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放射能を逃れて 〈『部落解放』2011年11月号〉(福島みずほの人権いろいろ)
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/698.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2014 年 3 月 11 日 06:32:55: 8rnauVNerwl2s
 


「福島みずほの人権いろいろ」から
http://www.kaihou-s.com/iroiro/iroiro_1111.htm


放射能を逃れて
〈『部落解放』2011年11月号〉

 

 故郷の宮崎で「さようなら原発集会」が開かれたので、参加した。そのときに、放射能を逃れて宮崎に避難してきた人たちと意見交換をする機会をもつことができた。「うみがめのたまご」というネットワークをつくり、活動している人たちである。一五家族、子どももいれると、五〇人くらいの人たちが、意見交換会に参加してくれた。

 小さな子どもが遊んでいるなかで、切実な話を聞く。福島県だけではなく、千葉県市川市や東京都などからも避難してきていた。みんなの共通点は、小さな子どもがいることであった。生まれたばかりの小さな赤ちゃんを連れている人もいる。沖縄でも、小さな子どもを守るために避難してきた人たちに会った。

 夫と一緒に家族で避難している人もいれば、母親と子どもが避難し、夫は福島県に残って働いているという人もいた。避難先で仕事が見つかるかどうかわからないので、大変だ。家族全員で避難しても、別居していても、経済的にも精神的にも、子育てもそれこそ大変だ。自主避難については、経済的な支援はなされていない。放射能の被曝は、しないですむならしないほうがいい。いくら政府が大丈夫と言っても、眼の前の子どもを少しでも被曝させたくないという気持ちはよくわかる。いてもたってもいられない気持ちだ。

 落合恵子さんが、クレヨンハウスで七夕の短冊をつるしたときに、「ほうしゃのうこないで」という子どもの短冊があり、子どもにこんなことを言わせる社会を変えなきゃということを話していらした。

 避難した人たちは言う、「避難できないたくさんの人たちが心配だ」と。経済的な事情が許せば、避難したいという幼稚園のママたちの話も聞いた。
 家族のなかでも、大丈夫だという夫と対立したり、地域で孤立したりしている。遠くへ避難しても、とどまっても、ほんとうに辛い状況だという話もそれこそたくさん聞いた。
 それもこれも原発のせいだ。

 故郷から離れなければならなくなった多くの人たち、放射能が高いところで、子どもを育てなければならないストレス、食べ物を食べるたびに心配する。被曝し続ける労働者。海に、山に、大地に、町に、放射性物質が降り続ける。あらゆる命をいま、傷つけている。

 いま、がれきや下水汚泥の焼却灰について「一キロ当たり八〇〇〇べクレル以下」であれば、埋めたててもよいという基準を環境省が出し、全国的に大問題となっている。
 秋田県小坂町は、康楽園という日本最古のまわり舞台がいまも使われている歴史がある町である。いま、そこに廃棄物を大量に埋めるという話が大問題となっている。

 横浜港では、いま、放射性セシウムを含む下水汚泥焼却灰を廃棄物最終処分場に埋めたてるという計画があり、住民の反対で、計画は当面凍結となった。ゴミを埋めたてるというのではなく、一キロ当たり六〇〇〇べクレル以上もあるものを海に投棄し、埋めたてていくのである。近くには倉庫などもある。海面だから、工事中だって放射能がもれるだろう。埋めたてたら、その上に港湾事務所を建てるとも聞いて、さらにびっくり。

 いままでは、セメントや鉄骨として使っていいとされていたクリアランスレベル(基準値)は、一〇〇べクレルだったのである。その法律が成立するときですら、問題だとわたしたちは反対した。それが、原発事故後、八〇倍の基準値になったのである。高すぎる。一〇〇べクレルに戻すべきだ。労働者の被曝限度量にしろ、三月一一日後、はねあがった。

 ひどいものである。それもこれも原発のせいだ。
 戦争と原発は違うけれど、似ている。賛成の人も反対の人もともに巻きこまれ、ひどい目にあう。故郷を奪い、家を奪い、人生を根こそぎ奪っていく。あらゆるものの命を傷つける。被害があまりに甚大で、補償は巨額である。そして、本当の被害の回復などできないのである。そのうえ、原発は未来をさらに傷つける。先日、東京でも鎌田慧さん、落合恵子さんらが呼びかけ、原水禁などの主催で「さようなら原発集会」が開かれ、六万人もの人たちが集まった。人々の力で歴史を変えなくてはと思う。


<参考リンク>

■部落解放同盟全国連合会 第21回全国大会 第1日め発言より
 被災地からのアピール・「子どもたちを放射能から守るネットワーク」中手聖一さん
 http://www.zenkokuren.org/2012/04/21_3.html

