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中国で死体盗掘と密売が横行 「陰婚」と呼ばれる習慣のためhttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141105-00000014-pseven-cn
NEWS ポストセブン 11月5日(水)16時6分配信
「陰婚」という言葉を聞いたことがある日本人はそう多くはあるまい。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授の富坂聰氏がレポートする。
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一人の若き青年が不慮の事故で命を絶たれた――。中国では若くして他界した家族や親せきの亡骸を前に、嘆き悲しむ両親や兄弟たちの裏側で、葬式とは別にとり行われる「ある儀式」のために慌ただしく走り回る親戚や親族の姿が見られることがある。
いったい彼らは何のために奔走しているのか。答えは、「結婚」だ。
結婚と聞いて驚かない日本人がいるだろうか。なぜなら結婚するのは死んだばかりの若者であるからだ。もちろん、死んだばかりの若者に生前からの許嫁がいたわけではない。付き合っていた相手がいたわけでもないのである。
仮にもし、死者に許嫁や交際中の相手がいたとしても、この結婚においては、そのことはまったく意味を持たない。なぜなら彼や彼女らが結婚する相手は、やはり若い死体だからだ。
中国では一般に、こうした死者と死者の間でとり行われる結婚を「陰婚」と呼んでいるが、その呼称は「冥婚」や「鬼婚」、そして時には「冥配」と呼ばれるなど地方によって実にまちまちである。
「この風習は宗教というより何千年も続いている中国の土着の習慣なのです。もちろん農村で多いのですが、決して都会に無い問題ではありません。例えば、中国一の金持ちが集まる土地の一つである広東省などでは、『陰婚』の風習は根強く残っています。ですから彼らは、都会で死んだ死体をできるだけ人目のつかない田舎に移しているのです。
中国で『陰婚』がこれほどなくならないのは、祖先の中に?孤独な墓(弧墳)?があると、子孫の発展、繁栄の妨げになると信じているからです。ですから、未婚の死体には生きている人々が勝手に結婚の相手を探してきて結婚させてしまうのです。そのための死体ですから、相手は誰でもよいのです」(北京の夕刊紙記者)
こうして出来上がった「陰婚」後に異性の二つの死体を?合葬?することによって、やっと若き死者も成仏でき、一族の子孫の繁栄にも支障は取り除かれる。そして親戚一同みなホッと胸を撫で下ろすというのである。ちょっと信じ難い儀式であり、感覚だが、中国では大真面目にやられている。
だが、ここでふと疑問になるのは、それほど簡単に結婚相手の死体が見つかるのか、という問題だろう。実は、そこには産業が存在していると語るのは、前出の夕刊紙記者である。
「つまり人に知られないように墓を掘り返して死体を盗み、それを地下のマーケットで売りさばくという組織の存在です。彼らは、マフィアというより情報に精通している組織です。やはり市場で最も高い値が付くのが若い女性だとされています。ですからどこそこの村で若い女性が死んだという情報をいち早く得て、それを掘り返しに行くのです。このとき、掘り返したことを遺族に気付かれたら大変なことになります。ですから遺族に悟られずに死体を持ち出すことも重要で、犯罪グループはそうした技術にも長けていると考えられています」
新華ネットが配信(2014-10-30)した記事によれば、今年六月、河北省巨野県の城北派出所の警官が、電気自動車を専門に盗む自動車窃盗グループを摘発した際、その犯罪グループの構成員の一人が、彼らがこのほかに死体の盗掘と密売に関与していることを自白したという。
メンバーの王によると、死体盗掘・密売犯罪グループは全部で八人で、直近の犯行では三月に同県田橋鎮で死後わずか三カ月の女性の死体を掘り出して売ったのだという。支隊を売った値段は一万八千元(約三十万六千円)だったという。また王は、山東省のテレビ局のインタビューを受けて以下のようにも答えている。
「骨がむき出しになってしまったような古い死体は、ほとんど値段がつかないが死んだばかりの死体には一万六〜七千元から二万元で売り飛ばすことができる」
王たちのグループが盗んだ死体は、その後の追跡調査によりいくつかの町を経て邯鄲市の犯罪グループの劉という人物の手に渡ったことが判明した。劉の供述によると、死体は同市のちいさな医院の遺体安置所に置かれていて、その間に死体の買い手を探したというのだが、死体の買い手が見つかるまでにわずか一週間しかかからなかったというから、中国社会における需要の大きさがうかがい知れる。
ちなみに最終的に同省武安市の買い手に引き渡された死体は、三万八千元の値で取引されたという。
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