http://www.asyura2.com/14/genpatu36/msg/125.html
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セシウムによる心筋異常が隠ぺい??
まず、次の記事を思い出してもらいたい。
児童、生徒の心電図異常増加 茨城 (読売新聞)
http://www.asyura2.com/12/genpatu29/msg/524.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 12 月 30 日
内容を一部引用する。
>検査は小中学校の1年生に実施し、毎年度5月に1600〜1700人が受診。精密検査が必要とされた子供は、2010年度までは最高で1・79%だったのが、11年度は2・38%、12年度は5・26%になった。
次に、http://www016.upp.so-net.ne.jp/toride-s-net/netnews08katudou.pdf にある、「とりで生活者ネットワークニュース」のNo.8、昨年10月7日発行のものに次の記述がある。
>昨年より、子どもたちの健康を守りたいという思いで
>始めた市民調査活動も、1 年が経過しました。
>H25 年度の学校検診結果(速報)が出そろう時期とな
>り、この秋、「生活クラブまち取手」「放射能 NO!ネット
>ワーク取手」市民有志と共に、新たに「子どもの健康を
>守る市民ネットワーク」として、茨城県内 44 市町村の
>調査活動を開始しました。調査結果は HP でご覧いただ
>けます。報告会も随時行っています。
ところが、調査結果がかなり時間をかけて探しても見つからない。
更に、セシウムによる心電図異常について、気になることがある。それは放射性セシウムが問題ではなくて単にセシウム自体が心電図異常を引き起こす原因となっているらしいということだ。
http://minkara.carview.co.jp/userid/863031/blog/24644753/
などにある程度詳しい説明がある。上のリンクから一部を引用する。
以下引用開始:
@経口摂取したセシウムは、
必須元素であるカリウムと
同じような挙動で体に取り込まれ、
血流によって全身を巡ります。
A心臓を動かす心筋、骨格筋(横紋筋)、
神経などを構成する細胞は
カリウムを多く必要とするので、
カリウムと共にセシウムも
これらの細胞のところに運ばれて行きます。
Bこれらの細胞には「カリウムチャネル」
というフィルターのような機能があり、
カリウムだけを選択的に取り込みます。
セシウムは必要ではないので取り込みません。
(15%〜25%しか入れない)
C行き場を無くしたセシウムは
これらの細胞の外に溜まりはじめます。
D溜まったセシウムによって、
細胞へ伝わる信号(脳からの指令)や
細胞自身が組織として強調するための電気信号が
遮断されてしまいます。
Eその結果、心臓麻痺や脳の機能障害などの
健康被害が生じる可能性が高くなる。
つまり、セシウムは放射性物質としての恐怖よりも、
化学物質として恐怖が強い。
そして子供の方が
セシウムの濃縮スピードが速くなる
(体が小さい、筋肉量が少ない)
以上引用終了。
どうやら「QT延長」という現象がセシウムによって出てくるというのだ。
そして、いくつかのサイトを見てみると、この現象についてある程度科学的な裏付けはされている様子だ。つまり、放射性セシウムが問題であるのではなく、セシウム自体が問題であり、原子炉事故によって放出された放射性セシウムの放射能が消えてしまっても、セシウム自体の毒性が永遠に残るということになる。
ところが、セシウムという元素はかなり環境中に存在するようすだ。地表面にも3ppm程度あるという。また、人体そのものにも平時にセシウムが大人であれば数ミリグラム程度含まれているという。仮に50キロの体重に1ミリグラムのセシウムがあるとして、1キロに0.02ミリグラムあることになる。これは原子数で言うと約9×10の16乗個、つまり約9京個ものセシウム原子が1キロ当たりあることになる。
ここで、原発事故での被ばくではどの程度セシウムを取り込むのかを考えてみる。体重20キロの子供に300ベクレルの全身ベクレル量が観察されたと仮定してみる。「例えば、半減期が8日のヨウ素131は、1日=86000秒なので、1 Bq の放射線を発生するためには8 × 86000 ÷ ln 2 = 約100万個のヨウ素131原子が存在していなければなりません。ここで ln 2 (=0.69) という係数は、e分の1になる時間と、2分の1になる時間の違いから生じる対数因子です(eは自然対数の底で約 2.7)。1 Bqのセシウム137は、半減期が長く30年ですから、同じように計算すると約14億個となります。つまり同じベクレルの値のヨウ素131とセシウム137ではセシウムの原子の数が半減期の比30 × 365 ÷ 8 = 約1400倍だけヨウ素より多い事になります。」(http://radphys4.c.u-tokyo.ac.jp/~torii/lecture/UT-Komaba-physics-radiodoc.pdf) ということなので、300ベクレルのセシウム137は約14億個の300倍、つまり、約4200億個のセシウム137原子があることになる。体重1キロ当たりにすると、約210億個となる。
奇妙ではないだろうか。人体にはもともと体重1キロ当たり約9京個、つまり、約9×10の16乗個ものセシウムがあり、そこへたかだか約210億個、つまり、2.1×10の10乗個程度のセシウムが加わっても増加量は100万分の1程度なのだ。
ただ、どうもセシウムはいろいろな意味で厄介な元素である様子。セシウムは土壌中の鉱物に吸着されることが多く、日本のような土壌だとほとんどが土壌中の鉱物に吸着されていて植物へ移行することはあまりないという。ただし、葉面吸着とかで植物細胞内へ移行することはあるはずだ。更に、人体に数ミリグラム程度のセシウムが含まれると言ってもそれがカリウムのように人体にほぼ均一に分布しているのかもよく分からない。ネット上にそういった資料が自分で見た限りでは見つからない。
つまり、考えられる可能性としては、平時での人体中のセシウムは骨とか歯などに選択的に分布していて、原発事故時に飲料水とか食物を通して新たに取り込んだセシウムは血液の流れに乗って筋肉中へ運ばれるのでそこで「QT延長」という現象を起こすのかも知れない。
ともかく、取手市の学童の心電図検査で異常が見つかったのは事実だし、その続報がどうも見つからないのも事実のように思える。セシウムによって「QT延長」という現象が起こるのは事実であるようだから、福島県から関東や東北の学童の心電図異常がどうなっているのかを確認するべきだと思う。仮に異常が増加しているのなら原発事故の影響が考えられるだろうし、その場合は除染のやり方なども改めて考え直す必要があるかもしれない。仮に、心電図異常の増加がないのであればそれはそれでよいことなので、原発事故に関連性があるかどうかとは別に、心電図異常の状況について公開するべきではないだろうか。
2014年1月26日22時35分 武田信弘 ジオログのカウンターの値:42029
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