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香港の金融街セントラルへの幹線道は抗議デモの学生らで埋め尽くされた=29日(ロイター)
香港民主派によるデモ拡大 米・台湾も支持表明で中国に大打撃
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140930/frn1409301700011-n1.htm
2014.09.30 夕刊フジ
香港の民主派による中国政府への抗議デモが拡大している。中国で大型連休が始まる10月1日の国慶節(建国記念日)を前に、デモは30日も続き、金融街セントラル(中環)の隣接地区など計3カ所で幹線道の一部を占拠している。香港当局が有効策を打ち出せないなか、米国や台湾などが民主派を支持し始めた。中国政府が猛反発する可能性もありそうだ。
次期行政長官選挙から民主派を“門前払い”する制度改悪に反発した、学生や市民ら数万人の占拠は3日目を迎えた。中国政府の決定が覆る見通しはないが、民主派は「親中派」の梁振英行政長官の辞任を求めるだけでなく、10月1日に「第2段階」の抗議行動を発表する予定で、収拾のメドは立っていない。
香港警察は中環周辺で28日夜から29日未明にかけて、100発近い催涙弾を使ってデモ隊の強制排除を試みた。負傷者は40人を超え、中国政府や香港警察の強権的な姿勢が全世界に広まった。
こうした動きに対し、香港の民主派を支持する動きが出てきた。
アーネスト米大統領報道官は29日の記者会見で「米政府は香港情勢を注視している。香港の安定と繁栄には、可能な限りの高度な自治が必要だ」「香港の人々が熱望していることを支持する」と語り、デモ隊の要求は妥当との見方を示した。
そのうえで、オバマ大統領が11月の北京訪問の際に行う中国の習近平国家主席との首脳会談で、集会の自由など「基本的人権」の問題を取り上げるとの見通しを示した。
台湾の馬英九総統も同日、学生や市民のデモについて、「完全に理解し支持できる」と語り、中国政府に対し、「香港の民衆の声を聞き、平和的で慎重な態度で処理する」よう呼びかけた。習主席が最近、台湾への「一国二制度」の適用に言及したため、台湾では警戒感が広がっている。
こうした批判に対し、中国外務省の華春瑩報道官は「香港は中国の内政問題であり、外国が誤ったメッセージを送らないように希望する」とクギを刺した。中国政府が猛反発する可能性もある。
香港には例年、国慶節の大型連休を利用した中国人観光客が大勢訪れるが、今年は大規模デモの影響で「中国人団体客は前年比で約3割減る」(香港紙)との見方も出ている。
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