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周永康氏=2007年10月16日、北京(ロイター)
中国、前最高指導部メンバー周永康氏を聴取 政局に激震
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140729/chn14072919520007-n1.htm
2014.7.29 20:16 産経新聞
【北京=矢板明夫】中国国営新華社通信は29日、周永康前政治局常務委員(71)が重大な規律違反の容疑で党の規律部門の取り調べを受けていると伝えた。容疑は明らかにされていないが、汚職などの経済問題の可能性が高い。中国共産党の最高指導部のメンバーを務めた大物政治家が失脚したのは25年ぶり。習近平国家主席による権力集中の一環で、政敵として倒された側面が強いと指摘される。治安、警察部門に今も大きな影響力を持つ周氏の失脚で、政局に激震が走るのは必至だ。
周永康氏は、江沢民元国家主席が率いる上海閥の重鎮として知られる。国有企業、中国石油のトップを経て政界入りし、大きな利権を持つ石油閥の中心人物。公安相を経て2007年に政治局常務委員となり、胡錦濤政権で党内序列9位ながら、警察、検察、司法部門を統轄する責任者である党政法委書記として大きな権力を振るった。
2012年春に失脚した薄煕来(はく・きらい)元重慶市党委書記と深い関係があることもよく知られている。昨年夏から、周氏の側近を務めた幹部は次々と経済問題で失脚し、周氏本人の拘束情報も何度も浮上していた。
1989年6月の天安門事件の直後に、民主化運動を支持したとされる趙紫陽元総書記が更迭されたが、その後、最高指導部メンバーは失脚していない。当時の最高実力者だった●小平が党内の権力闘争激化を避けるために、政治局常務委員クラスの指導者の責任を問わないとの暗黙のルールをつくったといわれる。
今回、習主席が●小平がつくったルールを破ったことは、長年の党内権力バランスを崩したといえる。
中国共産党の長老と現役指導者は、7月末から8月上旬にかけて、河北省の避暑地、北戴河で重要会議を開く予定だ。共産党関係者は「党内の反対意見を封じるために、北戴河会議前というタイミングで周氏の失脚を発表した可能性が高い」と話している。
●=登におおざと
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