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15日、中国経済網は上海大学の朱学勤教授の署名記事「私たちはいかにして南京大虐殺を追悼すべきか?」を掲載した。南京大虐殺という大事件に対し、世界はしかるべき敬意を払っていないとしてその理由を分析している。写真は南京大虐殺記念館。
なぜ世界は南京大虐殺に敬意を払わないのか?―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/a99239.html
2014年12月20日 0時27分
2014年12月15日、中国経済網は上海大学の朱学勤(ジュー・シュエチン)教授の署名記事「私たちはいかにして南京大虐殺を追悼すべきか?」を掲載した。
多くの人々が犠牲になった南京大虐殺。若い中国人であれ、祖父母の世代から戦争の記憶を聞かされている。私たち中国人は追悼するに足る十分な理由を持っている。しかし南京大虐殺という大事件に対し、世界はしかるべき敬意を払っていないようだ。それはなぜだろうか?
第一の原因は「適当な数字」だ。中国は犠牲者数を30万人と主張しているが、具体的な数字ではなく概念にすぎない。こんなあいまいな数字で世界の人々を納得させることはできないだろう。
第二の原因は「価値観の混乱」。中国は政治の風向きによって態度ががらりと変わってしまう。今は大々的に行われている南京大虐殺の追悼だが、かつては政治的な狙いから黙殺され、一般市民が声を上げることは許されていなかった。ころころ態度を変えているようでは世界の人々に尊重されるはずもない。
第三の原因は「制度の遅れ」だ。中国人がしばしば忘却していることだが、戦後日本は民主主義国家だ。例えば教科書問題でも日本政府は検定制度があるとはいえ、教科書の内容を押し付ける絶対的な権力すら有していない。これを理解しない中国のネトウヨたちは日本全体の問題だとばかりに罵倒する。だが振り返ってわが身を見ればどうだろうか。「文化大革命博物館」を作るべきとの意見は根強いが一切顧みられることはない。こんな状況で世界の人々に認められるだろうか。(翻訳・編集/KT)
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