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中核派機関紙週刊『前進』から
http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no11/f2507.htm#a3_2
10月3日、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークなどが主催する「区域外避難(自主的避難)に賠償を求める院内集会/『避難の権利』確立へ」が参議院議員会館で行われた。福島から駆けつけた人、そして福島から全国各地に避難している人をはじめ200人が参加した。
院内集会では福島原発事故を受けてやむにやまれず自宅から避難した人たちが次々と現状を訴えた(別掲)。事故後に妻が妊娠し、子どもとともに避難した男性、子どもと妊娠中の妹と避難した女性、妻と子どもは避難させて自分は福島にとどまった男性――一人ひとりが悩み苦しみながら避難を決断し、それでも家族がばらばらになったり、新たな職探しに追われたりして、必死で生き抜いている。
とりわけ危機感が集中したのが、政府が今進めている「福島原発事故による原子力損害の範囲の判定等に関する指針」策定に向けた原子力損害賠償紛争審査会(以下、原賠審)の審議だ。8月の中間指針では、避難区域外の住民への賠償は明示されなかった。9月の会合では、4月22日以前の避難者は賠償対象とし、それ以降の避難者は対象としない可能性が示された。「4月22日で線引きをするなどあり得ない。いつ避難したかにかかわりなく、すべての避難者に賠償すべき」という真剣な訴えが続いた。
院内集会の最後に、原賠審あての「『自主的』避難に正当な賠償を認めて下さい。私たちの声をきいて下さい」という要望書を採択した。
続いて、対政府交渉が行われた。政府側出席者は、原賠審事務局で文科省・原子力損害賠償対策室の田口康次長。参加者は「私たちの訴えをきちんと聞くために公聴会を行ってください」と求めたが、田口次長は「公聴会を開くべきだとは思っていない」と聞く耳も持たない。たった一人で参加しながら、録音もせずメモも取らず、参加者の声にひたすら反論し続ける対応に、「原賠審に私たちの声を届ける気もないのか!」と怒りがたたきつけられた。
対政府交渉の後、記者会見が行われた。原賠審に避難者の声を届けることも約束しない田口次長に怒りがあふれ、「それなら直接私たちが原賠審の会合に押しかけよう」という呼びかけも行われた。自主避難している男性は「田口さんは『いつを基準にするべきか、提案はないのか』と言ったが、賠償についてもし日付を設けるのなら、過去ではなく未来の日付にすべき。2年ぐらい先までの期間で検討を」と訴えた。国に全面賠償を約束させ、福島にとどまっている人が避難するかどうかを考えられるようにすべきという、あまりにも当然の要求である。
(写真 対政府交渉の後の記者会見では、福島から自主避難した人、家族を自主避難させた人が並んで、「避難区域外からの避難にも賠償を」と訴えた【10月3日 参議院議員会館】)
チェルノブイリを超える高線量地に子どもが生活
福島には今も毎時5マイクロシーベルト、3マイクロシーベルトという高線量の地域がいたるところにある。福島市渡利地区の渡利小学校の南側通学路にある雨水枡は、測定高1aメートルで実に毎時22・6マイクロシーベルトだった。
政府は8月26日に除染基本方針を打ち出して以降、「除染すれば安心」と宣伝している。しかし高線量を記録している福島市大波地区で除染作業を行った結果、低下したのは測定高50aで11・8%、測定高1bで6・7%に過ぎなかった。
チェルノブイリ原発事故の後に「移住の義務地域」とされた年間5_シーベルト以上の地域、「移住の権利地域」とされた年間1〜5_シーベルトの地域が、福島ではいずれも避難区域とされず、多くの住民と子どもたちが日々被曝させられ続けているのだ。こんな現実は絶対に放置してはならない。
これほど放射能に汚染されていながら避難しないのは、したくてもできないからだ。アンケート調査によると「避難を妨げている理由」の1位は「経済的に不安」、2位は「仕事上の理由」だった。避難区域以外の住民の賠償を認めない政府と東電の対応が避難を妨げているのである。
福島現地で生き闘い抜く労働者人民、避難先で生き闘い抜く労働者人民と固く連帯し、政府・文科省・原賠審に「すべての避難者に賠償を行え」の声をたたきつけよう。
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自主避難した人の訴え
