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4月から3割減 「食品セシウム検査」縮小がはらむリスク
http://gendai.net/articles/view/life/149019
2014年3月27日 日刊ゲンダイ
98品目から65品目へ/(C)日刊ゲンダイ
原発事故から丸3年。東北や関東など17都県が実施している放射性セシウム検査の対象食品が、4月から3割減らされる。現行の98品目が65品目になるのだ。
原子力災害対策本部のガイドライン策定に関わった厚労省の監視安全課はこう言う。
「12年4月から13年2月末と、13年4月から今年2月末の検査結果に基づいて品目の見直しを行いました。基準値の2分の1以下の品目は大丈夫と判断し、対象から外しました」
今回の見直しで、ミカンやレンコン、豚肉、馬肉など(主な食品は別表)が検査対象から外れる。だが、日刊ゲンダイ本紙既報通り、今月も福島県の広範囲で平時の2倍の放射線量が観測され大騒ぎになったばかり。ウクライナの現地調査を行ったNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏は、「いったん減ったセシウムが再び増えることもある」と警告する。
■半減期30年、濃度は上下を繰り返す
「チェルノブイリ事故後、ウクライナの汚染地域では、放射性セシウムが3〜5年は順調に減っていました。データに基づけば、日本も今が底だと考えられます。しかし、原因は分かっていませんが、ウクライナでは、いったん減った後、どの食品でも必ず何倍かまで戻っているのです。そもそも『セシウム137』の半減期は30年ですから、検査品目の除外は早すぎます。セシウム濃度は上がったり下がったりを繰り返して、徐々に減っていく。現在の陸上の汚染状況も考え、少なくとも岩手から静岡、山梨、長野あたりまでの範囲では、これまで通りの監視を続けるべきでしょう」
今回、水産物のアンコウやアジ、ウニも検査対象から外れたが、「原発の汚染水問題で分かるように、海は毎日のように汚染されている。放射性物質がどうやって拡散されるのか、メカニズムすら分かっていない。検査除外は論外ですね」(小若順一氏)と憤る。
国は風評被害をなくしたいというが、検査をやめれば消費者の不安が再び高まってしまうのではないか。
品目を減らすのは予算を減らしたいからなのか。関東のある自治体の担当者は言う。
「自治体で費用を持つのは大変ですよ。それに検査のため、残業時間が増えました。ただ、原発事故によって掛かった負担分は、積算して東電に賠償を求めています。応じるかは別ですが」
チェルノブイリでは、時間が経つにつれ健康被害が顕著になった。東電の負担を減らすために、国民のリスクが増えるとしたら、納得できない。
【主なセシウム検査対象除外品目】
◇ミカン
◇ブルーベリー
◇カキ
◇レンコン
◇クワイ
◇アシタバ
◇あけび
◇せり
◇くるみ
◇ふきのとう
◇みょうが
◇豚肉
◇馬肉
◇アジ類
◇サヨリ
◇スケトウダラ
◇アンコウ類
◇タイ類(クロダイ類除く)
◇イカナゴ(親)
◇ウニ類
◇ドジョウ
※原子力災害対策本部資料から
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