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中国で再び日本旅行ブーム=単純な旅行では満足できず、高まる質的要求―中国紙
http://www.recordchina.co.jp/a100884.html
2015年1月20日 8時32分
2015年1月18日、人民日報はオンライン旅行情報メディア「トラベルズー」が実施した年度調査を基に、15年の中国人の海外旅行動向に関する6大トレンドを掲載した。
14年、中国の海外旅行者は1億人を超えた。日本や米国がビザ発給条件を緩和するなど、中国人観光客には世界の観光地が注目し、期待を寄せている。トラベルズーが行った年度調査によると、15年の中国人の海外旅行動向の6大トレンドは以下の通り。
1、自由旅行+現地のオリジナルツアーが人気に
海外旅行の質に対する中国人の要求は年々高まっており、回答者の50%以上が質の向上を希望し、ショッピングよりもホテルや食事などにより多くのお金をかけてもよいと考えている。また、約70%が自由なスケジュール調整や目的地の組み合わせを望んでおり、30%以上が美食や歴史・遺跡、現地文化の体験、大型観光客船などをテーマとした旅行に参加したいと考えている。こうした中で特に人気が高いのは、東京グルメスポット観光やシドニー1日観光など、現地密着型の新路線や人気観光スポットをあえて避けたような個性のある観光ルートだ。中国人の多くが航空券とホテルを組み合わせただけの自由旅行に満足しなくなっている。
2、日本旅行が再びブームに
中国人観光客に人気が高い目的地は、米国や日本、フランス、オーストラリアが第1グループで、続いてイタリアや英国、スイスなどとなっている。今年の動向の特徴は日本と米国への旅行希望者が昨年よりも大幅に増加していることで、これは両国のビザ発給条件緩和と大きな関係があるとみられている。特に日本は、最近2年間、中国人に最も人気のある観光地となっているだけでなく、複数回行ってみたい観光地の中でもトップにランクされており、近年の日中関係悪化以降に冷え込んだ市場の反動が現れていることが読み取れる。一方、中国との外交関係が悪化しているフィリピンやベトナム、航空機が墜落したマレーシアなどは最も人気がない観光地になっている。
3、人気薄の観光地、コストパフォーマンスが高く、大化けの可能性も
国際的には人気の高い東欧やカリブ海、キューバ、南アメリカ大陸などは、中国では提供商品が少ないことなどの影響を受け、あまり人気がない。しかし、これらの地域には費用が比較的安くコストパフォーマンスの高い観光地が多く、一躍人気観光地になる可能性も高い。旅行会社のプッシュ次第であるとも言える。
4、テーマ旅行の流行
自然観光や文化・歴史などを観光の対象としたエコツーリズム、病気の治療だけでなくプチ整形なども含めた医療ツーリズム、教育・研修ツアーなど、特定のテーマに的を絞った観光が人気を集めている。市場規模は相対的にまだ小さいものの、潜在顧客は多いと推定されるため、今後多くの企業が参入し、市場規模が飛躍的に拡大する可能性もある。
5、親子・家族旅行が大ブームに
回答者の71.6%が子供を連れた海外旅行を希望している。家族旅行に人気なのは日本やオーストラリア、台湾、タイ、米国など。家族旅行を希望する人の注目点はサービス施設、安全、直行便の3点。子供広場や親子活動、屋外体験スペースなど子供向けサービス施設を備え、安全に配慮したホテルは家族旅行希望者の最低条件となっている。
6、旅行体験の共有ツールは今年も中国版LINEが独占
旅行体験の共有ツールに関しては、中国版LINEともいえる微信(WeChat)の利用が78.4%と圧倒的で、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の8.5%を大きく引き離しており、その他のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)用ツールは見る影もない。今年も微信の独占は揺るがないとみられる。(翻訳・編集/HA)
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