4月 23rd, 2014 Finance GreenWatch
東京電力は、福島第一原発の汚染水から放射性物質を取り除くために導入した東芝製の多核種除去設備(ALPS)の3系統のうち、不具合で停止していたA系統はいったん試運転を再開したが、再び停止した。ALPSに再三トラブルが発生することで、除染工程は大きく遅れる見通しとなっており、貯水タンクの増設計画等にも支障が生じる懸念が出ている。
東電の発表によると、A系統のALPSは3月27日に、汚染水処理の過程で、設備内のフィルターから、放射性物質を吸着するための炭酸カルシウム(炭酸塩スラリー)がろ過ラインのほうに流出し、水が濁るトラブルが見つかり、運転を停止していた。
その後、系統内の洗浄等の作業を行って調整し、4月22日午後4時15分、ほぼ一ヶ月ぶりに運転を再開した。ところが、その後、しばらくして前回トラブルと同様に、ポンプの出口で炭酸カルシウムが混じった白い水が出てきたため、2時間後の午後6時6分に操業を再び停止した。
22日午後7時現在、3系統のうち、唯一、C系統が試運転を続けている。A、Bの2系統が停止中で、B系統の試運転再開は5月中旬になる見通し。東電はALPSの本格稼働の時期について「現時点では全く見通しが立たない」としている。
ALPSは東芝が技術の粋を集中して開発したとされる。一基150億円ともいわれる。しかし、度重なるトラブルで試運転もままならず、このままではALPSでの汚染水処理はまったく計算できないことになる。処理がはかどらないと、貯蔵タンクの増設負担が高まることになるが、タンク自体も耐久性の問題から漏洩する事例があとを絶たない。
このままALPSが”欠陥設備”の状態が続くようだと、東電福島の汚染粋処理は、いわゆる”自転車操業”状態が続くことになり、夏の台風や集中豪雨、あるいは地震の再来などに対して脆弱な状態が続く。コントロールされていないことは誰の目にも明らかだ。メディアは首相の楽観的国際公約を質す責任がある。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1235789_5851.html
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