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ハンギョレ新聞
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/14977.html
チュ・ハンギュ ソウル大原子核工学科学科長
私たちは、ソウル大学原子核工学科出身者が原発マフィアの中心というハンギョレ6月5日号の報道が、実状を適切に反映しておらず、読者を誤導することがあり得ると判断して、以下の通り反論を申し立てる。
1959年に開設された本学科は、これまでに約1300人の卒業生を輩出し、本学科の同窓は過去約40年間、原子力産業の発展を先導してきた。本学科出身の原子力専門家が、他の工学分野に比べて相対的により著しい活躍を見せている主な理由は、1990年に至っても学部に原子力学科があった大学が、ソウル大・漢陽大を含め4大学に過ぎなかったというところにある。草創期、学科出身者のうち一部は韓国電力に入社して、古里1号機を皮切りに原子力発電所の建設と運営を主導した経緯があるが、私たちの同窓の大多数は研究界と学界で原子力研究の開発と教育を主導しており、産業界では漢陽大出身者が大きな役割を果たしている。
1980年から過去約30年間、我が国の国民所得は12倍以上増え、電力使用量もそれに比例して増えた。物価上昇を考慮するならば、現在の電力料金は1980年代の電力料金の約70%のレベルにしかならない。広く知られた通り、我が国でこのように安い電力供給が可能だったのは、極めて安い原価で電力生産の30%以上を担ってきた原子力発電の功労が大きい。原子力界は、安定的で安い電力供給を通じて、国家の産業発展と国民福利の増進に寄与してきたし、今日では、高度技術である原子力技術の完全自立と、アラブ首長国連邦への原子力発電所輸出を達成した。このような原子力を通した国富創出および国家地位向上の中心に本学科の卒業生がいる。
ハンギョレは、ソウル大出身によって主導される原発マフィアが、自分たちの集団の利益のみのために、国家の原子力政策と研究方向を主導していると書いたが、この主張は虚偽だ。原子力従事者が原子力発電所利用を主張するのは、効率的で温室ガスを排出しない原子力以外に、現実的な親環境エネルギーの代案がないという自分たちの信念に基づいているからであり、不道徳な集団利己主義のためではない。ただし、原子力が基本的に安全性確保のために、他のどの電力源よりも特別の注意が必要で、使用後の核燃料の安全な処分が、原子力発電所稼動持続の先決条件であるだけに、持続可能な原子力発電の実現のためには、安全性向上と使用済核燃料の処理・処分技術の開発に、粘り強い研究と投資をしなければならない。
部品試験成績書偽造のような非道徳的で原則に背いた行為は、安全を最優先にせねばならない原子力発電所産業界では起きてはならないことだが、これは私たちの社会にまだ残っている利害当事者間の一般的な癒着の慣行が現れたものだ。それでも、このような不正行為と原則に外れる行為は、徹底的に根絶させなければならない。そして一歩進んで、原子力産業の全従事者に対する安全意識強化と安全文化拡散のための対策を用意して実行しなければならない。この過程では、原子力発電所マフィアという汚名で、原子力専門家たちの士気と意欲を低下させるのでなく、むしろ彼らの誇りを培って、役割を強化し、誠実で自発的な職務遂行を誘導しなければならない。
チュ・ハンギュ ソウル大原子核工学科学科長
韓国語原文入力:2013/06/12 19:00
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/591538.html 訳M.S(1496字)
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