07. 2014年3月14日 23:44:04
: DAMn5b5QAE
@ 放射線影響研究所のデータを基にした研究には問題がある。放射線影響研究所の前身である原爆傷害調査委員会(以下ABCC)は、1947年3月に開設され、データの収集にあたる。 原爆による被曝によって、ABCC開設までの1年8ヶ月の間に死亡した人々(例えば入市被曝など)のデータは全く含まれていない。(都築正男博士のデータは、それを補うかもしれない) 原爆による被爆や被曝を生き延びた人々の、すなわち放射線被曝耐性のある人々のデータで、一般的なデータとは呼べない。 長期間の低線量被曝による健康被害について、放射線影響研究所のデータを外挿することが適切であるか問題がある。 A >広島・長崎の被曝者の追跡調査(放射線影響研究所調査)の結果を見ると奇形児が有意に増えたとは言えない。 その後に行われた再分析では、統計的に有意ではないけれど、両親の被曝量の増加につれて、先天性奇形、死産、生後2週間以内の乳児死亡が増えたことが報告されている。 そしてコーホートの与件を変更した場合、以前の研究より31%増加したと述べられている。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2320718 B >被曝者の子孫に影響が遺伝した例もない。 >両親とも被爆の「被爆2世」に、白血病の高い発症率 広島大 鎌田教授らの研究結果から http://www.excite.co.jp/News/health/20120612/Fujiyama_senmoni_1007.html 被爆者の子孫は、現在、第三世代くらい、また、親の世代以外は、直接被曝していないので、福島原発事故のような長期にわたる低線量被曝の影響を調べるには、放射線影響研究所のデータは、適切ではない。 チェルノブイリ原発事故による汚染地域に棲むネズミ二十数世代にわたる研究では、「細胞や組織に対する有害な影響として発現する、世代間を通した不安定遺伝子の蓄積があった。」そして、後の世代の遺伝子ほど、低線量被曝に対して感受性が高くなると言う有害な影響が現れた。 >Mutation rates in animal populations in contaminated territories are significantly higherThere is transgenerational accumulation of genomic instability in animal populations, manifested as adverse cellular and systemic effectsThese long-term effects may be even more detrimental because the genomes of animals in subsequent generations are more sensitive to the impact of very low doses of radiation (Goncharova, 2005).(ヤブロコフ、チェルノブイリ、294ページ)
C >今回の福島でも奇形児が増えたというデータは、いかなる調査、統計でも存在しない。 存在しないのでなく、隠蔽しているだけだ。 日本で先天性奇形のデータを収集している横浜市立大学国際先天異常モニタリングセンターが、データを発表しないと言う異例の対応を取っている。 >横浜市立大学は1999年以来、いつも5月頃に統計報告を公表してきたが、今年はデータの公表を行わなかった。そして度重なる要求を受け、やっと2011年のデータを提供したが、現在も一般公開は行われない状況が続いている。 大学は合計値は公表しているものの、都道府県別のデータについては公表していない。 http://ameblo.jp/kissy-seed/entry-11625123867.html D >がん患者が増えた・・・・100ミリシーベルト以下の低線量被曝でのリスク増加は確認されていない。 あのICRPでさえ、放射線被曝は、どんな値であろうと危険だと言う立場を保持している。 100ミリシーベルト以下では、「確認できない」のではなく、放射線被曝の影響が、他の要因による影響に紛れ込んで見えなくなってしまうだけである。 E >急性白血病で鼻血、下痢に 放射線急性被曝症と、低線量被曝による急性白血病の増加を、故意に混同しているので、悪質だ。 |