 
 
<阿修羅人気記事>

■福島の妊婦、7人中5人がダウン症や奇形児、流産の恐怖(福島県は「死灰の街」になった)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/552.html


■福島で凄まじい事態が発生!「福島では妊婦の15人の内12人が奇形児を出産しています!」(原発問題) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/158.html


■再来年どころか、すでにもう東京はチェルノブイリ級の放射能レベルにある(リンク紹介)
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/158.html


■日本では奇形児は生まれない 奇形と分かったご家庭には、保健師をはじめ次々と何人もで訪ねて堕胎をすすめ 伝聞引用
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/733.html


■福島原発の作業員800人死去の情報を東北大学医学部附属病院が緘口令を敷いて、外部に洩れなく(板垣英憲)
http://www.asyura2.com/12/genpatu23/msg/427.html


■「福島で頭が2つある子供が生まれてる」緑の党木村ゆういち氏
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/500.htm


■福島では頭が平らな赤ちゃんが産まれました。なぜ頭が平らかわかりますか。脳が無いからです。-(エリザベスのヘサヨ)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/330.html


■<反原発の非御用学者の叫び>日本民族は、地球上から抹殺すべきだ(Fibrodysplasia)
http://www.asyura2.com/13/cult12/msg/829.html
 


 

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コメント
 
01. 2014年3月11日 07:39:19 : YUlX54A6ss

会員番号4153番は部落出身だったのか。ふーーん。



[12削除理由]:アラシ

02. 2014年3月11日 10:22:17 : GxGsC9p9zg
放射能への恐怖から逃れてきた人たちと部落解放運動は何も関係ないだろ。
たしかに在日と言われる人々や部落の問題は本来なら20世紀中に日本が解決しなくてはならない人権問題だったが何しているのやら。同じ日本に生まれ日本語を母国語としている同士なのに生まれた家や土地で差別はけしからんと思う。在日の友人知人が何人かいるが日本国籍を取って名字を変えたくとも一世のジジババが許してくれないとボヤいていた。中には嫁入りしたり婿養子に入ることにより日本の国籍となった奴もいるが親は許してくれたけどじいさんからは勘当されたみたいだ。歴史的にみて日本人は朝鮮半島や中国本土に住んでいた人々の末裔でもあるので意地張らずに現状に合わせればいいのだが。

03. 2014年3月12日 19:59:25 : 9L5qHJyxOU
この4153はその時々で言っている事が全く違うのでいくら原発反対のような事を偶に言ってもこの人だけは信用出来ない。
一人でも多くの人を助けたいのかそれとも一人でも多くの人を被曝させて殺したいのか一体どっちなんだあんた!

宮崎出身か。
だから東北、関東の被害はどんなに悲惨でも平気だったんだな。
だが九州の原発稼動だの山口県にオンカロは困るからこの頃偶に気まぐれでこんなことも言うのか?
それとも信用させるだけさせておいて原発稼動で一気に人を落胆させるのが趣味なのか?


04. 2014年3月22日 17:46:21 : V3CktASMrM
「人権侵害救済法」など取り組み強化
□部落解放同盟が第71回全国大会
http://www5.sdp.or.jp/topics/files/2014/03/15.jpg
部落解放同盟は10、11の両日、東京・教育会館で第71回全国大会を開き、「人権侵害救済法」制定に向けた闘いの再構築、狭山再審闘争の勝利、差別糾弾闘争と再発防止の取り組み強化などを柱とする2014年度運動方針案を賛成多数で可決、決定した。また役員改選を行ない、組坂繁之委員長を再選、松本龍副委員長の再登板を決めたほか、12年間務めた松岡徹書記長が勇退し西島藤彦新書記長を選出するなどした。最終日には「憲法改悪を阻止し、部落解放・人権政策の確立の闘いを強化する決議」などを採択した。

初日のあいさつで組坂委員長は、安倍政権による集団的自衛権行使合憲化の動きに言及。「戦争は最大の差別であり人権侵害」との松本治一郎初代委員長の言葉に触れた上で「絶対戦争はしてはいけない。戦争への道を何としても阻止しなければならない」と強調。

また、反動的な安倍政権下での人権侵害救済法の制定追求について「議員立法を視野に入れた取り組みをやっていかなければならない」と指摘した。

来賓出席した社民党の吉田忠智党首らを紹介する中で組坂委員長が「山椒(さんしょう)は小粒でピリリと辛い、そういう社民党であってほしい」とコメントする場面も。吉田党首は「戦争ができない国、日本をしっかり守っていく」と決意表明した。

(社会新報3月19日号)

http://www5.sdp.or.jp/index.html



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