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ウクライナから学ぶこと〜『チェルノブイリ 28年目の子どもたち』完成上映会
http://www.labornetjp.org/news/2014/0418shasin
「病気を抱えている人は手を上げてください」。ウクライナ・コロステン市の学校で子どもたちに尋ねると、次々に手があがる。「私は心臓が痛い」「甲
状腺が肥大している」。福島市・郡山市と同程度の被ばく量と思われるコロステン市を2013年に取材したドキュメンタリー『チェルノブイリ・28年目の子
どもたち』(43分)の一場面だ。長年勤める教員は、「科学的なことは私にはわからないが、チェルノブイリの前と後ではあきらかに子どもたちの健康状態が
悪くなった」と断言する。4月18日、東京・日比谷図書館ホールでこの映画の完成上映会が開かれた。制作したOurPlanetTVの白石草さん(写真)
は「保養事業などウクライナは汚染地域の子どもたちにきめ細かい支援をしている。支援を受ける汚染基準は0.5ミリシーベルトだ。翻って日本はあまりにひ
どい。この映像を通して、子どもを守るための本質的議論を喚起したい」と語った。
映画には、当時10歳で被ばくしたナタリアさん(現在38歳)一家の話が出てくる。娘のマリアさん(15歳)が重い疾患を抱えて学校に通っている
が、食事や保養などのケアが続いていた。厳しい環境の中でも前向きに生きるナタリア親子の姿が感動的だ。また作品には小児科医・教育関係者・行政担当者な
ども登場、世代をこえて続く「低線量長期被ばく」の怖さと取り組むべき課題が見えてくる。日本とフクシマのこれからを考える上で必見の作品だ。
OurPlanetTVは、多くの人に見てほしいということでネット公開、およびDVDを上映権付2000円で頒布する。(М)
↓会場の日比谷図書館ホール
↓映画のチラシ
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