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22日の会談前に笑顔で目を合わせる安倍首相と習主席(共同)
中国ネット民「なぜ会うのか」「日本外交の勝利」 日中首脳笑顔で握手に…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150423/frn1504231700005-n1.htm
2015.04.23 夕刊フジ
中国の習近平国家主席が豹変(ひょうへん)した。アジア・アフリカ会議(バンドン会議)で、安倍晋三首相は過去の首相談話にあった「植民地支配と侵略」や「心からのおわび」に触れない演説をしたのに、日中首脳会談を笑顔で受けたのだ。自国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への、日本の参加を熱望していることが背景にありそうだ。
22日夕、ジャカルタのホテルで行われた首脳会談。安倍首相が近寄って右手を差し出すと、習氏は笑顔で握手に応じた。昨年11月の首脳会談では、習氏が氷のような表情で握手したことが話題となったが、険悪なムードは消えていた。
会談では、習氏が「中日両国民の共同努力のもとで、ある程度中日関係は改善してきた」と語った。これに対し、安倍首相も「昨年11月の首脳会談以降、日中関係が改善しつつあると評価している」と応じた。約25分間、会談は「和やかな雰囲気」(同行筋)で行われたという。
習氏は会談後、記者団に笑顔で手を振るなど、友好ムードを演出していたが、安倍首相が大きく譲歩したわけではない。
安倍首相は外遊前、BSフジの番組で、戦後70年談話について「植民地支配と侵略」などの文言を盛り込まない考えを示した。バンドン会議の演説でも前出の文言を使用しなかっただけでなく、「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を侵さない」と発言。事実上、南シナ海などで力による現状変更を試みる中国を牽制した。
習氏が会談に応じたのは、米国とともにAIIB参加に慎重な日本を懐柔する狙いがあったようだ。日本の資金力に加え、歴代総裁を輩出しているアジア開発銀行(ADB)のノウハウが欲しいのだ。
日本はこうした背景を把握していた。
習氏は首脳会談で、AIIBを「すでに国際社会であまねく歓迎を得た」と語ったが、安倍首相は「ガバナンス(統治)の問題などについて問題提起している」と淡々と語った。
中国国内では会談後、短文投稿サイト「微博」に「なぜ会うのか」「譲歩しなかった日本外交の勝利」などと、習政権への批判が相次いだ。
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