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ワカサギ:「持ち帰り」再自粛 水産庁が安全性指導 群馬
http://mainichi.jp/feature/news/20140321k0000e040209000c.html
毎日新聞 2014年03月21日 14時31分(最終更新 03月21日 14時37分)
出荷自粛要請を解除したばかりの赤城大沼(前橋市富士見町赤城山)のワカサギについて群馬県は20日、実質的な再自粛となる「持ち帰り自粛」要請を出した。水産庁からより慎重な安全性確保を指導されたとしている。【塩田彩、喜屋武真之介】
東京電力福島第1原発事故の影響で出荷自粛要請が出されていた赤城大沼のワカサギに対し、県は14日、放射性セシウム値が国の基準値1キロあたり100ベクレルを安定的に下回っているとして要請を解除。しかし、17日に報告を受けた水産庁は、ワカサギの放射性セシウム値が同100〜82ベクレルの間で推移していることから、出荷自粛を再要請するよう県に働きかけた。
県によると、今回の自粛要請解除は、国による出荷制限措置を解除する際のガイドラインに基づき、約2カ月間、放射性セシウム値が基準値を下回り続けたことなどから踏み切った。しかし水産庁は、水産物の出荷制限解除は、同50ベクレルを目安の一つとしていると説明。同庁の担当者は「現在の値では、他に同100ベクレルを超えるワカサギがいないとまでは言い切れない」と話す。
県は20日、地元に「持ち帰り自粛」要請を説明した。赤城山旅館飲食店組合の青木徴(あきら)組合長(81)によると、地元住民の集まる会合で県職員から再自粛を突然告げられ、住民からは「一体どこまで数値が下がればいいんだ」と嘆く声も聞こえたという。赤城大沼漁協の青木泰孝組合長(64)は「再び自粛になり、客足にどんな影響が出るのか心配している」と話した。
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