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原発再稼動へまっしぐら 「ベースロード電源」というマヤカシ
http://gendai.net/articles/view/news/148375
2014年3月1日 日刊ゲンダイ
原発推進ゴリ押し/(C)日刊ゲンダイ
先日まとまった「エネルギー基本計画」の政府案で違和感を覚えるのが、原子力について「ベースロード電源」という見慣れない表現が使われていることだ。これまで使われてきた「ベース電源」の文言は、いつの間にか消えている。官僚お得意の鉛筆ナメナメでイメージを変え、原発推進をごり押しする考えなのだ。
「ベースロード」は「基底負荷」と訳される。電力需要の「底」の部分で、常に使われている電力のことだ。これを使った「ベースロード電源」は、これまでの「ベース電源」と同じ意味。常時稼働して電力需要を満たす電源ということになる。基本計画では、原子力発電所がその役割を担う。要するに、原発再稼働を前提にした計画というわけで、3・11の反省はな〜んにも生かされていないということになる。
それでも政府が「ベースロード」の言葉を使った意図は明らかだ。「ロード」が間に入ることで馴染みが薄い言葉になり、「原子力発電所が基盤」という計画の本質がストレートに伝わりにくくなる。あらためて資源エネルギー庁に表現変更の意図を尋ねると、「折り返し担当者から電話させる」と答えながら、なしのつぶて。よほど答えたくないらしい。
ジャーナリストの天笠啓祐氏が言う。
「基本計画は、ベースロード電源について、『運転コストが低廉で、昼夜を問わず安定的に稼働できる電源』とも定義している。必要なのは安さで、それには原発がふさわしいという理屈です。でも、ひとたび事故を起こせば、途方もないコストがかかる。福島原発の事故で、これは明らかになっています。それでも原発を再稼働させるのは、アベノミクスのために必要だからでしょう。事故を起こさなければ安いから、安倍政権が掲げる経済成長に必要ということ。目先の利益のために、未来の世代を犠牲にするわけです」
アベノミクスの化けの皮は剥がれているのに、そんなデタラメを続けるために、リスクを顧みず原発まで再稼働させる。そのために表現だって変えたのだ。
なんともおぞましい光景ではないか。
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