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NHK番組で、原発のメルトダウンの内実が暴露されていた。あれを見ると、再稼働などとても出来っこない。
http://31634308.at.webry.info/201403/article_16.html
2014/03/16 23:30 かっちの言い分
3月16日のNHK午後9:00からの番組で、福島原発でメルトダウンが起こった時の内部の状況を、実際に現場で作業に当たっていた東電社員の証言を含めながら詳細に分析していた。それを、ドラマ風に仕立て、役者が当時の錯綜した極限状態の現場を演じていた。
また、外部の原子炉に詳しい専門家が分析に当たって、新事実を明らかにしていた。この番組の中では、特に1号機のメルトダウンとベントについて、2号機のメルトダウンの状態を分析していた。この中で、1号機のベントにより、原子炉敷地内では万シーベルトオーダーの放射能が観測され、ドラマでは、免震棟で働いていた女性が、東京新宿でも通常の放射能の2倍を観測したと緊張して報告していた。前記のベントによって、東京の放射能の数値が2倍とはいえ上昇したことなど、マスコミには出てこない話でギョッとしてしまった。
阿修羅の掲示版、ツイッターでは、東京地区でも放射線量の高いスポットがあるという記事がたくさん出ているが、NHKの番組を見て、これは本当の話だと分かる。NHKもよくそんな事実を放送したものである。かなり踏み込んだ放送である。
このベントについて、当時の東電の広報担当の社員が、ベントをするとき、格納容器からの高放射能物質を含んだ蒸気は圧力抑制容器の水を通すので、放射能濃度は1000分の1に減少するので安心と話している実映像を出されていた。これを聞いて、国民はベントしても、放射能はたいしたものではないと思わされていたことになる。しかし実際は全く違うことがわかった。その効果は全くなく、原子炉内のそのままの蒸気が空中に放出されたということである。その原因について、NHKが依頼した専門家が検証して明らかにした。
この理由は、圧力格納容器の水が低温なら、高濃度の水蒸気は直ぐに水となり、大部分の放射性物質は除去される。しかし、今回の場合は圧力格納容器内の水も沸騰状態にあり、その中に蒸気(気体)を通しても水にならず、そのまま気体(水蒸気)としてベントされてしまうことが実験で明らかにされた。つまり、大部分の放射性物質はそのまま気体の水蒸気と一緒にベントされてしまうことが、外国の原子力機関の実験施設で実証されてしまった。
2号機のメルトダウンについても状況を放映した。2号機はベントしようにもベント装置自体が動作しなかった。原子炉建屋内のベント装置を調べている最中に建屋内部が原子炉から漏れた高濃度放射能で汚染されてしまった。この原因は、ベント機能の安全装置として働くべきタービン自体が、電気を喪失したことで、高濃度の蒸気がタービン軸受けから漏れたことに由来する。NHKの取材で全く想定していなかった事象が出てきた訳である。
番組の最後の言葉で、原発の事故の原因調査はまだまだなされていないと述べられた。原子力規制庁が、世界一安全な基準で再稼働を判断していくことは、本当に大丈夫かと暗に問うていた。
NHKとしては、相当踏み込んだ番組であった。実際は、番組では放映出来ないもっと過激な事実も掴んでいるはずである。籾井会長ですっかり評価を落としたNHKであるが、今回の番組は、忘れられていた原発の事故の恐ろしさと、まだまだ原因が分からない実態に警鐘を鳴らした良い番組であった。
さらなる、突っ込んだ第二弾、第三弾の番組を期待したい。これを見て、とても再稼働など出来る状態ではないと改めて思う。
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