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加藤嘉一「台湾と香港の“波及効果”こそ、中国共産党の最大のリスクです!」(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/14/china5/msg/318.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 05 日 11:46:05: igsppGRN/E9PQ
 

加藤嘉一「台湾と香港の“波及効果”こそ、中国共産党の最大のリスクです!」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150105-00041482-playboyz-soci
週プレNEWS 1月5日(月)11時0分配信


予定調和というしかなかった日本の衆院選とは対照的に、大いに盛り上がった11月の台湾統一地方選挙。民進党の躍進は、もっと大きな流れに発展する可能性があります。

少し前の話になりますが、11月29日に台湾で統一地方選挙が行なわれ、与党・国民党が首長ポストを選挙前の15から6に減らし、最大野党の民進党は6から13まで躍進しました。特に注目された台北市長選は、民進党が支援する無所属の柯文哲(かぶんてつ)氏が当選。16年間も国民党が握ってきた重要ポストを奪われた責任を取り、台湾・馬英九(ばえいきゅう)総統が党主席を辞任する事態となりました。

国民党大敗を読み解くひとつのポイントは“世代”です。今年春に起こった学生たちによる立法院占拠(太陽花学運)もしかり、台湾では若い世代が政治を動かす大きなファクターになっています。

彼らは1990年代から2000年代にかけて総統を務めた李登輝(りとうき)や陳水扁(ちんすいへん)といった、中国からの独立を主張するリーダーの時代に育った世代。“台湾人”としてのアイデンティティがすこぶる強く、経済的・社会的に中国へ接近する馬英九政権の考え方とは相容(あいい)れない。現地を何度も訪れたぼくの肌感覚では、学生の8割以上が民進党支持です。ぼくと議論をする際も、彼らは自らが台湾人であって中国人ではないこと、中国と台湾の関係が「二国二制度」であることを強く主張してきます。

国民党から今回の台北市長選に立候補した連勝文(れんしょうぶん)氏は、国民党名誉主席の連戦(れんせん)氏を父に持つ“二世政治家”で、親譲りの権力、財力というイメージが強い人物。社会や政治の不平等という不満の矛先になりやすく、選挙前の世論調査の段階で、連氏の敗戦は濃厚でした。

台湾統一地方選挙の結果に希望を抱いたのは、当の台湾の学生ばかりではありません。民主的な選挙の実現を求め、今年9月末から大規模な抗議活動「占中」を続けた香港の若い世代も刺激を受けていました。

中華民国政府台湾移転後最大の学生運動である90年の「三月学運」を引っ張った台湾の知人は、今回の選挙結果を受けてこう言いました。

「台湾が勝った。民主主義が勝った。次は香港。頑張れ!」

当時、三月学運で活動した多くの台湾人が香港に入り、この秋の大規模なデモを支援していた。こうした背景もあって、香港の若者たちは台湾の“勝利”を決して人ごととは見ていないわけです。

とはいえ、もちろん台湾と香港では前提がまったく違う。香港はあくまでも中国の一部であり、一国二制度とはいっても政治的には中国共産党のコントロール下にあります。

それでも、台湾と香港の学生たちの中国に対するスタンスは似通ってきている。今後、台湾の世論がますます“反中”へと傾き、「民主主義というボトムラインを共有できない中国とは付き合えない」という流れが本格化すれば、その影響は香港へも波及するでしょう。

中国政府が最も恐れているのは、その流れが中国本土へ飛び火することです。現代では、いくら中国政府がインターネット規制をしたところで、台湾と香港での政治運動の情報は、網の目を縫うように中国本土へ流れ込んでいる。今後、中国共産党統治にとって最大のリスクは、尖閣(せんかく)諸島問題でもなければ新疆(しんきょう)ウイグル問題でもない。中国にとって「内政」と「外交」が重なる台湾・香港の問題こそ、最もクリティカルなイシューになるとぼくは考えます。

2016年には台湾で総統選があります。ここで民進党が勝つと、翌17年の香港行政長官選挙へも影響を及ぼすでしょう。現状では、この選挙には親中派の人物しか立候補できないことになっており、それに対して香港民主派・学生の怒りが爆発し、強制的なバリケード撤去・デモ隊排除を経てひとまず幕を閉じたのが今回の「占中」ですが、今度はそれ以上の抗議デモが起きる可能性もある。それでも台湾・香港の動向が気にならないのなら、その理由を逆に教えて!!

