小名浜港にある食堂の塩辛

いわき市生産の米　99.96％が放射性物質検査で測定下限値未満
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140406-00000016-pseven-soci
NEWS ポストセブン 4月6日(日)16時6分配信

　いまだ収まらない被災地産食品への風評被害をどう考えればいいのか。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が、被災地産食品の「今」をリポートする。

　＊　＊　＊

　東日本大震災から3年が経過した。今年も3月にはメディアは震災報道一色に塗りつぶされた。4月に入ったいま、報道は平常運転に戻ったが、この先、数十年、数百年単位でつき合わなければならない課題が、日常に存在することに変わりはない。

　震災以降、現在でも福島県沖では試験操業以外の沿岸漁業や底引き網漁業は自粛が続いている。地魚がウリだった居酒屋の店主は「地魚以外を出す店になっちゃった」と言い、スーパーなどでも他県の魚がずらりと並んでいる。

　一方、農産物については福島県のほか、他県への出荷も回復基調にあるという。県内最大面積のいわき市では、震災から約半年後の2011年10月から「いわき農作物見える課プロジェクト」を始動させた。キャッチコピーは「見せます！いわき　いわき野菜の事実全部見せます」である。パンフレットの表紙には「毎日食べるものだから、あなたに判断してほしい」とある。

「私たちが大丈夫、安全だと思っても、そのことは口にしません。私たちがやるべきは客観的な数字やデータを発信することだと考えています」（いわき市 見せます！いわき情報局 見せる課）

　安全かどうか判断するのはあくまで消費者であり、生産者とそれをバックアップする自治体としては検査体制の充実と、数値の公開に徹するというのだ。

　いわき市の農作物（出荷用）の放射性物質検査結果（2011年9月20日〜2014年1月31日）は以下の通り（サンプル合計数14,870）。ちなみに現在、国が定める規制値は、一般食品で100ベクレル/kgだ。

ベクレル/kg　　　　検査数　　　割合
20未満　　　　　 14,455　　　97.2％
20〜50以下　　　　311　　　　2.1％
50〜100以下　　　　69　　　　0.5％
100超　　　　　　　35　　　　0.2％

　米については、市内で生産されるすべての米の検査を行っている。まず30kgの米袋をベルトコンベアで流しながら測定する。その上で詳細検査を行う。2012年9月20日〜2013年2月24日までに検査した合計55万4817サンプル中、99.96％が測定下限値未満。さらに詳細検査のうち検出されたのは1件だったという。ちなみに前年は総サンプル数52万1545件で、検出率は99.71％だった。

　そして海産物。福島県沖の調査操業の結果、震災直後の2011年4−6月で100ベクレル/kg超の個体数が53％だったのが、2014年1−2月現在、1.7％まで下がっている。水産庁の説明によれば「海水魚は体のなかの塩類を排出させる機能が働くことから、海水の放射線セシウム濃度が低下すれば、魚体中の放射性セシウム濃度も徐々に低下」し、「無脊椎動物（貝類、タコなど）は、塩類が海水と体の中を自由に行き来しているような状態なので、海中の放射性セシウム濃度が低下するとすぐに体内の放射性セシウム濃度が低下」するという。

　震災から3年が経過した。生産者と自治体が見据える全国の消費者との距離はこの3年でどれくらい縮まったのか。2013年には小名浜港近辺の食堂もほぼ再開された。その食堂で定食の小皿についてきたイカの塩辛は、この上ない極上品だった。あまりの旨さに東京に戻ってから大瓶で10数個発注したほどだ。

