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(プロメテウスの罠)原発のごみ:6 「核燃撤退」村が覆す(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/403.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 2 月 16 日 17:30:00: igsppGRN/E9PQ
 

(プロメテウスの罠)原発のごみ:6 「核燃撤退」村が覆す
http://www.asahi.com/articles/DA3S10981775.html?iref=comtop_list_ren_n13
2014年2月16日05時00分 朝日新聞



六ケ所村議会の意見書


 鎌仲ひとみが監督した映画「六ケ所村ラプソディー」には、花農家の菊川慶子(きくかわけいこ)(65)が登場する。


 菊川は2003年4月の青森県六ケ所村議選に反核燃を掲げて出馬する。得票は41票で、当選ラインの248票に遠く及ばなかった。


 かつて、村議会をはじめ村は、核燃サイクルについてまっぷたつだった。いまは核燃サイクル推進の一色だ。鎌仲は「国が何もかも奪った結果だ」という。


 その村議会が12年、民主党の核燃サイクルを見直すとの方針をひっくりかえした。


 はじまりは9月6日夜だった。


 村議会議長の橋本猛一(はしもとたけいち)(61)の携帯が鳴った。日本原燃社長の川井吉彦(かわいよしひこ)(70)からだった。


 民主党のエネルギー環境調査会はその夕、「2030年代に原発稼働をゼロにする」「核燃料サイクルを見直す」との提言をまとめた。


 川井は橋本に、その方針が近く閣議決定されそうだと訴えた。


 翌朝、橋本が議長室に入ると、打ち合わせを約束していた村議2人のほか、川井がいた。


 川井は1枚の紙を示した。核燃サイクル見直しなら、全国からの使用済み核燃料の受け入れなどは村として困難になる、といったことが書かれている。


 原燃の「やらせ」に見られることを心配した橋本は「うちのほうでやれるから」といい、紙を受け取らずに川井を帰らせた。


 午後、村議会は核燃撤退の場合の国への8項目の意見書を可決した。


 「英仏から返還される新たな廃棄物の搬入は認めない」


 「一時貯蔵されている使用済み燃料を村外へ搬出する」――


 民主党は腰砕けになった。野田内閣が9月19日に決めた「革新的エネルギー・環境戦略」に、核燃サイクルの「見直し」の文字はなかった。


 戦略にかかわった官僚はいう。


 「英仏から搬入ができないとなると国際問題になる。村議会の意見書は大きな効果があった」


 村議は現在、18人だ。うち5人の親族が経営する建設会社が、日本原燃から多額の工事を受注していたと朝日新聞が昨年12月に報じた。


 それら建設会社が青森県に出した工事経歴書の発注者の欄には、日本原燃だけでなく、鹿島建設や前田建設工業、大成建設などの大手ゼネコンが並ぶ。村の建設会社より上位で核燃サイクル施設の工事を受注している。


 (小森敦司)


     *


 【プロメテウス】人類に火を与えたギリシャ神話の神族


 

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コメント
 
01. 2014年2月16日 18:04:17 : qgS88wpvlI
菅内閣を潰せば、あとは思いのままだったということ。

02. 2014年2月16日 21:30:25 : 34sHDEUG1c
六ヶ所村の利権に結びついた村民が核燃サイクル見直しを妨害し、日本人を不幸に突き落としたと言えそうだ。

03. 2014年2月17日 01:47:09 : fnBv4jcBkA
★なんと10万年どころか、「たった20年で地獄の釜のふたがあく(容器が破損する)」!!
ヨーロッパで最終処分は不可能であることが証明されている!
ドイツ以下諸国はなぜ脱原発したのか?たった20年で、不可能であることがわかったから・・・
●「かつて最終処分場があった」私設原子力情報室2014/02/16
http://nucleus.asablo.jp/blog/2014/02/16/7224473

