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反デモ団体に襲われ負傷したデモ隊のメンバー =3日(ロイター)
自由と民主を守る 香港デモ著名活動家・金鐘氏が夕刊フジに独占激白
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141004/frn1410041510006-n1.htm
2014.10.04 夕刊フジ
香港の民主派学生らによる中国政府への抗議デモ「雨傘革命」は、予断を許さない情勢が続く。そんななか、現地の著名民主活動家が夕刊フジの取材に応じ、緊迫した状況を激白した。中国人民解放軍による血の弾圧が行われた1989年の天安門事件の再来も懸念されるが、活動家は「香港市民は体を張って軍の侵入を阻止するだろう」と指摘。習近平国家主席率いる独裁政権と対峙(たいじ)する香港市民の悲壮な決意を明かした。
大規模デモは4日で1週間。3日には九竜地区の旺角(モンコック)でデモ反対派が学生らに暴行を加え、警察官6人を含む計18人が負傷、少なくとも19人が逮捕された。「親中派」がデモ隊を襲ったとの見方もある。4日に入っても両者のにらみ合いが続いた。
梁振英(リョウ・シンエイ)行政長官は2日、学生側が求めていた対話受け入れを発表したが、学生側はデモ反対派の暴力を警官隊が止めなかったと主張し、双方の信頼関係は崩壊。対話が始まる目途は立っていない。
「香港市民は、香港が中国に返還された97年から17年間、中国政府にだまされてきた。その仕打ちに耐えられなくなり、自由と民主を守るために立ち上がった」
「雨傘革命」の背景について、こう説明するのは、オピニオン誌「開放」編集長で民主活動家の金鐘(キン・ショウ)氏。中国・湖南省出身の金氏は1980年に香港に移住。2008年には、ノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波(リュウ・ギョウハ)氏(58)らとともに、インターネット上で中国共産党の一党独裁体制の終結を訴えた宣言文「零八憲章」を発表するなど、民主化運動での中心的な役割を担っている。デモ隊にとって「理論的支柱」といえる存在だ。
金氏は、中国共産党への香港市民の怒りをひしひしと感じているという。
「中国人投資家が香港の不動産を買いあさって、地価が高騰し、大学卒業者が20年たっても家を買えない状況だ。こうした不満もあるが、若く純粋な学生たちの間には、『このままでは一国二制度が有名無実化してしまう』という大きな危機感がある。運動の主眼はあくまで香港の自由と民主を守ることだ」
中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」は、事態が逼迫(ひっぱく)した場合に軍を派遣できるとする論評を掲載、第2の天安門事件に発展しかねない情勢だ。
金氏は「当時と今では状況が違う。流血の武力弾圧を行うことはほぼありえないと考えている。習近平自身も『血は流せない』と言っている」と語るが、こうも続ける。
「もし軍が押し寄せても、香港市民は体を張って侵入を阻止するに違いない」
デモがどう決着するかは不透明だ。金氏はこう語った。
「中国政府が梁行政長官の辞任によって幕引きを図る可能性も残されているが、妥協するかどうかは今のところまだわからない。恐らく長期戦に持ち込んで学生を疲れさせ、家に帰らせようという魂胆だろう」
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