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中国の習近平国家主席は何度も危ない目に(右・李克強首相)/(C)AP
政敵を次々粛清…習近平は過去6回「暗殺未遂」経験していた
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159106
2015年4月18日 日刊ゲンダイ
次々に政敵を粛清している習近平国家主席。ついに軍の制服組トップだった実力者まで拘束した。拘束されたのは、制服組トップを10年間つとめていた郭伯雄・前中央軍事委員会副主席(72)。郭伯雄は、国家主席だった胡錦濤に近く、いまも軍部内に大きな影響力を持っている。
習近平が片っ端から政敵を摘発しているのは、本人が身の危険を感じているためだという。実際、何度も「刺客」を送られている。と同時に、粛清に走っているために恨みを買い、余計に「暗殺」の恐れが強まっている状況だ。「月刊中国」を主幹する中国人ジャーナリスト・鳴霞氏はこう言う。
「習近平は、分かっているだけでも3回、命を狙われています。副主席だった12年8月、会議室に時限爆弾を仕掛けられたのが1度目です。2度目は、同じ時期、健康診断のために病院を訪れた時、検査用の注射器に毒が入れられていた。2件とも反目していた周永康の指示とみられています。3回目は、13年8月末〜9月中旬。姿を見せず『交通事故で入院』との発表がありましたが、どうやら、車のタイヤに細工をされ事故を起こしたようです」
香港紙によると、習近平は過去、6回も「暗殺」されかかっているという。「暗殺」を防げるのか。中国事情に詳しいジャーナリスト・柏木理佳氏はこう言う。
「習近平だけでなく、側近の王岐山も刺客に襲われています。刺客は元警察官の2人組でした。暗殺に失敗した後、自ら拳銃で頭を撃ち抜いて自殺している。習近平は敵をつくり過ぎた。自分も粛清されるのではないか、と怯えている実力者も多い。彼らは、習近平を抹殺するためなら、女性や警護役も刺客として送り込む。すでに習近平は、万が一のことを考えて、暗殺された後の体制も用意しているという報道もあります」
習近平の“独裁体制”が強まっているだけに、もしものことがあれば、中国政府は大揺れになる。
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