http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/377.html
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上にある図を見ていただきたい。
地震の累積数を示したもので、縦軸が地震の累積数、横軸が西暦だ。
見て頂くと分かるが、2000年までは一定の率で、つまり、毎年起こる地震の数は21ぐらいで推移していたが、2001年には多少増加して年に31になり、2011年からは151にまで増えている。
アメリカではこの原因をシェールガス採掘に伴い、汚染水を地下へ注入しているためとしている。
アメリカには現在15万個のシェールガス採掘井戸があり、その内の4万個の井戸へ汚染水を注入しているという。
しかし、そういった汚染水を注入した井戸の周囲で常に地震が起こるわけではなく、そういった井戸のほんの一部で周囲での地震が増加するという。
アメリカでのシェール層と言われる地域はかなり広い。アメリカ本土の半分程度はシェール層があるとされていて、それを示した図は
http://en.wikipedia.org/wiki/File:EIA_World_Shale_Gas_Map.png
で見ることが出来る。濃い色が付けられた部分がシェール層だ。
アメリカ本土のシェール層は、カナダ楯状地という硬い地盤の周囲に発達している。カナダ楯状地の分布は
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/22/Canadianshield.gif/220px-Canadianshield.gif
にある図に示されている。
ここで問題になるのがカナダ楯状地とそれ以外の地域では当然地震の起こり方が違うであろうということだ。
つまり、もしシェールガスの採掘に伴う汚染水注入で地震が誘発されるのであれば、そういった井戸の周囲である程度普遍的に地震が起こらなければいけないことがある。
更に、カナダ楯状地は非常に硬い地盤で、海洋プレートから圧力を受けたとき、カナダ楯状地の周辺の地盤でまず割れが発生するはずであり、2000年ぐらいから全米で報告されている地下からの大音響と家屋の揺れはこれが原因であり、シェールガスの汚染水注入とは単に偶然そういったことが重なっただけである可能性がある。
問題を複雑にさせているのは、実際に地下へ水を注入することでM3程度の地震が起こることだ。
地下の地盤の様相はそれぞれの場所で変化していて、どのぐらいの量をどのぐらいの圧力で注入すると地震が起こると言った統計はあまり意味がない。だから、シェールガス採掘と地震の関係は否定も肯定もすることが難しい。
ただ、シェール層以外の場所でも地下からの大音響と家屋の揺れは報告されていて、フロリダなどの例も報告されている。
問題は、上に表示されている図で数えられている地震が西部での地震を含んでいな点だ。つまり、アメリカの5大湖周辺から東部での地震なのだ。
アメリカで大きな川と言えば5大湖を結びニューヨークの方へアメリカを東西方向に横断するセントローレンス川と、あとはアメリカのちょうど真ん中を南北に縦断するミシシッピー川だ。この二つの川の周辺にシェール層が分布しているということも言えるわけであり、川は活断層を示している場合も多い。
5大湖周辺の原発直下で地震が起こる可能性はかなりあるのではないだろうか。
以下は参考リンク:
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