http://www.asyura2.com/14/china5/msg/513.html
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人影もない中国内モンゴル自治区の高層マンション(共同)
【断末魔の中韓経済】中国共産党、試練の1年 不動産バブル、環境汚染…経済失速で権威失墜危機
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150302/frn1503021140002-n1.htm
2015.03.02 夕刊フジ
★(5)
米大手コンサルティング会社「オリバー・ワイマン」は2月初旬、中国のいわゆる「シャドーバンキング(影の銀行)」の貸出残高が、2013年末時点で31・2兆元(約592兆円)に達しているとの試算結果を公表した。
シャドーバンキングとは、融資平台(ゆうしへいだい=中国の地方政府が傘下に置く投資会社)などの「非銀行」の金融機関が、投資家から資金を集め、通常は銀行融資を利用できない高リスクのプロジェクトに貸し出すというものだ。
プロジェクト向け融資(債権)は、利回りが10%を超える理財商品(=債権を小口化した証券化商品)や信託商品という形で売り出され、資産の運用先を求める一般の人民が殺到したのだ。
不動産バブルが崩壊すると、シャドーバンキングから各プロジェクトに貸し付けられた融資が、返済されない「不良債権」と化す。結果的に、中国の経済成長率は失速。失業率も急騰することになり、さらなる社会不安に陥る。と、筆者は予想していたわけだが、今のところ「予想通り」に事態が進行していっているように見える。
中国では「全土」の失業率は公表されない。中国当局が発表する「失業率」は、都市部の「登録失業率」のみで、人口の半分近い農村戸籍の失業者はカウントされない。14年末時点の中国当局発表の「登録失業率」は4・1%だった。専門家によると、現実の中国の失業率は「登録失業率」の2倍から3倍に達しているとのことである。
GDP(国内総生産)や失業率を「お化粧」しつつ、中国のノーメンクラツーラ(共産党員、太子党など)たちはグローバル資本と組み、容赦なく人民から所得を搾取し、環境を破壊していった。
中国環境保護省が2月2日に発表した14年の大気汚染状況は、微小粒子状物質「PM2・5」などの年間平均濃度が基準に収まった都市は、主要74都市の中でわずか8都市に過ぎなかった。
水の汚染も深刻である。
中国北部(北京など)の水不足を解消するため、2003年に「南部・長江流域の水を北部に運ぶ」、通称「南水北調」の大工事が始まった。プロジェクトは14年12月に1432キロの工事が完成し、北部への送水が始まった。
ところが、河川の水質汚染があまりにも深刻で、飲用に耐えるかどうか疑問視されている始末だ。最悪、北部の人民は南から運ばれた「汚染水」を飲まされる羽目になる。
中国共産党の権威は「中国を経済成長させた実績」のみである。とはいえ、現実には人民間の格差が極端な水準に拡大し、不況をバブルでごまかし、国内の環境を破壊しつくすという結果に終わった。さらに、バブル崩壊と成長率の低迷に直撃される15年は、中国共産党にとって試練の1年となるだろう。 =おわり
■三橋貴明(みつはし・たかあき) 1969年、熊本県生まれ。経済評論家、中小企業診断士。大学卒業後、外資系IT業界数社に勤務。現在は「経世論研究所」所長。著書に『愚韓新論』(飛鳥新社)、『2015年 暴走する世界経済と日本の命運』(徳間書店)『中国との貿易をやめても、まったく日本は困らない!−中国経済の真実』(ワック)など多数。
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