　電話発注するとき、イカの産地を聞いた。「岩手から宮城の三陸産。旨いよ！」という答えが返ってきた。まだ道半ばである。

コメント
01. 2014年4月06日 21:26:24 : AntvqDOnQg 測定下限値は何倍もかさ上げした数値。 数値は第三者の立会もなく一方的に出した数値。 国が決めた数値　γ線　年間１ミリシーベルトから年間２０ミリシーベルトへ 放射性物質を含んだ廃棄物　１キロ１００ベクレルから１キロ８０００ベクレルへ とそれぞれ改定。
02. 2014年4月06日 22:02:52 : mmCbUNGZcI 福一以前は、0.0※ベクレル/Kgまで測定していたんだぜ。 1/100ベクレル単位。 20ベクレル未満て、何だ。 2000倍だ。 なめてやがるんだぜ。 寝てるのか、エホバに、宗教に飼いならされた羊か、事実を見ない妄想病か。 無差別大量殺人、放射線＋その発生源、核の物性、殺人兵器だよ。 現行犯罪で、そう、聞かねぇで、食わせ続けてんだ。 現場で、又は近くの人は、即時、殺処分しねけりゃ、黙って殺られるだけだ。 東京だ、国会界隈、核発電の各電力会社だ。
03. 2014年4月06日 22:24:43 : RZAYuPFngk 米全量検査で使用されているベルトコンベア式の測定器は、米に一定割合含まれているＫ−４０さえ、ゼロベクレルと表示されます。 ＞19時のNHKニュース、広野町のコメ全袋検査、K-40まで0.0Bq/kgと表示 http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/743.html 東電が事故当初から、汚染地下水が海に流れ出ていることを認め、その地下水には多量のＳｒ−９０含まれてるにも関わらず、水産物については、一切、その検査を行おうとしない。 それから、スイスのコープとグローブスで売られていたフィリピン産キハダマグロから、福島原発由来のＣｓ−１３４とＣｓ−１３７（０．４Ｂｑ／ｋｇ）が検出されています。 http://www.20min.ch/schweiz/news/story/28556154
04. 2014年4月06日 23:14:23 : E4bT3Bpr2w ＞2012年9月20日〜2013年2月24日までに検査した合計55万4817サンプル中、99.96％が測定下限値未満。さらに詳細検査のうち検出されたのは1件だったという。 測定下限値未満じゃなくて100Bq/kg以下の誤りだと思うがな。 測定下限値は装置が有するべき最低限の精度で、実際の検査の時はスクリーニングレベルで篩にかけ、スクリーニングレベル以下なら100Bq/kg以下でOK、そうでないならゲルマ行きだったろ。
05. 2014年4月06日 23:27:21 : RPPySjuaX6 2012年、六月、ニューヨークでアメリカの全国放送でカリフォルニアでUCLAバークレー校の研究者たちが西海岸でマグロの試験的に取った捕獲した全ての検体(4検体)から放射能汚染が出たとテレビで報道されていた。最近は、大分の豊後水道で取れた魚からも基準値越えの魚の報道も聞く。事故後、魚の基準値は2000ベクレルだ。日本は事故前、360ベクレルのイタリア産キノコを輸入禁止にして送り返したとかつてNHKのニュースを聞いたことがある。 震災前だと放射線廃棄物として管理処分されていたはずだ。基準値が高すぎる。 EU政府が依頼した欧州委員会の研究者のレポートを見ると太平洋の汚染は厳しい。 風評被害と信じている人は食べれば良い。自己責任だ。福島の原発事故で学んだことは、 自分の身は自分で守ること、情報を集めて自らが何が正しいのか考えること、優先するべきは何か。それぞれの家庭で違う。リスクの捉え方で将来の子供達の健康のリスクは大きく違ってくるはずだ。
06. 2014年4月06日 23:54:25 : 1geRdsjJSg それで検出限界値は？ 市場に出てきたら市民測定所に持ち込んでみよう。
07. 2014年4月07日 02:15:23 : aiMZAOJQqY ベルトコンベア式の測定器は精度が悪くて話にならない。 正確な測定には何時間もかかるのが普通。 それに測定器自体が低い値が出るように不正に調整されている可能性もある。 中立な第三者組織が公開測定しないと信用できない。
08. 2014年4月07日 07:20:01 : yD2B5aWFcw ＞電話発注するとき、イカの産地を聞いた。「岩手から宮城の三陸産。旨いよ！」という答えが返ってきた。まだ道半ばである。 なんの道半ばか、文書がひどいのでよくわからないのだが、この記事を書いたやつが、ストロンチウムで汚染されたのは確かだと思う。
09. 2014年4月07日 07:44:31 : 6FGnz0PDyg でも、要らない。 食べたくないよ。 自分のお金だから、好きに遣わせてね。 外食、益々減らさねば・・・
10. 2014年4月07日 12:52:25 : hWEzsNFKJk 危ない危ない！ 風評被害ではなく今でも実害！ 垂れ流し汚染水と放射能という現実で 北陸の魚や農産物が大丈夫！っていう能天気さは 日本人のなせる業。 事故は無かったことにしたいんでしょうが 現実はあったし今も沈静化さえしていない 現実は現在進行形！

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