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福島のため池などの除染 国が支援へ
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140322/t10013164151000.html
3月22日 18時40分 NHK
根本復興大臣は福島県飯舘村で記者団に対し、福島県内のため池などの底の土から基準を超える放射性物質が相次いで検出されたことから、今後、国が財政と技術的な面から自治体を支援し、放射性物質の拡散防止や除去を進める考えを示しました。
根本復興大臣は、福島県などの調査で、農業用ダムやため池の底にたまった土や泥から、国が処理する基準の1キログラム当たり8000ベクレルを超える放射性物質が相次いで検出されたことから、22日、福島県を訪れ、飯舘村にあるため池を視察しました。
視察のあと根本大臣は記者団に対し、「営農再開や農業復興の観点から対策が必要なため池については、新たに創設した『福島再生加速化交付金事業』として支援を進める」と述べ、国が新たな交付金の対象事業とすることで、財政と技術的な面から自治体を支援し、放射性物質の拡散防止や除去を進める考えを示しました。
具体的には、ため池などの底にたまった土や泥をセメントなどで固めて拡散を防止する方法や、ポンプで土や泥を吸い上げて放射性物質を除去する方法などを試験的に実施したうえで、ことし秋から、福島県内のおよそ1000か所の農業用ダムやため池を対象に事業を本格化させるということです。
ため池の現状は
福島県内の農業用のダムやため池の底にたまる土や泥について、農林水産省や福島県が去年6月から12月にかけて放射性物質の濃度を調べたところ、調査した1940か所のうち568か所で、指定廃棄物の基準である1キログラム当たり8000ベクレルを超える値が検出されました。
指定廃棄物は、原発事故に伴って発生した放射性物質を含む廃棄物のうち、濃度が1キログラム当たり8000ベクレルを超えるもので、国が責任を持って処理することにしています。
これまでの調査で、指定廃棄物の基準を超えた農業用のダムやため池のうち、原発周辺の避難区域が108か所、それ以外の地域が460か所で、原発から離れた場所でも比較的高い放射性物質が検出されています。
このうち原発からおよそ58キロ離れた本宮市高木のため池では、底にたまった土から避難区域を除いては最も高い、国の基準の46倍以上となる37万ベクレルの放射性物質が検出されました。県は森林などの放射性物質が雨などで池に流れ込んで、蓄積されたのではないかと分析しています。
この地域の一部の水田ではこの池の水を農業用水として使っていますが、放射性物質が水に移りにくい性質のため、県によりますと、これまでに収穫されたコメからは基準を超える放射性物質は検出されていないということです。
一方、池の周囲には住宅地が広がっていて、地区の除染はすでに終わったものの、池の近くに住む住民たちは今も不安を拭えずにいます。
町内会の会長を務める石井清さん(71)は「池に水があるうちは、放射線が遮蔽されて危険はないとは聞いているが、もし水が干上がって土が舞い上がれば除染する前よりも地域の放射線量が高くなるおそれもある。住民は毎日、不安のなかで暮らしていて、国には早急に対応を進めてもらいたい」と話していました。
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