加藤嘉一(KATO YOSHIKAZU)
日本語、中国語、英語でコラムを書く国際コラムニスト。1984年生まれ、静岡県出身。高校卒業後、単身で北京大学へ留学、同大学国際関係学院修士課程修了。2012年8月、約10年間暮らした中国を離れ渡米。ハーバード大学フェローを経て、現在はジョンスホプキンス大学高等国際関係大学院客員研究員。最新刊は『たった独りの外交録 中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)。中国のいまと未来を考える「加藤嘉一中国研究会」が活動中!
http://katoyoshikazu.com/china-study-group/


 

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コメント
 
01. 2015年1月05日 22:23:34 : jXbiWWJBCA

中国共産党内の本格的権力闘争がついに幕開けか
令計画が「落馬」、習近平の腐敗追放キャンペーンは新段階に
2015年01月05日(Mon) 阿部 純一
 12月22日、中国共産党中央統一戦線工作部長(全国政治協商会議副主席を兼務)の令計画が党中央規律検査委により立件された。いわゆる「落馬」である。令計画の「落馬」は、かねてより噂されていたことから、サプライズ感はなかった。むしろ、遅かったくらいだ(12月31日、令計画が統一戦線工作部長の職を解任されたと報じられたが、兼職している全国政協副主席については触れられていない)。

 しかし、令計画の落馬をどう見るかは、実は簡単な話ではない。巷間、令計画を含め、すでに失脚した薄熙来、周永康、徐才厚と合わせ、「新四人組」という言い方がされてきた。この「新四人組」とは、習近平に取って代わり、薄熙来を首班とするクーデター計画の首謀者とされている。公安・警察・司法を周永康が押さえ、人民解放軍は徐才厚、党は令計画が押さえることによって、薄熙来政権を打ち立てようと目論んだとされている。

 もちろん、証拠はない。あったとしても表に出てくるわけではない。クーデター実施の期日は2012年3月19日とされ、当日、北京で銃声が聞こえたという話もまことしやかに流れたが、もちろん真偽の程は不明だ。確かなことは、クーデターは不発だったということだ。

 というよりも、王立軍(当時重慶市副市長、前重慶市公安局長)が四川省成都市の米国総領事館に駆け込み、薄熙来事件の発端となったのが2012年2月6日で、1カ月後の3月15日には薄熙来が重慶市党委書記を解任されている事実に照らして、クーデターなど企てる余裕はすでになかったはずだ。

「新四人組によるクーデター」シナリオは疑わしい

 しかし、本当に「新四人組」と言われるほど、この4人は結束していたのだろうか。

 薄熙来と周永康の関係が緊密であったことは言うまでもない。また、薄熙来と徐才厚も大連を中心とした東北の利権でつながり、周永康と徐才厚も愛人を「共用」していたなどという下世話な話が出てくるくらいだから緊密だったのだろう。しかし、そこになぜ令計画が加わるのかが解せない。

 令計画のウィキペディアの記事を見ると、令一家は山西省の出身である。父親の令狐野は1930年代末に中国共産党に入党した医師で、同じく山西省出身の薄一波の親友であったとされている。これが事実なら、薄熙来と令計画は、山西省という地縁でつながり、かつ父親同士が親友であったことでもつながってくる。しかし、この2人がたとえ懇意の間柄であったにせよ、クーデターを共謀するほどの親密な関係だったという話にはつながらない。なお、1909年生まれの令狐野は、105歳で健在である。

 よって、筆者は「新四人組によるクーデター」シナリオについてはかなり懐疑的である。もちろん、「何でもあり」の中国を前提に置けば、「絶対ない」とは言い切れない。だが、令計画は他の3人と比べ、やはりキャリアは異質であり、少なくとも「野心家」の気配は窺われない。「だから君の中国分析は甘い」「君は中国人の本質を知らない」と誹られるかもしれないが、「間違っていたらすみません」としか言いようがない。

党中央政治局入りを前に「左遷」

 令計画は、1975年に地元・山西省の「共青団」(中国共産主義青年団:胡錦濤をトップとする共産党指導の青年組織)に入り、79年に北京の共青団中央に抜擢され、宣伝系統の活動に従事してきた。88年より共青団中央書記処弁公室主任、共青団中央弁公庁主任を歴任して、当時の共青団中央書記処第一書記だった胡錦濤を支えた。

 95年12月からは党中央弁公庁に移り、2002年11月の第16回党大会で党中央候補委員となり、直後の第16期1中全会(第16期党中央委員会第1回全体会議)で党総書記に就任した胡錦濤の秘書を務める。2007年9月19日、党中央弁公庁主任に昇格、同年10月の第17回党大会で中央委員に選出され、第17期1中全会で中央書記処書記に任命された。

