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7月1日、香港中心部で、普通選挙の実施などを求めてデモ行進する住民ら(AP)
【中国ネットウオッチ】香港の反中デモに逆切れ「やつらを追い出せ」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140715/frn1407151130002-n1.htm
2014.07.15 夕刊フジ
7月1日、香港で行われた反中デモには中国への返還以降で最大規模となる約50万人が参加した。これに先立ち民主派が実施した、香港行政長官選挙の改革を求める住民投票も有権者の約2割にあたる約80万人が投票。こうした背景には行政長官選挙をめぐる中国側の露骨な介入姿勢に対する香港市民の反発とともに、一国二制度の下で認められるはずの「高度な自治」がなし崩しとなることへの危機感がある。これに対し中国のネット上では「やつらを中国から追い出せ」などといった声が上がる一方、人権活動家の間では支援の動きも出ている。
■中国国籍を取り上げろ
行政長官選挙をめぐる香港の一連の動きは、例によって中国当局の「敏感」な問題であり、関連ニュースへのコメント欄はかなり制限されている。ようやくみつけたコメント欄は香港人への反発であふれていた。
「香港の反政府派に社会の安定を乱させてはならない。中央政府は積極的に打撃を与えろ」
「騒ぎを起こして面白いか?タイやウクライナを真似したいのか?」
「香港は中国の一部だ。中央政府に対抗する者は中国国籍を取り上げて、日本などの国籍を与えればいい」
「これ以上騒ぐなら、やつらを中国から追い出せ!」
■台湾人も注視
香港の民主派は、2017年に実施される行政長官選挙で中国政府が親中派しか立候補できない仕組みを押しつけようとしているとして反発。6月10日に中国政府が発表した「一国二制度白書」は中央政府が香港に対する全面的な管轄権を持つと強調し、火に油を注いだ。
6月21日発行の英誌エコノミストは「もし中国が香港との約束を破ることになれば、台湾の人々は『一国二制度』によって中台統一ができるとは考えられなくなる」と指摘。香港の一連の動きは、中国への警戒感が高まる台湾でも注視されている。
中国のネット上でも、検閲から漏れたのか「香港の経験をみれば、台湾は絶対に一国二制度による統一はできない」と台湾・香港目線のコメントが一部にみられた。
一方、米国に拠点を置く中国ニュースサイト「多維新聞」のコメント欄は、大陸の中国人や香港人、台湾人、在外華人のコメントが入り乱れている。
「誠意に欠ける一国二制度は香港において失敗した。台湾で採用するのは永久に無理だ」
「(中国の)正体が露見した。一国二制度はまったくのペテンだ。台湾は用心しないといけない」
これらは台湾人の書き込みか。
■「天安門事件をもう一度」
一方で、大陸系とみられる過激な意見も目につく。
「香港の近くに揚陸艦を派遣して、違法行為をした人間をみな収容しろ」
「香港警察では対応できない。香港駐留部隊を出動させ、全員捕まえろ」
「戦車が出動し、(民衆に向けて)発砲すればいい。「六四」(天安門事件)をもう一度だ」
確かに、民主、自由を熱望する民衆と、体制維持への危機感を強める中国当局との対立構図は、25年前に多数の死傷者を出した天安門事件当時と似ている。
中国共産党機関紙「人民日報」傘下の国際情報紙・環球時報(電子版)は6月21日、「ネット上では香港民主派への応援呼びかけのなかで、天安門(広場)の占拠を呼びかける声すらある」と非難。「香港の市民は、極端な勢力が国家全体を攪乱しようと努めていることを理解しなければならない」と香港から中国本土に民主化熱望のうねりが飛び火することへの警戒感をあらわにしている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは6月24日、「香港の人々は自らの政府について真剣に考えており、当局からの脅しにもひるまない」として、中国当局による強硬路線に警鐘を鳴らした。
■「火種を大陸へ」
15歳当時、天安門事件の引き金となった民主化運動に関わったという北京在住の著名人権活動家、胡佳氏(40)は自身のツイッターで「私は香港の住民投票を支持する」とアピール。反中国デモの直後にはこう書き込んだ。
「中国共産党は民主化とは逆の方向に向かい、全力で香港にニセの普通選挙を押しつけようとしている。しかし民主化の最大の戦場は中国大陸だ。普通選挙はわれわれ大陸市民の根本的な願いでもある。香港人が真の普通選挙を求めることが、火種を大陸に向かわせる」
さらに「香港で真の普通選挙が実施されなければ、中国大陸も絶対に真の普通選挙を手にいれることはできない。真の普通選挙がなければ、どうして公民の権利、自由、民主、法治があろうか」と訴え、「これが中国大陸の市民が香港の普通選挙運動を支持する理由だ」と強調した。
多維新聞には次のような書き込みもある。
「一国二制度白書のなかで最も香港人をあ然とさせたのは、裁判官が政府の一部であると主張し、司法の独立を破壊しようとしていることだ。この白書は、まるで天安門事件の直前に『人民日報』が掲載した悪名高い社説『旗幟(きし)鮮明に動乱に反対せよ』と一緒だ。多くの人を共産党への反抗に追いやることになる」(西見由章)
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