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甲状腺がんの発見頻度変わらず 福島と他県で 環境省
http://www.asahi.com/articles/ASG3X64FWG3XULBJ00Y.html?iref=comtop_list_nat_n05
大岩ゆり2014年3月28日20時13分 朝日新聞
環境省は28日、福島県外の子ども約4400人の甲状腺検査で、1人ががんと診断されたと発表した。東京電力福島第一原発事故による被曝(ひばく)の影響を調べるための福島県の子どもの甲状腺検査では、結果が判明した約25万4千人のうち74人に甲状腺がんや疑いがあると診断されている。福島県と被曝の影響のない他県で、見つかる頻度はほぼ同じだった。
環境省は、福島県のデータと比較するため、長崎市と甲府市、青森県弘前市の無症状の3〜18歳を対象に検査を実施。そのうち10代後半の女性が、甲状腺がんと診断されたという。
福島県の子どもの甲状腺検査ではこれまでに、33人ががん、41人ががんの疑いがあると診断された。全員がんとすると10万人あたり29人になる。宮城県などのがん登録では、10代後半の甲状腺がんは10万人あたり1・7人。何らかの症状があって調べて見つかったがん登録と、症状のない子どもを調べる福島県の検査は単純に比較できないが、「福島の甲状腺がんは多いのでは」という懸念の声もある。
環境省は「今回の調査により、症状のない子どもを検査すると、被曝とは関係なく、がん登録よりもがんが多く見つかることが確認できた」としている。(大岩ゆり)
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