 この経歴から分かるように、令計画は胡錦濤前主席の側近として仕えてきた人物である。政治的野心を窺わせるものは見当たらない(ただし、その政治的地位に見合った余録を家族が享受していたことは否定できない)。

 党中央弁公庁主任にまでなった令計画は、当然ながら2012年の党大会で党中央政治局入りする有力候補の1人となった。だが、それを阻んだのが息子、令谷が2012年3月18日に起こした自動車事故であった。

 同日早朝、北京市の四環路で黒塗りのフェラーリがスピードの出し過ぎで立体交差の橋脚にぶつかり、反動で道路の側壁に衝突した。この事故で令谷は死亡し、同乗していた2人のチベット族女性(中央民族大学の学生)のうち1人は重度の火傷で後に死亡、もう1人は障害者になったという。

 この事故だけでも、将来を嘱望されていた令計画にとっては大きなスキャンダルである。党幹部の子弟が享楽的生活を享受しているという事実は間違いなくマイナスのイメージを与えた。

 令計画は党中央弁公庁の警衛局を使い、事故現場を封鎖し隠蔽を図ったとして後に批判される。また、令計画が事故の隠蔽を当時の中央政法委主任の周永康に依頼し、その配下の蒋潔敏(前国務院国有資産監督管理委員会主任)を使って、事故に関わった2人の女性の家族に「口封じ」のため数千万元を支払ったという話も囁かれた(しかしこの話はマユツバものだろう。薄熙来事件が明らかになった時期に、彼と親密な関係にあった周永康に事故隠蔽を依頼するというのは常識的にも、また党の高層における権力抗争関係を知悉している立場であれば、なおさらあり得ない話と言える)。

 結局、令計画は2012年9月という党大会を目前に控えた時期に、中央統一戦線工作部長に「左遷」された。ポスト的に言えば党中央弁公庁主任と同格だが、事実上の更迭であった。当時の胡錦濤主席もかばい切れなかったのだろう。

習近平による「共青団」人脈への宣戦布告か

 しかし、令計画に対する追い落としの計略は、そこで終わるわけではなかった。腐敗追及という「錦の御旗」により、令計画の兄、令政策(山西省政治協商会議副主席)が2013年6月に「落馬」したのがその一例である。令計画の妹である令方針については、結婚相手の王健康が山西省運城市副市長の職にあったが、同年7月に汚職の容疑で勾留されたと報じられた(ただし、現在も現職にとどまっている)。末弟の王完成は20年近く国営通信社である新華社に勤務の後、民間企業に転職し成功していたが、経済犯罪がらみで拘束されていると報じられた(2014年11月時点)。令計画の立件は、こうして「外堀」から埋める形でじわじわと迫られていたことが分かる。

 では、習近平政権は一体どんな狙いで令計画を「落馬」させたのか。

 まず、考えられるのは、狙いが山西省にあるということである。山西省の省長を務めているのが元国務院総理である李鵬の息子、李小鵬だからだ。国有の石油関連企業の腐敗を徹底的に追及してきた習近平にとって、次のターゲットとして李鵬一族の電力利権にメスを入れる可能性は否定できない。ただし、令計画と李鵬一族との結びつきについては、明示的な情報は示されていない。

 問題は、ターゲットが「共青団」人脈である場合だ(中国共産党には大きく「共青団」「太子党」という2つの派閥があり、習近平は太子党側に属する)。そして、可能性はこちらのほうがむしろ高いだろう。

 というのも、2年後(2017年)の次期党大会を想定した場合、現在の「政治局常務委員」7名のうち、習近平主席、李克強総理を除く5名が引退年齢に達する。政治局委員のなかから常務委員を選ぶとなると、「共青団」人脈である李源潮(国家副主席)、汪洋(副総理)、胡春華(広東省党委書記)等が有力候補となる。常務委員の枠が7名を維持するとなれば、ここで名前を上げた人物が昇格するだけで、李克強総理を含めて4名を数える「共青団」人脈が多数派を占めることになる。

 令計画を「落馬」させたことが「共青団」人脈に対する宣戦布告であるとすれば、これは江沢民の影響下にあった石油利権や、人民解放軍の腐敗摘発で事実上の共闘関係にあった共青団ひいては胡錦濤前主席に対する「挑戦状」となることを意味する。すなわち、第2期習近平政権に向けた権力闘争が火蓋を切ったということである。すでに、李源潮と令計画との「親密な関係」が取り沙汰されている。

 ということになれば、話は令計画の「落馬」だけでは収まらない。香港ソースで示唆されたような「李克強更迭」のようなサプライズもあり得るかもしれない。まだ3年近くの任期を残す習近平政権第1期は、権力闘争で明け暮れることになりそうだ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42544
 


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