■静岡県富士宮市に避難した男性 妻の妊娠が6月末にわかり、8月に5歳の子どもと妻を連れて避難した。避難先で就職したが、続けられず1カ月で辞め、今は求職中。40歳過ぎの転職は大変だが、避難を悩んでいる人たちのためにも、避難先でしっかり身を立てている姿を見せたい。
賠償が出れば、生活も助けられてありがたいが、何よりも「自主避難は愛する家族を守るための正当な方法だった」と認めて欲しい。
■札幌市に避難した女性
3月12日に原発が爆発した映像を見て、3歳の娘と妊娠中の妹とともに暗い道をどこにたどり着くのかもわからず逃げた。しかし避難生活も続けられず、4月末に福島に戻った。5月23日、母に娘を託し、20_シーベルト撤回の文科省交渉に行った。目の前に文科省の人がいるところで母から「娘が鼻血を出した」と電話が入った。新幹線で飛んで帰り、「明日、ここを捨てよう」と決め、翌日札幌へ。家族はばらばら、仕事も娘の友人もなくしたが、命だけは守りたかった。被曝せずに当たり前に生きる権利を認めて欲しい。
■妻と子どもを西日本に避難させた男性 福島市渡利に住んでいる。妻に仕事を辞めてもらい、避難させた。私は「先輩や仲間を全員避難させて、自分は最後に行きたい」と思いとどまった。収入は半分になり、お金も必要。しかしそれ以上に「子どもたちのために自分たちがやったことは間違ってなかった」と認めて欲しい。それが避難した人みんなの思い。
■山形県米沢市に避難した女性 4月22日なんて「危ないの? 危なくないの? どっち?」という状況で、避難など考えられなかった。4月22日で線を引くことなど許されない。今も国が「避難した方がいい。金銭的な補償もします」と言えば避難する人はいっぱいいる。そういう人の気持ちを無にしないで欲しい。
■東京に避難した女性
この半年でわかったのは、この国に任せていたらこの子たちは生きていけないということ。だから私は自分の基準でこの子を守るし、この子の兄弟もつくってあげたい。私たちは福島県にも忘れられてしまうかもしれない。私たちのことをどうか忘れないでください。
<参考リンク>
■部落解放同盟全国連合会 第21回全国大会 第1日め発言より
被災地からのアピール・「子どもたちを放射能から守るネットワーク」中手聖一さん
http://www.zenkokuren.org/2012/04/21_3.html
■安倍総理3.11前に会見 福島・田村市避難指示解除へ
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000022925.html
<阿修羅人気記事>
■福島の妊婦、7人中5人がダウン症や奇形児、流産の恐怖(福島県は「死灰の街」になった)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/552.html
■福島で凄まじい事態が発生!「福島では妊婦の15人の内12人が奇形児を出産しています!」(原発問題)
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/158.html
■再来年どころか、すでにもう東京はチェルノブイリ級の放射能レベルにある(リンク紹介)
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/158.html
■日本では奇形児は生まれない 奇形と分かったご家庭には、保健師をはじめ次々と何人もで訪ねて堕胎をすすめ 伝聞引用
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/733.html
■福島原発の作業員800人死去の情報を東北大学医学部附属病院が緘口令を敷いて、外部に洩れなく(板垣英憲)
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/427.html
■「福島で頭が2つある子供が生まれてる」緑の党木村ゆういち氏
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/500.htm
■福島では頭が平らな赤ちゃんが産まれました。なぜ頭が平らかわかりますか。脳が無いからです。-(エリザベスのヘサヨ)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/330.html
■<反原発の非御用学者の叫び>日本民族は、地球上から抹殺すべきだ(Fibrodysplasia)
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