映画『100000年後の安全』で取り上げたられたフィンランドのオンカロが、世界で唯一の放射性廃棄物最終処分場として注目されています。

そんな中で、「かつて最終処分場があった」という話題に焦点を合わせます。オンカロの前に「あったはずだった」最終処分場のお話です。

(1)実はドイツに、低・中レベル放射性廃棄物を地層処分(放射性廃棄物を地下深くで半永久的に保管する)する最終処分場があったのです。20年ほど前までは…場所はアッセというところで、ドイツ語での名称は"Schachtanlage ASSE U"。直訳すると"アッセ第2鉱山"という感じでしょうか。Schachtanlage は"鉱山"という意味ですが、他に"地雷"という訳もあって、ちょっと意味深です。なぜ、最後に"U"が付いているのかというと、もともとは古い岩塩鉱山だったからです。1909年から1964年まで、岩塩を掘っていました。閉山後、ここを原発や他の核施設から出た放射性廃棄物の最終処分場にしようとなったのです。そこで、鉱山が生まれ変わるという意味で"U"が付きました。この先では"アッセ放射性廃棄物処分場"と呼んでいきます。1967年から1978年まで、地下750メートルから500メートルにある岩塩を掘ったあとの空洞に、キャスクで126,000本という膨大な数の低・中レベル放射性廃棄物が運び込まれました。1979年からは、高レベル放射性廃棄物の処分研究も行いました。近い将来、高レベル放射性廃棄物も含めた最終処分場にしたかったのです。話を少し戻して、なぜ、岩塩鉱山跡を最終処分場にしようと考えたのかを説明しておきましょう。実は、当時の"科学的知見"では、「太古の時代に海から切り離され湖になり、その底に塩が堆積した岩塩層は、地層が安定している上に、水が入り込みにくい」という常識がありました。岩塩層は放射性廃棄物の最終処分場に最適とされていたのです。実際、1957年には、米国科学アカデミーが、岩塩層に処分場を作るよう勧告したほどです。稼働を始めたアッセ放射性廃棄物処分場。世界初の最終処分場になるはずでした。

(2)★しかし20年もしないうちに、安定しているはずだった岩塩の壁や天井に無数の亀裂が走ったのです。地殻変動で地層が動いたせいです。★1988年には地下水の流入が確認され、現在では毎日1万2千リットルもの地下水が流入しています。★いったん運び込まれたキャスクを【取り出す術はありません】。★最終処分場ですから、【取り出す想定なんてしてない】のです。また、荒っぽい扱いをしていたため、一部のキャスクは壊れ、強い放射線が出ています。近づくことすらできません。地下水によるキャスクの腐食も始まっていて、放射性物質が溶け出し、汚染水となっています。処分場としては1994年に閉鎖されましたが、いまだに岩塩の壁に入ったひび割れを埋めようと、コンクリートを流し込む虚しい作業が続いています。汚染水をポンプでより深い地下へ送り出すだけの対症療法も、どこまで効果があるのか分かりません。しかし、やらなければ汚染水があふれ出す恐れがあるのです。そういった作業に何百万ユーロもの資金が注ぎ込まれています。

(3)1960年代、ドイツは反省しました。「そもそも原発を使い始める時から処分場のことを考えるべきだった」と。それがアッセ放射性廃棄物処分場の出発点です。しかし、その結果、作られた最終処分場は、役目を果たすどころか、未来に対して大きなツケを残し続けています。「最終処分場を作れる場所はあるのか?」「10万年以上、地殻変動や自然災害の影響を受けない場所はあるのか?」。その答えが"否"だったからこそ、ドイツは脱原発を決意したのです。「もうこれ以上、放射性廃棄物を増やしてはいけない」と。ドイツが福島第1事故の後、いち早く完全脱原発を宣言したのには、アッセでの失敗も大きく影響しています。

(4)さらに、後日談があります。アッセ放射性廃棄物処分場には、プルトニウムも保管されていたのですが、2009年8月になって、その量が間違っていたと発表されました。9.6kgから約3倍の28kgに訂正されたのです。プルトニウムは、約1kgで高性能TNT火薬に換算して20キロトンに匹敵する核爆発を起こせます。ということは、水浸しの岩塩鉱山の廃鉱に、原爆30発分近いプルトニウムが埋まっていることになります。もう一つ、アッセ周辺で白血病・甲状腺ガンが顕著に増加というニュースが届いています。【ZDFニュース 2010年11月】大気の汚染によるものなのか、地下水の汚染によるものなのかは明らかになっていませんが、放射性物質による環境汚染が進んでいるのは間違いないでしょう。今ある放射性廃棄物をどうするのかだけでも、こんなにたくさんの、そして重大な問題が起きています。もちろんドイツだけの話ではありません。アメリカもフランスも、最終処分場問題では右往左往です。フィンランドのオンカロについては、アッセの二の轍を踏まないよう祈るばかりです。

(5)日本はどうでしょうか?世界に名高い火山国・地震国ですから、最終処分場の適地はどこにもありません。そのことが分かっていて、この国で原発を推し進めた政府と電力会社には重大な責任があります。ところが、福島第1で、あれだけの事故を起こしながら、政府と電力会社は虎視眈々と、いや、今や堂々と原発の再稼働を推し進めようとしています。そのまま処分するだけでも大変な使用済み核燃料を再処理にして、さらに危険な核廃棄物を生みだそうとしています。
★「日本人は歴史から学ばないのか!?」海外からそう見られるのも当然です。
総理・閣僚の靖国神社参拝や従軍慰安婦問題での居直りなどまで言及すると話が広がりすぎかも知れませんが、私たちは歴史から学ぶ姿勢を取り戻さなくてはいけません。福島第1は、たった3年前に起きた出来事で、今も現在進行形で歴史に刻まれている人類史上に残る大事故です。その恐怖と教訓を忘れてはならないし、日本こそが、世界の脱原発の先頭に立つことが求められているのです。

(世界常識1)「レベル7(福島・チェルノブイリ)」解決不可能!
(世界常識2)人類に「最終処分」不可能!


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