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中国でも「結婚できない男と女」が急増中
【中国】「私は白雪姫」と勘違いする結婚難民が2億人突破か
http://dmm-news.com/article/909144/
2015.01.15 07:50 DMMニュース
日本では「中年童貞」「高齢処女」といった言葉がメディアを賑わせ、“恋愛・結婚できない男女”の存在がクローズアップされている。同様に、お隣の中国でも北京や上海などの都市部を中心として、適齢期の男女の恋愛・結婚事情がここ数年で激変している。晩婚化が進み、未婚率も急増。「結婚難民」の存在が社会現象となっている。
■未婚率が年々高まっている中国
現在、中国における結婚適齢期の未婚者は、日本の人口の2倍にあたる約2億人以上にものぼると伝えられている。政府公式の統計によると、男女比率では男性未婚者のほうが圧倒的に多いのだが、リアルな感覚では「嫁にいけない女性」もかなり多いように感じられる。
中国では、結婚できない男女が「剰男(スンナン)」「剰女(スンニョ)」と呼ばれている。本来は「売れ残り」というマイナス・イメージの強い言い方だが、同じ境遇の人々が多いため、そこまで否定的なニュアンスを帯びてはない。日本で言うところの「負け犬」に近い感覚だろうか。
結婚難民を生み出す背景にあるのは、経済の成長と、高度に情報化した社会である。
「経済が急成長した中国の都市部では、生活リズムが速まり、仕事のプレッシャーが強まっているために多くの青年が結婚を遅らせている」という説もあれば、「個人の価値観の変化が著しく、多くの青年はできるだけ自由な独身生活を楽しみたいと考え、妥協してまでの結婚にはあまり意味がないと考えているのだろう」という分析もある。また、「女性が経済的に自立して、男に頼らずとも自由に楽しく生きていくことが可能になったから」と説いている人もいる。
■「結婚難民」と化す女たちが都市にあふれる
それぞれの説を裏付ける実例がある。たとえば30歳の女性、蔡さんの例だ。
彼女は大連の外資系企業で中堅管理職を務めている。年収20万元(約380万円)で、中国では“高給取り”の部類。住宅も購入済みである。容貌もスタイルもよく、周りから見れば憧れの人物である。しかし、蔡さんにはいまだに恋人がいない。
田舎から都会の大学に上がり、卒業後、面接の難関を突破してドイツの高級化粧品メーカに就職ができた。彼女はよく働き、実力を磨いて着実に昇進した。彼女は仕事を非常に大事にしており、業績をどんどん上げたいと考えて頑張った。仕事が、彼女のすべてになっていた。結婚は考えていないわけではなかったが、もう少し先かな……という気持ちが働いていた。美人で有能。その気になれば、いつでも結婚できると思っていた。
しかし、29歳で“その気”になったときには、もう遅かった。蔡さんは2〜3人の男性と付き合ったものの、芳しい結果(=結婚)には至らなかった。中国では、女性が30歳を過ぎると、100%男は近寄ってこない。離婚歴のある年上男と結婚する道しか残っていないのだ。
筆者から見れば、氾濫するほどの情報が多くの若者の心を惑わし、判断力と決断力を鈍らせ、いつまで経っても、それまで固持してきた生活の場に踏みとどまらせている状況があるのではないかと思う。
上海出身の女性、葛さんは今年32歳になった。彼女は毎日インターネットでの結婚情報の仕入れに余念がない。映画やテレビドラマなどで見るラブ・ストーリーに陶酔し、自分にもいつか白馬の王子様に出会える日が来るに違いないと信じ込んでいる。能力も容貌も家庭も人並みだが、映画やテレビの影響を受け、人並み以上の大恋愛をしたいと考えている。
このような女性は中国で「公主病(グンズービン)」と呼ばれている。「自分を白雪姫と勘違いしている」というような意味である。
■出会い系サイトによるお見合いが大繁盛
一方で、中国では出会い系サイトによるお見合いが、男女の「出会いの場」として主流になっている。
以前はこうした出会い系サイトの利用は無料で、サイト側の収入は結婚関連の広告掲載費から捻出されていたのだが、昨今人気を集めている大手出会い系サイトはすべて有料である。相手からの求愛メールを見るには2元(約38円)がかかる。年間300元(約5700円)を払えばVIP会員となり、何通でもメールをやりとりできる。
膨大な「剰男・剰女」の人口は、中国の出会い系サイト経営者に莫大な利益をもたらし、結婚業界は今、笑いが止まらない暴利の時代を迎えているのである。
(取材・文/邱海涛)
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