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習近平国家主席は強大な権力を武器にして遂に最大派閥「資源エネルギー族」を壊滅させるためメスを入れる
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2014年12月07日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆習近平国家主席は2013年3月14日に就任して1年9か月、北京政府最高指導部「チャイナ・セブン」の頂点に立ち、共産党と共産党人民解放軍「7大軍区3大艦隊」を完全掌握していると言われている。
習近平国家主席は、「虎もハエも叩く」と宣言して、この強大な権力を武器にして、遂に、中国共産党最大派閥である「資源エネルギー族」を壊滅させるため本格的にメスを入れる。中国「資源エネルギー族」の最大利権は「石油利権」である。これは、「呉王朝」の末裔が連綿と掌握してきた。
この頂点に立ってきたのが、江沢民元国家主席であり、その大番頭は、曽慶紅・元国家副主席、番頭格は「巨悪の大虎」の異名を取ってきた周永康・前常務委員、薄熙来・元重慶市共産党委員会書記(収賄などの罪で無期懲役が確定)らであった。
周永康・前常務委員、薄熙来・元重慶市共産党委員会書記は、「石油利権」に関与を任されながら、その職務を利用して巨額の蓄財をして「腐敗」を極めていた。このため、習近平国家主席は、この周永康・前常務委員の逮捕を決めたというのである。
朝日新聞DIGITALが12月6日午後3時51分、「『周永康氏に重大な反党的規律違反』中国、逮捕決定」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「中国の胡錦濤(フーチンタオ)体制で共産党最高指導部メンバーだった周永康(チョウヨンカン)・前党中央政法委員会書記(72)を巡る事件で、国営新華社通信は6日、周前書記に重要な機密の漏洩(ろうえい)や巨額の収賄、多数の女性との性的関係など「重大な反党的規律違反があった」と伝えた。党中央政治局による送検の決定を受け、最高人民検察院(最高検に相当)は周前書記の逮捕を決め捜査を始めた。習近平(シーチンピン)指導部は周前書記の行いを『反党的』とみて厳しく処分する一方、司法を通して裁くことで「法治」に取り組む姿勢を強調するとみられる。党の調べでは、周前書記は、職権を乱用して多数の関係者から巨額の賄賂を受け取った▽親族や愛人、友人らのビジネスを助け、国の資産に重大な損失を与えた▽党と国家の機密を漏洩した▽権力や金銭を通して多数の女性と性的関係を結んだ――などの疑い。党は『党と人民に重大な損失を与え、極めてあくらつだ』と批判した」
◆習近平国家主席は、これまで周永康・前常務委員を最も警戒していた。それは、単なる「腐敗・汚職」を問題視していたからではない。周永康・前常務委員は、「治安部門」のトップにいながら、胡錦涛前国家主席を揺さぶる目的で「反日運動」を指揮したばかりか、習近平国家主席が、2012年秋、国家副主席から総書記に就任する過程で、「暗殺未遂事件」を起こした張本人であったという理由だけではない。それが江沢民元国家主席の指示に基づいていたとはいえ、習近平国家主席の命を狙う重大犯罪人であったからである。
江沢民元国家主席らの大勢力の背後には、共産党人民解放軍「南京軍区」の精強部隊が控えていた。この軍区は、台湾解放を最大目的としており、核兵器を含めて最新鋭の兵器で武装しているうえに、北京政府を守備している「北京軍区」とは、常にライバル関係にある。このため、まかり間違えば、「内戦」に発展し、さらに「核戦争」が惹起される危険性がある。これを回避するために、周永康・前常務委員の逮捕には極めて慎重にならざるを得なかった。
◆習近平国家主席は、ゴールデン・ファミリーズ・グループのとくに欧州最大財閥ロスチャイルドの総帥ジェイコブ・ロスチャイルドから、「中国版ゴルバチョフになれ」と期待され、指示されている。中国共産党1党独裁の北京政府は、もはや「中国統治の限界」に達しており、香港では、民主化を求める市民、学生のデモが続いている。一時代前であれば、人民解放軍を出動させて、戦車によりデモ隊を強制排除したところである。
だが、さすがに習近平国家主席はじめ最高指導部「チャイナ・セブン」も、国際社会の目を気にせざるを得ないのである。このことは習近平国家主席自身が一番よく知っている。ひとり娘の習明沢(1992年生まれ、浙江大学外国語学院卒業)を米国ハーバード大学ケネディスクールに留学させており、実は親米派なのである。米国の自由主義、民主主義をよく理解していて、ゴールデン・ファミリーズ・グループから指示されている「中国4分割・東北部(旧満州)にユダヤ国家=ネオ・マンチュリア建国」を実現しようとしているのである。
これらの目的を実現するためにも、中国全土に蔓延している「腐敗・汚職」を一掃しておかなくてはならない。
習近平国家主席は、目下、反腐敗運動の一環として、海外に逃亡している公務員の追及に力を入れており、北京政府は11月初旬、「キツネ狩り」と呼ばれる海外逃亡した経済犯の取り締まり活動で、手配中の容疑者は288人に上ると発表している。また、米国の調査機関「グローバル・ファイナンシャル・インテグリティ」の推計によると、2002年から2011年までの間に、中国から違法なルートで流出した資金は約1兆800億ドル(約127兆円)に上ると公表している。
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