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日本国内の「春節商戦」が本番を迎え、中国からの団体客らでにぎわう免税店。=19日午後、東京・銀座(宮川浩和撮影)
【中国・春節】日本への“爆買い”旅行は非国民だ! 春節で批難合戦の中国
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150301/frn1503011125005-n1.htm
2015.03.01 夕刊フジ
【北京=矢板明夫】旧正月(春節、2月19日)を挟む1週間強の休みを利用して多くの中国人が旅行に出かけたが、行き先の二分化傾向が鮮明になっている。比較的若い富裕層や知識人は日本や欧米を選ぶ一方、中高年を中心とする保守層には中国当局が推奨する延安などの革命聖地を訪れる人が多い。双方は互いに「売国奴」「洗脳された人々」などと非難しあう。春節旅行の行き先から政治的傾向も見えてきそうだ。
これまで欧米や香港などを訪れることが多かった富裕層や知識人の間で、今年は日本の人気が急上昇した。日本政府による中国人観光客に対するビザ発給要件の緩和や円安などが主な原因とされるが、中国政府がメディアを総動員して展開する日本批判キャンペーンを、彼らはあまり気にしていないことも背景にはあるといわれる。
中国メディアの統計によれば、今年の春節の訪日客は約45万人で史上最高を記録した。炊飯器や高級時計などを大量購入し、合計1000億円以上を消費したといわれる。
日本での“爆買い”は中国メディアにも大きく報じられている。「四月ネット」など左派系サイトなどでは「非国民が多すぎる」「彼らが使ったお金はやがて日本の原子爆弾開発に使われるだろう」といった批判が寄せられた。
一方、習近平政権による愛国主義教育の宣伝などで、中国では民族主義と愛党精神も高揚している。中高年が多い保守層には共産革命の聖地訪問が人気だ。延安と習近平国家主席の故郷、富平がある陝西省では、今年の春節期間中、2000万人が訪れた。毛沢東の像の前で共産党の党旗を広げて記念撮影する人は、昨年に比べて急増したという。この現象に対し、改革派サイトの天涯社区などでは「彼らはマインドコントロールされている。話をしたくない」などのコメントが寄せられている。
一方、最近20年、毎年増え続けた香港を訪れる中国本土の観光客は今年初めて減少に転じた。昨年の民主派によるデモが影響したほか、香港市民の間で嫌中感情が高まっていることが原因とみられる。
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