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3/11も原発擁護の詭弁 死者の視線を感じないのか
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2014-03-11 原発隣接地帯から: 脱原発を考えるブログ
福島第一原発から4.5キロ、双葉病院。福島第一原発事故による避難のため死者50人。
宮城県や岩手県では激減する震災6ヶ月以後の震災関連死者、“帰れない”福島県では目下591人(336人+255人)。
(時事通信HP 2月26日よりグラフ再作成)
この方々、福島第一原発事故による死者の、ほんの一部です。原発近くで地震・津波に被災、原発事故のせいで救助の手が届かなかった方もおられますし、今後発生する癌患者、様々な病気による死者も、ここに加わってくるでしょう。「原発事故で死んだ人はいない」とか、あまりに死者を冒涜しすぎです。
こんなことを、いやでも思ってしまう3月11日ですが、原発を推進する金の亡者のほうは、やっぱり今日も詭弁です。
(朝日新聞西部本社版朝刊 3月11日)
「東電は株式会社でいいか」と題された朝日新聞オピニオン欄において、日本エネルギー経済研究所顧問の十市勉、原発擁護論展開です。
「既存の原発は、燃料費だけをみると、キロワット時あたり約1円(国の推計)と安く、競争力が高い」と来ました。一方「万が一、大事故がまた起きた場合に備え、賠償についての恒久的な制度を整備することも必要です。福島第一の事故では10兆円ともいわれる被害が生じ、東電には負いきれなくなって、事後的に原子力損害賠償支援機構がつくられた。・・・略・・・今後の賠償制度も、このスキームをもとに考えるのが現実的だと思います・・・略・・・民間で負えるリスクは最大限に負ってもらい、追い切れない部分は国が補完する」のだそうです。
こいつ、経済学も経営学も全くわかってないアホか。事業には危険がつきもので、そのリスク対応費も含めた形で原価計算するってこと、知らないのか?? 発電は燃料費だけで語り、事故が起きたら事故処理は事後的に機関を立ち上げ、後は国がなんとかしてねって、こんな身勝手な経営、ちょっと常識のある人間なら、誰も許さないぞ。
10兆円の賠償が発生する可能性があるなら、10兆円の保険に入るか、自ら10兆円の引当金を積み立て、事故に備えた上で、初めて事業を行うのが経済学的にも経営的にも、日常感覚的にも常識というもの。
これやるとどうなるか。金子勝慶大教授の計算なら、原発の発電コストは柏崎刈羽原発でキロワット時あたり「(損害賠償費用)10兆円を考慮した場合には19〜21円」です。さらに当ブログで、保険会社の見積をもとに原発の発電コストを計算してみたら(保険を使ったら)キロワット時あたり29.1円〜8763.95円でした。
国際的な標準価格の数倍の値段で燃料を購入している日本の発電所でも、LNG火力ならキロワット時あたり13円前後、熱効率が悪く高くつくとされている石油火力発電で20円前後です。(それにそもそも、リスク負担費用を計算しなくても、福島事故前の現実の原発が11.1円です。)
リスク負担費用を切り離して原発は安い、って、日本エネルギー経済研究所ってのは、経済学や経営学知らない上に、常識のレベルでもおかしい、バカ人間がやってるのか。ま、当然、別の一言が適切なんだろうが→「腹黒い」。
他人に発電原価の一部(というか、かなりの部分)を背負わせて、自分たちは甘い汁だけ吸おうという、こんな無茶な話を人前で堂々と主張して憚らない腹黒・原子力ムラ、福島事故の死者たちは絶対に許さないでしょう。
(だいたい、燃料費だけで発電コストが語れるなら、太陽光・地熱・風力、みんな燃料費は0円。原発より遥かに安い。燃料費以外の要素で“再生可能エネルギーはダメ”と言っておいて、原子力だけは燃料費だけで語ろうっていうのは、これ典型的な詭弁。)
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